『新宿スワン』ほかで知られる和久井健の代表作の一つ。中学時代の恋人、ヒナタの死を知った26歳のフリーター、タケミチが、12年前の中学時代へタイムリープすることから物語は始まる。タケミチはヒナタの運命を変えるため、彼女の死の原因となった悪党集団「東京卍會」で頂点を目指す。総長の佐野や副総長の龍宮寺と出会い、組織内での地位を確立したタケミチは、「8・3抗争」「血のハロウィン」「クリスマス決戦」といった大規模な抗争で、新たな敵対勢力と対立していく。本作品はヤンキー漫画とタイムリープものを組み合わせた作品で、不良集団同士の抗争と過去改変による未来への影響を主要テーマとする。関東圏の架空の不良集団・暴走族社会が詳細に描かれている点や、「12年前の同じ日にしか戻れない」「共通の目的を持つトリガーとなる特定人物との握手を介して行われる」といったタイムリープのルールが設定されている点が特徴である。講談社「週刊少年マガジン」2017年13号から2022年51号まで連載。2020年、第44回「講談社漫画賞」少年部門を受賞。2021年から2023年にかけ、3期にわたりテレビアニメが放送。2021年から2023年にかけて実写映画3作が公開された。