東京卍リベンジャーズ

タイムリープ能力を得た26歳のフリーターが主人公。昔つきあっていた彼女の命を救うため、過去に戻って未来を変えようとする男の姿を描く。へたれな性格ゆえにどん底の生活を送る主人公が、人生にリベンジする成長物語でもある。「週刊少年マガジン」2017年13号から連載。第44回講談社漫画賞少年部門受賞作

正式名称
東京卍リベンジャーズ
ふりがな
とうきょう りべんじゃーず
作者
ジャンル
タイムトラベル
レーベル
講談社コミックス(講談社)
関連商品
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あらすじ

Reborn

うだつの上がらない26歳の独身フリーター男性の花垣武道は、日々をただ無為に過ごしていた。そんなある日、ニュースで中学時代の元カノ、橘日向の訃報を聞いた武道は、自分の人生の意味のなさを嘆きながら駅のホームを歩いていたところ、何者かに背中を押され、電車にひき殺されてしまう。しかし次に気づくと、武道は12年前の中学2年生に戻っていた。当時、不良だった武道は不良グループの東京卍會にケンカを売りにいってボコボコにされるところだった。武道はそこで、未来の日向が東京卍會の者たちに殺されるのを思い出すも、今の状況が走馬灯だと思っている武道は自分にはどうすることもできないと、すぐさまあきらめてしまう。失意のまま日向に会いに行った帰り、武道は偶然、日向の弟である橘直人と出会う。不良に絡まれていた直人を助け、気まぐれに今の状況を直人に伝えた武道は、12年後の7月1日に死ぬ日向を助けて欲しいと彼にお願いする。そして直人と握手した瞬間、武道は現在に戻る。現在では死んだはずの武道であったが、彼は死の直前に直人に助けられ、九死に一生を得ていた。実は過去で武道と直人が出会ったことで未来が変わり、本来であれば日向と共に死んでいたはずの直人は生き残り、武道を助けることができたのだ。しかし直人の健闘むなしく、日向の死ぬ運命は変えられなかった。この一件から、直人は武道がタイムリープ能力を持つと確信し、二人は力を合わせて過去を変え、日向を死の運命から救うことを決意する。

Return

橘日向の死に東京卍會が深くかかわっていると考えた橘直人は、その結成を阻むべく、花垣武道タイムリープをしてもらい、のちに東京卍會の中核を成す佐野万次郎(過去)と稀咲鉄太(過去)の出会いを過去で阻むことを提案する。武道はその提案に乗り、タイムリープするものの、そこは過去の東京卍會による喧嘩賭博の真っ最中で、暴力にさらされあっさりと心が折れてしまう。未来に逃げ帰ろうとする武道であったが、日向や仲間たちとの触れ合いで奮起し、喧嘩賭博を主催する清水将貴とタイマンを張り、己の意地を貫き通す。過去でも未来でも逃げ続けてきた武道は、初めて自分を変えたいと考え、自らの力で願いをつかみ取ろうとする。武道は清水には敵わなかったものの、その奮闘は東京卍會の総長である万次郎と副総長の龍宮寺堅の目に留まることとなり、彼は当初の目的の一つであった万次郎との接触を果たすことに成功する。万次郎に気に入られた武道は彼の友人となるが、未来の情報では恐ろしい人物とされていた万次郎は予想外にいい奴で、未来の彼の変貌に何があったのか疑問に思うようになる。

Reply

現代に帰って来た花垣武道は、橘直人と相談し、佐野万次郎(現在)にコンタクトを取ることを提案する。しかし東京卍會は、現在では極悪非道な犯罪組織へと変貌しており、そのトップである万次郎は手の届かない存在となっていた。武道は旧友である千堂敦(現在)の伝(つて)をたどり、万次郎に接触を図ろうとする。敦とはすんなり会うことができ、旧交を懐かしみ、彼も武道を温かく迎え入れてくれたものの、そこで彼が告白したのは、自分こそが武道を線路に突き落とした実行犯という衝撃の事実だった。罪を懺悔した敦は、そのまま武道の目の前で自殺する。武道は強いショックを受けるものの、敦が死の間際に残した「龍宮寺堅の死によってすべてが変わった」というメッセージを受け取り、その阻止のためにタイムリープをすることを決意する。龍宮寺が死ぬのは12年前の8月3日、のちに「8・3抗争」と呼ばれる日だった。過去に戻った武道は2週間の猶予を使い、彼の死を阻止するために動き出す。未来の情報では龍宮寺の死は東京卍會の内部抗争で起きたとされていたが、その兆候はなく、その代わりに武道は暴走族の愛美愛主との抗争が8月3日に起きることを知る。矛盾した情報を整理するため、武道は一度現在に戻る。そして武道はかつての愛美愛主の総長、長内信高から、愛美愛主との抗争は仕組まれたもので、何者かが抗争を利用して東京卍會の内部分裂を企ていたという話を聞く。

Reel

過去になんらかの陰謀があったことを知った花垣武道は、その陰謀を阻止すべく、東京卍會と愛美愛主の抗争を防ごうとする。タイムリープをして佐野万次郎(過去)を説得しようとするも、時すでに遅く、説得の最中に愛美愛主に奇襲され、抗争が始まる。愛美愛主の総長である長内信高は、東京卍會の林田春樹とタイマンを張る。春樹は長内にいたぶられた親友の仇討ちのため、ナイフで長内を刺してしまう。幸い命に別状はなかったものの、警察沙汰にまで発展し、春樹はそのまま自首をする。春樹を助けたかった万次郎と、自首をするという本人の意思を尊重する龍宮寺堅は、意見を対立させ、抗争をきっかけに二人は一触即発の雰囲気となる。武道を巻き込んで、目の前で大ゲンカを始める万次郎と龍宮寺だったが、武道は思いの丈をぶつけることで二人を和解させることに成功する。これで未来は変わったと安堵する武道は、束の間の平和な時間を、橘日向と夏祭りデートで楽しむ。しかしその最中、東京卍會で内部抗争が勃発。首謀者は武道にとっても因縁深い清水将貴で、彼が龍宮寺を殺そうとしているのを偶然目撃してしまう。一時は清水に心を折られ、自暴自棄になる武道だったが、日向の励ましで再び闘志を燃え上がらせる。東京卍會の内部分裂は愛美愛主を新たに率いる半間修二が企てたもので、春樹の件をダシに、内部でくすぶっていた不満を爆発させたのだ。敵味方入り交わる乱闘が始り、龍宮寺は不意打ちを受けて大ケガを負う。武道は龍宮寺を助けるため清水に立ち向かい、辛くも勝利する。そして武道は龍宮寺を助けることで、また一つ過去を変えることに成功する。

Rebuild

現在に戻った花垣武道は、過去を変えたことで、現代が大きく様変わりしているのを実感する。改変前の現代では武道の目の前で死んだ千堂敦(現在)は美容師の卵となり、初めての客に武道を指名する。また橘日向も生き残っており、武道は大人となった日向と遂に再会する。武道は日向と車でデートに出かけるが、そこで告げられたのは、過去の武道が日向を振ったという事実だった。混乱する武道に追い打ちをかけるように、武道が席を離れたスキに暴走した車が日向の乗った車につっこみ、大事故を引き起こしてしまう。暴走した車に乗っていたのは敦で、彼はまたしても東京卍會の言いなりとなって悲劇をもたらしたのだ。日向が目の前で死んでいくのを目の当たりにした武道は、タイムリープしてこの悲劇を必ず変えると誓う。橘直人と思いを一致させた武道は、現在の龍宮寺堅と再会する。龍宮寺は死刑囚となっており、東京卍會を激変させたのは稀咲鉄太(過去)であるいうことを教えられる。武道と直人は稀咲こそがすべての元凶だと考え、過去で武道自らが東京卍會のトップとなり、稀咲が力を得ることを防ごうと考える。

Double cross

5回目のタイムリープで過去に戻った花垣武道は過去を変えようとするも、すでに稀咲鉄太(過去)は東京卍會に入り、新たな参番隊隊長に任命されたあとだった。武道は佐野万次郎(過去)に直談判して、東京卍會を抜けた壱番隊隊長の場地圭介を連れ戻せば稀咲を追い出すという約束を取り付ける。場地は半間修二が新たに結成した暴走族、芭流覇羅に合流しており、打倒万次郎に気炎を上げていた。武道は、場地の幼なじみで東京卍會の創始者の一人でもある羽宮一虎に連れられ、場地の話を聞いて場地、羽宮、万次郎の三人を取り巻く複雑な因縁を知る。万次郎の兄、佐野真一郎の死の原因となった羽宮と、羽宮を憎悪する万次郎、羽宮に力を貸すことを決めた場地の関係は、他人が立ち入る領域ではなく、武道は途方に暮れてしまう。しかし、そこで武道は場地の腹心の部下である松野千冬から、場地が稀咲を怪しみ、その尻尾をつかむため、あえて仲たがいして芭流覇羅に潜り込んだという真意を知らされる。そして武道は、松野に稀咲に詳しい人物として紹介された長内信高と再会する。武道は長内から、東京卍會と愛美愛主の抗争は稀咲が仕組んだもので、彼はその裏で状況をすべてコントロールし、万次郎に取り入ったことを教えられる。そして武道は、錯綜した情報を整理するため、一度現代に戻ることを決める。

Last Wishes

現代に戻った花垣武道は、再び現在の龍宮寺堅と面会をする。そして彼から12年前の10月31日、のちに「血のハロウィン」と呼ばれる事件で、羽宮一虎が場地圭介を殺害し、憎悪に駆られた佐野万次郎(過去)が羽宮を殺したという話を聞く。これによって万次郎は豹変し、稀咲鉄太(過去)の手によって芭流覇羅のトップに据えられる。そして芭流覇羅は、東京卍會すら吸収して成長し、巨大な犯罪組織となって現代に君臨していた。武道は血のハロウィンの悲劇を食い止めるため、6回目のタイムリープを行う。そして武道は場地の説得を続けるも、場地の意思を翻させることはできず、遂に決戦の日を迎えてしまう。倍以上のメンバーがいる芭流覇羅に苦戦する東京卍會であったが、武道たちの奮闘もあり善戦していた。そんな中、万次郎が危機に陥るも、そこに稀咲が応援に駆け付け場は一気に盛り返す。しかしそれこそが稀咲の目論みどおりで、彼は抗争で活躍することで、自らの立場を確固としたものにしたのだ。勝っても負けても抗争を最大限に利用するつもりの稀咲に武道は焦りを感じるが、そこに場地が現れ、稀咲を強襲する。武道と松野千冬は場地を止めようとするも、その混乱をついて羽宮が場地をナイフで刺してしまう。混迷する状況の中、場地は重症を負うものの辛うじて一命を取り留めるが、憎悪に染まった万次郎は執拗に羽宮を殺そうとする。最早悲劇は誰にも止められないと思われたが、場地は自ら命を絶ち、己の意思を訴える。なおも戦いをやめようとしない万次郎だったが、場地の遺志を受け継いだ武道の慟哭(どうこく)に心動かされ、抗争は終わりを告げる。

Gotta go

場地圭介の死によって血のハロウィンは終局を迎える。羽宮一虎も己の罪を懺悔し、警察に出頭。場地の遺志を知った佐野万次郎(過去)も、羽宮のことを許し、彼らの因縁に決着をつける。東京卍會は血のハロウィンの抗争を戦い抜いたことで、芭流覇羅を傘下に置き、強大な力を持つようになる。未来と同じ流れに危機感を覚える花垣武道だったが、場地の件で奮闘した武道は、松野千冬たちに認められ、場地の後を継いで壱番隊隊長に任命される。武道は稀咲鉄太(過去)を追放するため、東京卍會のトップになる希望は潰(つい)えていないと考え、一度現代に戻る。そして武道が目にしたのは、自分が巨大犯罪組織となった現代の東京卍會の最高幹部になったという事実だった。かつての仲間たちも和気あいあいとし、現代の稀咲とも和解していることで、今までで一番いい未来になったと考えるが、実はこの現代の武道は組織と同じく腐りはてた大人となっており、かつての東京卍會を知る者たちからは見限られていた。現代の松野はそんな東京卍會を潰すべく、警察に情報を流していたが、それがバレて稀咲に殺されてしまう。武道も殺されかけるが、現代では出所していた羽宮に辛うじて助けられ、九死に一生を得る。そして羽宮から、この世界でも橘日向は千堂敦(現代)に殺されており、万次郎の豹変には稀咲と暴走族、黒龍が深くかかわっていることを教えられる。そして武道は橘直人と再会するも、彼から告げられたのは、この世界で日向を殺すよう敦に命じたのは武道本人で、それが松野の死の遠因になっていたという事実だった。あまりに残酷な真実に心が折れかける武道であったが、直人の励ましによって奮起し、7回目のタイムリープを行う。

Stand alone

花垣武道は過去に戻ってすぐ、偶然にも現代では黒龍に所属していた柴八戒と出会う。八戒は過去では東京卍會に弐番隊副隊長に就いており、意外と気のいい性格の持ち主だった。八戒の姉の柴柚葉とも打ち解ける武道だったが、彼らの兄である柴大寿は黒龍の総長で、暴力によって弟たちを支配していた。そして未来の情報から遠からず八戒が大寿を殺すことを知った武道は、その未来を阻止するために行動することを決める。また陰に日向に自分を支えてくれる松野千冬に、思わず自分のタイムリープのことを打ち明け、彼の全面的な協力を得る。そんな中、八戒は大寿の暴力には逆らえず、彼に言われるまま黒龍に戻ろうとしていた。二人は協力して八戒の東京卍會脱退を阻止しようとするも失敗。その代わり弐番隊隊長の三ツ谷隆が大寿と話をつけ、東京卍會と黒龍のわだかまりを解消する。しかし大寿の暴力に怯える八戒は、同じく大寿の暴力にさらされる姉の柚葉を守るため、大寿の殺害を決意する。八戒の決意宣言を聞いた武道は、黒龍の情報収集を始めるが、そこで意外にも稀咲鉄太(過去)が武道たちに力を貸すと言い出す。武道はみんなを守るため、苦渋の判断で稀咲の力を借り、稀咲からの情報で大寿が12月25日のクリスマスのみ一人で行動することを知る。八戒が大寿を襲撃するのはその日だと当たりを付けた武道たちは、力を合わせて八戒の凶行を止めることを誓う。

Christmas night

クリスマスが近づくにつれ、花垣武道は過去の自分が橘日向を振ったという話を思い出す。日向といっしょに過ごすうち、そこで稀咲鉄太(過去)と日向は幼なじみで、知り合い同士だったという意外な事実を知る。日向と束の間、平穏な時間をいっしょに過ごしたことで、日向への気持ちを一層強固なものにする武道であったが、そこで日向の父親である橘正人と出会う。正人から日向を暴力に巻き込まないため、別れて欲しいとお願いされた武道は、自分の今までの行いを振り返り、日向に別れを切り出す。そして迎えるクリスマスの日。武道は不退転の覚悟で、柴八戒の凶行を止めに向かう。稀咲たちが柴大寿を足止めしているあいだに、武道が八戒を説得する手はずだったが、土壇場で稀咲は裏切り、大寿を説得の場にけしかける。さらに稀咲は柴柚葉にまで一連の出来事を伝え、柚葉が大寿を殺すように差し向ける。ここでようやく武道は、未来で八戒が大寿を殺したという話は、柚葉をかばってついたウソだったと思い至る。柚葉は大寿をナイフで刺すが、間一髪、武道が柚葉の存在にいち早く気づいたことで、致命傷を避けることに成功する。しかし怒り狂った大寿は暴れ出し、誰にも手がつけられなくなってしまう。三ツ谷隆と松野千冬が駆け付けるものの、武道たちは個人的に乗り込んできたため、東京卍會の仲間たちの助けも期待できず孤立無援状態となる。敗北必死と思われたが、武道は殴られても殴られても大寿に立ち向かい、その姿が八戒の心を動かし、奇跡を起こす。佐野万次郎(過去)が亡き兄と仲間たちの声に導かれて、偶然、武道たちのいる教会に現れる。そして万次郎は一撃で大寿を打ち倒し、八戒と柚葉も家族の因縁に決着をつける。

Last order

柴大寿との戦いの決着のあと、花垣武道は佐野万次郎(過去)の計らいで橘日向と会う。そこで、父親に何か言われたことを察した日向は、両親を説得して武道と仲直りを果たす。一方の武道は、万次郎との絆を確固としたものにするのだった。そして黒龍との抗争の総決算として、黒龍は東京卍會の傘下に入り、東京卍會はますます巨大組織となる。しかし、そこで万次郎がクリスマスに稀咲鉄太(過去)が行った卑劣な裏切りを告発し、彼の追放を宣言することで、事態は急転直下する。武道はあまりにあっけない目的達成に拍子抜けしつつ、現代に戻る。すると武道が現代で初めに目にしたのは、三ツ谷隆の葬式場だった。橘直人はすぐに武道が現代に戻ってきたことを察し、武道にここが今までで「最悪の現代」だということを告げる。日向が死亡することも変わらず、それどころか東京卍會の主要メンバーはほとんど惨殺されていたのである。しかもその犯人とされているのは、佐野万次郎(現代)だった。武道は万次郎から手紙を受け取り、彼のもとを訪れる。万次郎は武道の手にかかって死ぬことを望んでいたが、武道はこれを拒否。ところが、武道が襲われていると勘違いした直人によって射たれ、万次郎は息を引き取る。万次郎のあまりに悲惨な死に際を見た武道は、この最悪な結末を変えることを誓い、新たにタイムリープを行う。

Pep party

花垣武道は過去に舞い戻るも、今までと違い佐野万次郎(過去)が変貌した理由がわからず、早速行き詰まってしまう。松野千冬に相談するも、やる気だけが空回りし、ぐだぐだと過ごしていたそんなある日、武道と仲間たちは横浜の暴走族、天竺の襲撃を受ける。東京卍會を追放された稀咲鉄太(過去)は天竺に入り、東京卍會との抗争を始めたのだ。稀咲は何度その野望を挫(くじ)かれても、不屈の意思で立ち上がり、武道の前に立ちふさがる。そんな稀咲の姿を見て、武道は彼もタイムリープをして、そのたびに自分にとって都合のいい東京卍會を作っているのではないかと疑問を抱く。武道は肆番隊の河田兄弟に天竺の襲撃から助けてもらい、彼らと共に天竺の拠点を襲撃した際に、天竺四天王の一人である鶴蝶と出会う。実は武道の幼い頃の友人であった鶴蝶から、武道は天竺のリーダーである黒川イザナを救って欲しいと頼まれるのだった。鶴蝶によればイザナも稀咲に利用されているらしく、すべての鍵を握るのは稀咲だと判断した武道は、現代に戻り、情報収集をすることを決める。武道は橘直人と情報を整理している中で偶然に柴大寿と再会し、彼から黒龍の成り立ちや稀咲の企み、そしてそれらの鍵を握るのはイザナだということを教えられる。しかしそこに稀咲たちの襲撃を受け、直人と大寿が瀕死の重傷を負ってしまう。そして死にゆく中、二人はタイムリープに希望を託し、武道を過去に送る。

Even I can

辛うじてタイムリープを成功させた花垣武道だったが、過去で橘直人と会い、何度現代に戻ろうとしても戻れないことから、現代の直人が死んでしまったと確信。これまでに何度も失敗した経験と、もうやり直せない事実から、武道は絶望してしまう。そして自分の中の思いをすべて吐き出してしまうが、それを偶然、橘日向に聞かれ、彼女に未来からきていることがバレてしまう。しかし日向は深く追求せず、彼にそっと寄り添って、武道を立ち直らせることに成功する。日向の思いを受け取った武道は、今度こそ黒川イザナを打倒し、稀咲鉄太(過去)と決着をつけることを決意する。そのための第一歩としてイザナについて調べ始めた武道は、イザナが佐野万次郎(過去)の妹、佐野エマの兄で、万次郎にとって異母兄にあたるという衝撃の事実に行き当たる。そしてイザナは自分にとって唯一の家族といえる佐野真一郎を慕っており、その弟の万次郎に強烈な嫉妬と対抗心を抱いていたのだ。武道はイザナと万次郎の戦いを止めようとするが、その最中、東京卍會の伍番隊隊長、武藤泰宏にスパイと疑われ、捕まってしまう。実は武藤はすでに天竺に寝返っており、武道の部下である九井一を引き抜こうとしていたのだ。九井は乾青宗の命令しか聞かないが、黒龍が東京卍會の傘下に入った際、青宗は武道の部下になることを選んだ。そのため武藤は九井の目の前で二人をいたぶり、彼を屈服させることに成功する。九井の献身的な働きで解放された武道と青宗は、天竺から九井を救うことを誓う。そして武道は青宗に請われ、黒龍の11代目総長に就任し、天竺との戦いに臨む。

Meet his fate

2月22日は佐野真一郎の誕生日で、真一郎を特別視する黒川イザナはその日に仕掛けてくると乾青宗は予測する。そして迎える決戦の日、花垣武道も未来を変えるために決意を新たにするが、その矢先に目の前で佐野エマを稀咲鉄太(過去)に殺されてしまう。そして武道は佐野万次郎(現代)が豹変したのは、エマの死が原因だと遅まきながら理解し、変わらない未来に絶望する。天竺の抗争が始まるも、佐野万次郎(過去)や龍宮寺堅も悲嘆に暮れ、最早ここまでと思われたが、武道はそれでも立ち上がる。万次郎もいない中、東京卍會は空中分解寸前となるが、武道の声によって一つにまとまり、武道はみんなから総長代理に認められる。50対400の圧倒的な戦力差があるものの、東京卍會は善戦し、武道は稀咲鉄太(過去)に肉薄する。稀咲が和解を申し出るも、武道はこれを一蹴。だが、武道はイザナの手によってボロボロにされてしまう。それでもあきらめない武道のもとに、万次郎が駆け付ける。失意の底に暮れていた万次郎だったが、橘日向の拙いながらもまっすぐな言葉に心動かされ、立ち上がったのだ。イザナと万次郎の頂上決戦は、誰もが立ち入ることのできない戦いとなるが、多くの人の絆で立ち向かった万次郎にイザナは敗北。しかしイザナは敗北を受け入れず、万次郎を銃で殺そうとするも、鶴蝶に制止させられる。稀咲はそんな鶴蝶を邪魔と考えて殺そうとするが、イザナが鶴蝶をかばって銃で撃たれるのだった。イザナの死によって抗争は終局を迎えるも、そのどさくさに紛れて稀咲が逃走。武道は長きにわたる戦いに決着をつけるべく、稀咲を追う。稀咲の歪んだ信念を知った武道は彼を殺そうとするものの、日向の声で我に返る。その一瞬のスキをついて稀咲は逃げ出すも、折り悪くそこは車道で、稀咲は車に轢かれて死亡してしまう。こうしてのちに「関東事変」と呼ばれる抗争は幕を閉じるのだった。

単行本の装丁

本作『東京卍リベンジャーズ』の表紙は、当初は黒バックに複数のキャラクターが描かれたデザインだったが、第5巻からはイメージを一新し、白バックにポージングさせたキャラクターを配置するという装丁へと変更されている。これは当初のデザインがヤンキー漫画っぽかったため、「爽やかさ」をウリにしたデザインに変更したという経緯がある。これによって多くの層にアピールできるようになり、第7巻以降の売り上げが伸びたと販売部は語っている。この結果、第1巻から第4巻も新デザインとなった新装版が刊行されることとなった。また、本作のエピソードタイトルはもともと「Re-」を頭文字にした英単語を採用していたが、第5巻以降は特にそういった決まりのない英文タイトルを使うようになっている。

コラボレーション

2020年1月に春場ねぎ原作の『五等分の花嫁』13巻発売を記念して、「週刊少年マガジン」で連載中の『ダイヤのA actⅡ』『ランウェイで笑って』『炎炎ノ消防隊』『ブルーロック』『東京卍リベンジャーズ』の五作品とコラボレーションを行った。コラボレーションは『五等分の花嫁』のヒロインの5つ子がそれぞれ他作品の衣装を身にまとうというもので、本作とのコラボレーションでは中野五月が東京卍會の特攻服を身にまとった姿が、春場ねぎによって書き下ろされた(https://twitter.com/negi_haruba/status/1208598865777020928)。このイラストは2020年1月17日に発売された『五等分の花嫁』13巻のとらのあなと三洋堂書店の店舗特典として配布されている。

メディア化情報

実写映画

タイトル:東京リベンジャーズ

2021年公開予定

2020年10月9日公開予定であったが新型コロナの影響で延期された。

キャスト:北村匠海、吉沢亮、山田裕貴、間宮祥太朗 ほか

TVアニメ

2021年4月から、本作『東京卍リベンジャーズ』のTVアニメ版『東京卍リベンジャーズ』が毎日放送、テレビ東京ほかで放送された。アニメーション制作はライデンフィルムが担当した。キャストは、花垣武道を新祐樹、橘日向を和氣あず未、橘直人を逢坂良太が演じている。

評価・受賞歴

本作『東京卍リベンジャーズ』は第44回講談社漫画賞・少年部門を受賞している。

登場人物・キャラクター

花垣 武道 (はながき たけみち)

フリーターの青年。年齢は26歳。レンタルビデオショップでアルバイトしているが、物覚えが悪く、やる気もないため、年下の店長にいつも叱責されて、うだつの上がらない生活を送っている。自分がダメ人間だと自覚しているが、根が臆病であるため、自分を変えようとせずに辛いことから逃げ続けて生きてきた。これまでの交際経験は中学時代に付き合った橘日向のみで、ある日、元カノの日向が死んだことをニュースで知る。その後、自らも何者かに駅のホームにつき落とされ死亡する。死の間際にタイムリープ能力に目覚め、過去を改変したことで、橘直人の運命を変え、現代でも直人が生存するようになる。そして日向を助けるため、タイムリープ能力を駆使して、過去を変えていく。中学時代の花垣武道は人生の全盛期で、当時は怖いもの知らずだったことから、東京卍會の清水将貴たちにケンカを売りにいくが返り討ちに遭う。その後、清水のパシリとなるも、中学卒業をきっかけに逃げ出し、今現在に至るまで逃げ続ける人生を送ってきた。このため清水の存在は、武道の最大のトラウマとなっている。当初は臆病な性格を変えられず、何においても基本的に逃げの姿勢を取っていたが、過去で日向の優しさや多くの仲間たちの絆を得たことで、ダメな自分を変えることを決心し、仲間のためには決して折れない不屈の精神を宿すようになる。過去改変前は佐野万次郎(過去)ともなんの接点もなかったが、改変していくうちに彼らからも一目置かれるようになる。万次郎からは「タケミっち」のあだ名で呼ばれており、東京卍會のメンバーからもそのあだ名で呼ばれる。そして「血のハロウィン」以降は、松野千冬に指名され、場地圭介の後釜として東京卍會の壱番隊隊長に就任する。血のハロウィンで奮闘したため、松野からは強く信頼されており、のちにタイムリープ能力を松野に打ち明けたことで、相棒ともいえる関係となる。天竺との抗争では、乾青宗の思いを汲み、壱番隊隊長と兼任して黒龍の11代目総長に就任する。

橘 日向 (たちばな ひなた)

花垣武道の元カノ。年齢は26歳。中学時代に武道と付き合っていたが、武道が中学卒業を機に逃げ出したため、現在は疎遠になっている。現在(2017年)の7月1日、弟の橘直人といっしょに東京卍會の抗争に巻き込まれて死亡したが、その後、武道がタイムリープをした際に過去を改変したことで直人が生存することとなり、少しずつ橘日向を取り巻く運命も変わっていく。中学時代の日向は小柄な体型だったが、気が強く優しい性格で、いつも明るく振る舞って武道を励ましていた。一人称は「ヒナ」。その死には謎が多く、佐野万次郎(過去)とは直接的なつながりはないにもかかわらず、武道が何度、過去改変をしても必ず死亡している。8・3抗争の改変後の世界では小学校の先生となって生活を送っており、武道と現代で初めて再会するが、その後に武道の目の前で最も悲惨な死を遂げている。8・3抗争後に武道から四つ葉のペンダントをもらっており、それを現在でも肌身離さず大切に持っているなど、別れはしたものの今も武道への思いを引きずっていた。クリスマスに武道から別れを切り出されたが、それが父親、橘正人の言葉が原因だと察し、年明けに初詣に行くことを条件に仲直りし、再び付き合い始める。天竺との抗争の際には、心身を疲弊させた武道が、直人と勘違いして話しかけてきたことで、彼がタイムリープをしていることを知る。しかし深くは聞かず、優しく彼を包み込み、励ました。佐野エマとは仲がよく、彼女が死んだ際には深くショックを受けたが、佐野万次郎(過去)に自分の思いをぶつけ、彼を再起させるのに一役買っている。実は稀咲鉄太(過去)とは小学校時代、いっしょの塾に通っており、当初、暗い子供だった稀咲にも分け隔てなく接していた。そのことで稀咲から一方的な恋心を抱かれていたが、小学6年生の夏休み、不良に絡まれているのを武道に助けられたことで、彼と恋に落ちる。稀咲はその一部始終を目の当たりにしており、武道に対して歪んだ対抗心と嫉妬を抱き、一連の出来事を引き起こす原動力となっていた。

橘 直人 (たちばな なおと)

橘日向の弟。年齢は25歳。現在(2017年)の7月1日、日向といっしょに東京卍會の抗争に巻き込まれて死亡したが、タイムリープした花垣武道と過去で出会ったことで死の運命を免れ、生存することとなった。オカルト好きなことから当初は武道の話をなんとなく信じ、現代で駅のホームに落ちた武道を救う。また過去の武道との出会いがきっかけで、現代では警察官となり、姉の死にかかわる東京卍會を追っている。過去ではおとなしい性格だったが、現代では冷静で合理的な性格となっており、武道に対しても気安く接する。現代の橘直人は直感的に武道のタイムリープ能力を理解し、自分と武道の握手が能力のトリガーになっていることを見出した。そのため過去では、東京卍會の出来事にはいっさいかかわりがないにもかかわらず、たびたび握手をするためだけに武道に呼び出されることとなる。現代では警察官という立場を活かして情報収集を行い、過去で何をすべきか武道といっしょに思案している。二つの時代を行き来する武道にとって、過去では松野千冬が、現代では直人が相棒といえる関係になっている。クリスマス改変後の現代で、佐野万次郎(現代)が武道を殺そうとしていると誤解し、彼を撃ち殺してしまうが、もともと死にたがっていた万次郎からは、感謝されることとなった。その後、紫大寿と出会った際に、稀咲鉄太(現代)の襲撃を受け、重症を負う。死の間際に、武道を過去に送るため手をつなぎ、彼に希望を託して死亡する。

佐野 万次郎(過去) (さの まんじろう)

「東京卍會」の総長を務める少年。小柄な体型で、髪を金色に染めている。愛称は「マイキー」。その圧倒的な強さとカリスマ性から「無敵のマイキー」の異名を持つ。マイペースな性格ながら女性は殴らないなど一本芯が通っており、花垣武道に対しては、未来で犯罪組織を率いていたとは思えないほど「いい奴」と思っている。改変前の世界では武道と何の接点もなかったが、武道が喧嘩賭博で清水将貴とタイマンを張り、それを偶然目にしたことで武道を気に入り、ダチになる。自由奔放に振る舞い過ぎて、時おり行き過ぎた行動も取るが、相棒の龍宮寺堅にそれを忠告された際には素直に認め、龍宮寺とはお互いに足りないものを補い合う関係となっている。亡き兄の佐野真一郎にあこがれを抱き、彼のように「不良の時代」を作ることを夢見ている。愛車も真一郎がフィリピンの廃墟で拾ってきたエンジンを基に修理した「CB250T(バブ)」。実は真一郎が拾ってきたバブのエンジンはもう1基あり、それをコツコツ修理している。のちに修理が完了したバブは、武道に贈られている。祖父が空手道場の師範を務めており、幼くして空手を教わる。しなやかで柔らかいバネのような体をしており、万次郎の蹴りは必殺の威力を誇る。人を惹きつけてやまないカリスマ性と、無敵とも言われる腕っぷしを持つが、根本には今も無邪気に兄を慕う年相応の一面もあり、非常にアンバランスな精神状態にある。未来で万次郎が豹変しているのも、このアンバランスさゆえで、悪に染まりやすいからだとされている。この部分は異母妹の佐野エマにも察せられており、エマは万次郎が道を間違えたら自分が正すのを役目としている。万次郎を悪のカリスマとして覚醒させようと考えた稀咲鉄太(過去)に周囲の人間を排除されていき、関東事変でエマも殺されてしまう。これにより一度は失意に暮れるものの、橘日向の説得で立ち直り、黒川イザナとの戦いに決着をつける。武道がタイムリープしてきたことを日向に教えられ、彼から事情を聞いたあとは、武道のことを自分の「ヒーロー」と評するようになる。

龍宮寺 堅 (りゅうぐうじ けん)

「東京卍會」の副総長を務める少年。中学生にして身長185センチの長身で、髪を金色に染めて辮髪にセットし、左側頭部に龍の刺青を彫っている。愛称は「ドラケン」だが、佐野万次郎(過去)のみ龍宮寺堅を「ケンチン」と呼んでいる。母親は渋谷の風俗嬢で、父親は不明。その母親も2歳の時に蒸発したため、天涯孤独な身の上で、ファッションヘルスの店に拾われ、生活している。小学5年生の時点でふつうの中学生よりも体が大きく、同年代では敵なしの状態だった。しかし、自分より体が小さいにもかかわらず、敵なしの強さを誇る万次郎に魅せられ、彼と行動を共にするようになる。腕っぷしが強いだけではなく、周囲への気配りと面倒見のよさを持つ兄貴肌で、万次郎が道を踏み外さないように、内外で彼を支えている。改変前の世界では愛美愛主との抗争をきっかけに万次郎と仲違いし、東京卍會の内部分裂を機に起きた8・3抗争の際に死亡している。しかし、タイムリープした武道が介入したことで、万次郎と仲直りし、8・3抗争で清水将貴に刺され、重症を負ったものの生存している。生存したことで万次郎との関係は続いたが、稀咲鉄太(過去)の暗躍で最終的に殺人を犯し、改変後の現代では死刑囚となって収監されている。自分が捕まったのは納得済みで、罪を償うつもりだが、稀咲には強い殺意を抱き続けている。クリスマス改変後の現代では万次郎に殺されている。佐野エマとは相思相愛の関係だが、それをお互いに伝え合っていないため、片思い同士の関係となっている。周囲からはいつか付き合うと思われていたが、関東事変でエマを殺されてしまう。このことで、エマを守り切れなかった万次郎に怒りをぶつけ、彼と共に失意に暮れていたが、橘日向の説得で立ち直り、万次郎と共に戦いの場に駆け付ける。体の大きさに見合ったパワーを誇り、雑兵程度であれば100人相手にしても戦い抜くほど強い。

清水 将貴 (きよみず まさたか)

「東京卍會」の参番隊に所属する少年。渋谷三中の3年生だが、中学生とは思えない大柄な体型をしており、躊躇(ためら)わず他者に暴力を振るう超不良。愛称は「キヨマサ」。中学時代の花垣武道たちにケンカを売られた際、返り討ちにして彼らをパシリとして使い潰した。武道が現在の逃げ続ける人生を選ぶに至った最大の元凶で、改変前の世界では武道は清水将貴らの横暴から逃げるため中学卒業を機に地元から逃げ出し、千堂敦(過去)は16歳の時に耐えかねてナイフで清水を刺す傷害事件を引き起こした。東京卍會の名を使い喧嘩賭博を開いて荒稼ぎをしており、武道たちに無理やりケンカを強要していた。タイムリープした武道にタイマンを指名され、彼と戦う。恵まれた体格を活かした強力な攻撃で武道を圧倒するも、倒れても立ち上がる武道を倒し切ることはできず、その奮闘が結果的に佐野万次郎(過去)と武道が出会うきっかけとなった。その後、勝手に東京卍會の名前を使って喧嘩賭博をしていたことを万次郎に見咎められ、粛清される。それを恨みに思っており、稀咲鉄太(過去)に唆(そそのか)され、8・3抗争の際には龍宮寺堅を殺すため襲撃する。現在の武道にとって清水の存在そのものがトラウマとなり、8・3抗争の際にも一度は武道の心を折り、彼を捕まえて龍宮寺殺害の罪を着せるつもりだった。しかしトラウマを乗り越えた武道との再戦で、関節技を決められて失神し敗北する。

千堂 敦(過去) (せんどう あつし)

中学時代の花垣武道の友人の少年。髪を赤く染め、リーゼントスタイルに整えている。武道たちと「溝中五人衆」という不良グループを結成し、彼らからは「アッくん」と呼ばれている。グループのリーダー格で、仲間たちといっしょに清水将貴にケンカを売りにいって返り討ちに遭い、彼の使い走りをしていた。しかしあまりの横暴に耐え兼ねて、16歳の時にナイフで彼を刺す傷害事件を引き起こして逮捕された。出所後はチンピラとなっていたが、武道が喧嘩賭博で清水とタイマンを張ったことで未来が大きく変わり、変わらず過去の武道たちと行動を共にするようになる。武道のピンチにはいつも駆け付けており、武道が壱番隊隊長に就任したあと、彼に頼まれ東京卍會に所属する。

集団・組織

東京卍會 (とうきょうまんじかい)

佐野万次郎(過去)が結成した暴走族。「東卍」の通称でも呼ばれる。初代総長は万次郎が務めており、兄の佐野真一郎にあこがれた万次郎が、「不良の時代」を作るため活動している。名前の由来は「東京」に「万次郎」の名前をくっつけたもので、初期案は「東京万次郎會」だったが、メンバー全員に「ダサい」と却下された。内輪もめはご法度で、仲間がほかのチームにやられた際には、チーム総出で反撃を行なう。また女性に手を上げない、ケチな犯罪には手を染めないなど、独自のルールを掲げている。2005年ではふつうの暴走族であったが、2017年の現代では巨大な犯罪組織へと変貌しており、あらゆる悪事を働いているとされる。現代でのトップは佐野万次郎(現在)が務めているが、実質的に取り仕切っているのは稀咲鉄太(現代)だとされる。花垣武道がタイムリープして過去改変することで構成員が少しずつ変化し、血のハロウィン後の現代では武道が最高幹部となり、黒龍組と古参組のあいだで派閥争いが繰り広げられていた。聖夜決戦後の現代では、古参組はほとんど死亡。現代の稀咲も殺されたとされていたが、稀咲は替え玉を使って死んだフリをしていただけで、実際は稀咲と黒川イザナが組織を牛耳っている。

その他キーワード

タイムリープ

花垣武道の持つ特殊能力。時間を逆行し、12年前の中学時代に意識だけ戻すことができる。能力の発動トリガーは橘直人との握手で、最初の過去改変で直人の運命を変えて以降、彼と握手をすることで過去と未来を行き来している。過去での行動は、そのまま現在の結果を変えることにつながるが、武道本人は改変後の世界においても改変前の記憶しか保持しておらず、改変後の世界でどのように暮らしてきたかの記憶はない。唯一、直人のみ改変前と改変後の両方の記憶を保持しており、武道が現代に帰って来た際に、記憶が上書きされるように、改変前の記憶を思い出す。タイムリープ中、武道の体は仮死状態となり、彼が過去の直人と握手して戻ってこない限り、起きることはない。またタイムリープ能力は、同日の12年前にしか行くことはできず、自由に行く日を選ぶことはできない。すなわち、タイムリープした日が2017年の7月4日ならば、2005年の7月4日にしか行けず、過去で過ごした時間は、現在の時間でも同じ時間が過ぎるようになっている。タイムリープ能力は武道と直人の二人がそろうことで発動する能力で、1回目のタイムリープ以外は、二人そろわなければ発動しない。このため鶴蝶によって現在の直人が殺された際には、過去でいくら現在に戻ろうとしても発動せず、武道は過去に閉じ込められる状況となった。

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