ヤマシタトモコの代表作の一つ。現代日本を舞台に、交通事故で両親を失った15歳の女子高校生、田汲朝と、母方の叔母で35歳独身の小説家、高代槙生との共同生活を描いた物語。槙生は、姉夫婦の葬式で朝が親戚間でたらい回しにされる状況を目の当たりにし、朝を引き取ることを決断する。そして二人は共同生活のルールを取り決め、朝は新しい環境で友人関係や学校生活に向き合い、槙生は元パートナー、笠町信吾との関係や自身の創作活動との両立に取り組みながら、少しずつ朝との関係性を深めていく。また、朝が親友、楢えみりとしょうこの同性愛の関係に悩んだり、亡き母親が遺した日記と対面したりと、過去と現在が交錯する展開が描かれる。本作は、家族や共同生活をテーマに、相互に尊重することを重視した姿勢が特徴のヒューマンドラマ。人権意識と個人の尊厳に基づいた関係の構築が描かれ、通俗的な道徳観よりも、知性による人間関係の打開に重点が置かれている。作中では、日記が重要な表現手法として用いられており、朝が書く日記は自己探求と他者との関係性を象徴する要素として機能している。作品世界は、現代社会をベースにしながら個人の自由の意味を探求する世界観が構築されており、登場人物たちは既存の社会規範との関係の中で、自分自身の生き方を模索していく。祥伝社「FEEL YOUNG」2017年7月号から2023年7月号まで連載。2018年に「このマンガがすごい!2019」オンナ編第4位、2019年に「マンガ大賞2019」第4位、2023年に「このマンガがすごい!2024」オンナ編第5位を獲得。実写映画(劇場)が2024年6月7日に公開。テレビアニメが2026年1月から放送された。