桂正和の代表作の一つで、読み切りの『ビデオガール』がベースとなっている。現代日本を舞台に、恋愛に悩む男子高校生、弄内洋太や田口広夢と、不思議なレンタルビデオ店「GOKURAKU」で借りたビデオテープから現れる謎の少女、ビデオガールとの交流を描いた物語。本作は2部構成で展開され、第1部「あい編」では、洋太がビデオガールの天野あい、同級生の早川もえみ、後輩の仁崎伸子とのあいだで揺れ動く恋愛模様が描かれる。あいは、恋愛に悩む洋太を慰めるために現れたが、再生時の不具合により心を持ち、洋太への恋心を抱くようになる。第2部「恋編」では、新たなビデオガール、桃乃恋が、恋愛に臆病な広夢や彼の親友、刈川俊騎の恋を応援する物語が展開される。本作は、ビデオテープから現れる少女という超自然的要素と現実的な恋愛描写を融合させたSFラブストーリー。作者の桂正和は本作から明確に画風を変更し、写実的で現実的な人物描写をするようになった。連載当時の恋愛を扱った少年漫画としては珍しく、ラブコメディ色を抑え、登場人物の内面的な葛藤や感情の変化を重視した物語展開が特徴となっている。集英社「週刊少年ジャンプ」1989年51号から1992年31号まで連載後、同社「週刊少年ジャンプ特別編集増刊Winter Special 1992年」に掲載。実写映画(劇場)が1991年6月に公開。OVAが1992年に発売。小説が1993年6月に刊行。テレビドラマが2018年1月と2019年4月から放送された。