桂正和作品特集86 Pt.

ヒーロー・恋愛漫画の巨匠・桂正和の漫画5作品に注目!

桂正和作品特集

出典:集英社

桂正和がキャラクター原案をつとめた『あかねさす少女』が2018年10月テレビアニメ化。『電影少女』や『ウイングマン』など、作者・桂正和によるヒーロー作品と恋愛作品の傑作を5作品紹介。


東京都三鷹市が舞台のSFラブコメディ。三枚目だが心優しい男子高校生・弄内洋太(もてうち ようた)には、好きな女の子がいるが、彼女は洋太の親友に憧れていた。そんな洋太の前に、特殊なビデオを再生することで実体化するビデオガール・天野あい(あまの あい)が現れた。洋太は突然テレビから美少女が出てきたことに仰天。しかし、恋がうまくいかず落ち込む自分を励ましてくれるあいに、少しずつ心を許していく。続編となる『電影少女 恋編』も描かれた。1991年に実写映画化。2018年にテレビドラマ化。

読み切りとして描かれた『ビデオガール』を元に連載された、桂正和の4作目の連載作品。ピュアな心の持ち主にしか見えない不思議なレンタルビデオ店「GOKURAKU」。そこで貸し出される特殊なビデオテープを再生すると、テープに映っていた少女が実体化するというファンタジー作品だ。ビデオガールのあいが、本来であれば持ち得ない「人を愛する心」を持ってしまったのは、壊れかけたビデオデッキでテープが再生されたから、という設定が面白い。本作は、桂正和が手がけた初の本格的恋愛漫画。実写映画化、テレビドラマ化など何度もメディア化され、大成功を収めた作品だ。


瀬戸一貴(せと いちたか)は、私立湾田高校に通う男子高校生。クラスメイトの葦月伊織(よしづき いおり)に片思い中だ。一貴は、伊織と同じ委員になったことをきっかけに、徐々に彼女と親しくなっていった。そこへ、一貴に思いを寄せる幼馴染・秋葉いつき(あきば いつき)がアメリカから帰国。伊織といつき、2人への想いに揺れ動く青春恋愛漫画。2002年、2005年OVA化。

桂正和の最長編作品で、得意とするSF要素を完全に排した恋愛漫画。ヒロインの心理描写が細かくリアルに描かれていた『電影少女』とは違い、すべてのシーンが主人公・一貴の視点で描かれている。そのため、他の登場人物の心情はあまり描かれず、読者の想像に任されている。タイトルの『I"s』(アイズ)はアルファベットの「I」の複数形。一貴(Ichitaka)、伊織(Iori)、いつき(Itsuki)など、「I」が頭文字の人物たちの物語という意味が込められている。一貴の恋する心情がとても細かく描かれており、読めば間違いなくドキドキできる作品になっている。


主人公・ジンは、強靱な肉体を持つ不思議な少年。ジンは、大好きなホームレスの「ジィちゃん」と共に暮らしていた。しかし、ジィちゃんが異形の者に殺され、ジンの生活は一変。人を超えた生命体でありながら人らしく生きようとする少年・ジンと、アマギコーポレーションの御曹司で「正義絶対主義」を掲げる天城高雅(あまぎ こうが)。2人の正義が世界を変える、ヒーロー大河物語。2012年4月アニメ化。

桂正和が得意とするヒーロー漫画の大作。青年誌「週刊ヤングジャンプ」で連載された、暴力、性、不道徳といった過激な描写も盛り込まれた作品だ。「プレイヤー」と呼ばれる敵と、ヒーローである「ZET」。どちらも、「アマギコーポレーション」によって作られた人工生命体であり、その関係性が、物語を複雑にしている。本作は、正義とは何かという問いかけがテーマになっている。特撮ヒーロー作品の影響が強い『ウイングマン』とは対極的な作品と言える。


広野健太(ひろの けんた)は、変身ヒーローに憧れる男子中学生。健太は、学校からの帰宅途中に、突然空から振ってきた少女・アオイと遭遇。彼女を家につれて帰った健太は、彼女が持っていたノートに、何気なく自身が考案したヒーロー「ウイングマン」の姿を描いた。ところがそのノートは、書いたことが現実になる「ドリムノート」だった。健太がヒーローに変身してドリムノートを狙う悪と戦う、コメディチックヒーロー漫画。1984年にアニメ化。

桂正和の連載デビュー作。本作の最大の特徴は、「宇宙刑事シリーズ」や「スーパー戦隊シリーズ」などの、特撮ヒーロー物の影響が強いことだ。また、突然少女が降ってくるという斬新な設定に加え、アオイのほか魅力ある女の子が多数登場し、ラブコメ要素が強いことも本作の人気の一因になっている。さらに、「ドリムノート」の設定の自由度が、本作の面白さを倍増させている。書いたことがすべて実現するため、健太は新たな技などをどんどん書き込むが、実際にそれを発動すると”肉体的な負担”から思わぬ事態になるという、コメディチックなオチも魅力だ。


桂正和の6作目の連載作品である、SF恋愛コメディ。人口過密が深刻化した未来から、DNAオペレーター・葵かりん(あおい かりん)がやってきた。彼女の目的は、将来100人の子どもを儲け、「メガプレイボーイ」と呼ばれるようになる桃生純太(ももなり じゅんた)のDNAを操作し、未来世界の人口増加を防ぐこと。ところがDNA操作はうまくいかず、純太の“メガプレ”能力が覚醒してしまう。1994年にアニメ化。

女性アレルギーでモテない男子高校生・桃生純太がモテモテになってしまうという、男子にとってはちょっと羨ましい展開から始まる作品。当初は、トレンディドラマの様な王道恋愛物語を目指していた。しかし、連載誌である「週刊少年ジャンプ」の購読者層と読者アンケートの状況から方向転換。作品のテーマである「DNAの改変」と「特殊能力」を発展させたサイキックバトル漫画になっていった。かりんがDNAを操作しそこねたことで、次第に「メガプレイボーイ」として覚醒した純太が、周囲の女の子を虜にしていく。


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