笑いに命と魂を打ち込め!芸人漫画オススメ5選56 Pt.

テレビでその姿を見ない日はない「お笑い芸人」。だが、水面下での戦いは熾烈を極める。過酷なオーディションやライブ、食べるものにも困る生活を勝ち抜いて笑顔を咲かせる彼らの生き様にスポットライトを当てた5作品を紹介する。

作成日時:2020-01-02 10:00 執筆者:マンガペディア公式

笑いに命と魂を打ち込め!芸人漫画オススメ5選

出典:小学館


『恋はネタ作りの後で』

『恋はネタ作りの後で』

出典:小学館

男女コンビの笑いと恋愛模様を描いた、漫才ラブコメ漫画。主人公・築山かおること「デル子」は子供の頃に出っ歯をからかわれ、そのコンプレックスをバネにピン芸人となっていた。しかしライブではさっぱりウケず、常連客からアンケートで辛辣な言葉を浴びせられる毎日である。ある日、養成所の先輩に連れられていった合コンで、同席した女性から感じる笑いの可能性にデル子は一目ぼれしてしまう。その女性に漫才コンビ結成を持ちかけるが、彼女の正体は意外なものであった。

デル子が出会った女性の正体は、空野晴己(そらのはるみ)というイケメンエリートサラリーマンであった。しかも、毎回ダメ出しのようなことをアンケートに書くライブの常連客だということも判明し、デル子はダブルショックを受ける。結局二人はコンビを組むことになるが、「MANZAI KING」というコンテストを目指し、日々奮闘するなか、デル子の晴己への思いが相方に対するそれ以上になるのに時間はかからなかった。デル子の恋心を晴己が逆手に取ってネタにしようとするなど、男女コンビにありがちな「芸と恋愛」が絶妙なバランスで描かれている。また、作中で披露される漫才もボリュームがあり、ネタとしての完成度も高く、笑いの面でも楽しめる。デル子の恋と笑いの行方に要注目だ。


『べしゃり暮らし』

『べしゃり暮らし』

出典:集英社

笑いに命をかける若者たちの、波乱万丈青春ストーリー。主人公・上妻圭右(あがつま けいすけ)は、24時間365日笑いのことを考えている高校3年生だ。校内放送では自身のコーナーを持ち、自称「学園の爆笑王」を名乗っている。いやがらせを受けても圭右は負けず、全てを笑いで切り返し気にも留めていない。ある日、辻本潤という転校生が関西からやってくる。辻本が元芸人であることを知った圭右は、辻本をライバル視するようになる。2019年にテレビドラマ化。

圭右からライバル視されることを当初は煙たがる辻本だったが、周囲の反応や圭右の笑いに対するひたむきな姿勢を認めていくようになる。笑いに対して全力で挑みつづける圭右と共に、「きそばAT」という漫才コンビを結成。二人は学園祭の漫才コンテストに挑むが、惜しくも優勝を逃す。調子に乗った二人はお笑い賞レースの最高峰「NMC(ニッポン漫才クラシック)」にエントリーするも惨敗を喫す。所詮は高校生レベルであることを思い知らされた圭右は、芸人として頂点を目指すために辻本と共に「YCA(ヨシムラコミックアカデミー)」に入学、コンビ名を「べしゃり暮らし」と改名し仲間たちと切磋琢磨していく。賞レースにかける芸人たちの人間模様が生々しく描かれているのが本作の特徴だ。泥臭く生きる圭右に「芸人としての生き様」を垣間見ることができる。


『イロモンガール』

『イロモンガール』

出典:白泉社

若手女芸人たちが、笑いに情熱を燃やし奮闘する青春お笑い漫画。主人公・碧海玲奈(あおうみれな)は売れない若手女芸人だ。とあるオーディションに参加し、ナースのネタを披露するも、ウケはさっぱりで審査員にも「度胸だけは認める」と言われる始末である。玲奈の夢は「日本一の女芸人になって日本中の女のコの憧れになる」ことだ。玲奈は夢のために、芸人仲間で親友でもある景子やライバルたちと共に「女芸人お笑いコンテスト」の頂点を目指す。

テレビ番組でレギュラーを持ったり、冠番組のMCができるお笑い芸人はごく一部だ。ましてや女芸人の世界はシビアであり、玲奈の憧れの女芸人・沙織のようなひな壇もこなせる存在は稀有である。玲奈や景子のライブはノーギャラのため、お笑いだけでは食べていくことはできない。ルームシェアをし、タコの入っていないたこ焼きを食べたりして糊口をしのいでいる。そんな中で「女芸人お笑いコンテスト」の頂点を目指し、玲奈と景子は時にぶつかりながらも切磋琢磨していく。他の芸人がウケると嫉妬や不安が渦巻く楽屋裏や、緊張が走るコンテストの場面は臨場感たっぷりだ。


『放課後おわらいぶ』

『放課後おわらいぶ』

出典:双葉社

ハガキ職人の男子高校生と年上の女芸人による本格的お笑いラブコメディ。主人公・北野夏美は16歳のさえない男子高校生だ。部活も朝練に遅刻し続けて行かなくなり、同級生にはからかわれ母親には咎められる毎日である。そんな夏美の唯一の幸せは深夜ラジオを聞くことであり、ラジオで投稿を読まれ笑いを取る「ハガキ職人」として活躍することだった。ある日、いつものように夜食の弁当を買いに向かった先で、夏美は運命を狂わせる女芸人との出会いを果たす。

夏美が出会った女芸人は「ダブルリボン」というコンビのモモコだった。お笑いのネタではなく容姿だけが取り柄のモモコは、相方のイチゴに解散を突きつけられていた。モモコにほのかな恋心を抱いていた夏美は、オーディションに現れなかったイチゴの代打としてモモコと即席コンビを組み、芸人としてデビューすることになる。しかしある日、チャンスを得るも活かすことができず先輩芸人からダメ出しを受けてしまう。いくらハガキ職人としての才能があっても、芸人の世界は厳しく甘くないことに夏美は改めて気づかされる。そうした成長物語に加えて、モモコに抱きつかれてドギマギしたり、自分のネタを使ってほしいと言って携帯電話ごと渡してしまうなど、夏美の胸キュンエピソードも随所にちりばめられており、見どころとなっている。


『わらいだね』

『わらいだね』

出典:amazon

芸人の父と息子の日常を描いたほのぼのコメディ漫画。父・村松正雄の職業は芸人だ。ただし「売れない」芸人のため、昼間からブラブラしておりほとんど無職同然である。そんな父の背中を見て育った息子・保(たもつ)は生真面目な小学生だ。体操服が見当たらず探す保の前にパツパツの体操服を着て現れたりと、とにかく破天荒な正雄に保は辟易している。ことあるごとに父のことを「威厳がない」と嘆いている保と、そんなことはお構いなしの正雄のドタバタな日常が繰り広げられる。

正雄はいつも漢字が書かれたヘンテコなTシャツを着ており、髪型はアフロ、適当・奔放な言動から保には全く尊敬されていない。ある日、商店街の魚屋の店主と口論をしている正雄を見かけた保は愕然とする。Tシャツを後ろ前に着て、背中に「威厳」という文字が入っていたからだ。恥ずかしさと怒りが頂点に達した保は、正雄の背中にマジックで文字を書き込み「威イカ厳(いいかげん)」に書き変えてその場を立ち去る。実は保の方がお笑いセンスがあるのではないかと思わせる部分が、スパイスが利いていて面白い。しかし、正雄と水族館に行った時には嫌々ながらもはしゃいでおり、ツンデレな一面を見せたりもする。口では嫌いながらも「笑い」が繋ぐ親子の絆は固く、読者は思わずホロリとさせられるかもしれない。


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