私はいったい何者だったのか?記憶喪失漫画オススメ5選58 Pt.

積み重ねてきた経験や人との出会いによって今の自分が構成されているとしたら、記憶喪失となった時、人格にはどのような影響が出てくるのだろうか。今回は、記憶喪失となった者たちを主軸に物語が展開されていく作品を紹介しよう。

作成日時:2020-03-18 10:00 執筆者:マンガペディア公式

私はいったい何者だったのか?記憶喪失漫画オススメ5選

出典:小学館


『LOST MAN』

『LOST MAN』

出典:小学館

記憶を失っているというサッカー選手とスポーツ代理人がサッカービジネスを展開する中で、二人の過去についても謎が明かされていくヒューマンドラマ。坂崎は、サッカー選手の松本をサッカーチームに売り込み、勝利に導くことを生業としているスポーツ代理人。松本は様々なポジションで活躍できる優れた選手だが、自分が何者なのか解らない記憶喪失の状態。二人は共に世界を旅して回っているが、やがてその旅は松本の記憶喪失と関わりのある人物とも繋がっていくのだった。

本作の主人公の一人・松本は記憶を失っている状態であり、松本という名前すら本名ではなく、坂崎につけられた偽名だ。松本のサッカーセンスは、坂崎によって見出されたもの。松本と坂崎は、松本が記憶を無くした時から一緒にいるが、二人の過去や契約内容については、物語が展開するにつれ、少しずつ明らかになっていく。松本の記憶喪失には、資産家のトラウズマ伯爵家で起きた殺人事件が深く関わっていた。やがてその根源であるディヴィッド・トラウズマにも行きつき、関係者の一人であるアルバート・シンプソンも同じチームの天才司令塔として松本の前に現れる。坂崎の巧みな心理戦や策略などが展開されるうちに謎が掘り下げられ、スリリングなストーリー展開と熱いサッカー試合の描写の、両面において楽しめる作品だ。


『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』

『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』

出典:講談社

記憶喪失の少年が自分の過去と罪に向き合っていくサスペンスドラマ。斎藤悠介は高校入学後に行方不明となり、発見された時には記憶を失っていた。その後大河原環(おおがわらたまき)という恋人もでき、平穏な日々を送っていた。しかし、かつての自分は周囲から「悪魔」と呼ばれる非情な人間であったことをバイト先の友人から聞かされ、被害者たちからの復讐が始まった。共に悪さをしていた「親友」の会澤陽二郎(あいざわようじろう)と契約をし、悠介は過去に向き合うことになる。

本作で中心となる記憶喪失の少年・悠介は、中学時代に周囲のクラスメイトたちに対してリンチや恐喝、レイプなどあらゆる悪行を行い、悪魔と恐れられていた。記憶喪失になっても、過去の罪が消えた訳ではない。「遊び」と称して傷つけてきた者たちが復讐者という形で悠介の前に次々に現れ、その復讐は悠介の母親にまで及んでしまう。過去を追い求めて辿りついた先には、悠介に犯され、自殺未遂をした一ノ瀬明里(いちのせあかり)がいた。過去を知れば知るほどに、悠介の肩に罪が重くのしかかる。果たして悠介は「悪魔」から脱却し、自分の本質と向き合うことができるのか。憎しみ、怒り、そして愛情など様々な感情や記憶が悠介を中心に交錯し、壮絶な人間ドラマが繰り広げられていく。


『柊様は自分を探している。』

『柊様は自分を探している。』

出典:小学館

真面目で真っ直ぐな高校生男子がお姫様気質で記憶を失っている女子と出会い、距離が縮まっていくラブコメディ。周囲からモテている高校生の白馬圭二郎(はくばけいじろう)は、人に対して興味を持てず、告白されても全て断ってきた。そんな圭二郎の前に、古風な姫のような佇まいで凜とした女の子・柊(ひいらぎ)が現れ、彼女から家来として扱われるようになる。どうやら記憶を失っているらしい柊のことを放っておけない圭二郎は、両親に事情を話して自宅に柊を招き入れ、同居生活が始まった。

本作に登場する記憶喪失者は、謎が多くミステリアスなヒロインの柊だ。主人公の圭二郎は、それまで他人に興味を持ったことなどなかったが、柊と出会ってからは、彼女と過ごす時間が積み重なっていくにつれて彼女に惹かれていく。古風な言葉遣いで自然と人を従えさせてしまうような凜とした女の子ではあるものの、記憶を失っている状態であり、心細いであろうことは想像に難くない。だが、柊は美しい見た目に反して、不良たちを一瞬で倒せるほどの強さを兼ね備えていた。物語が展開していくにつれ、圭二郎の武道の師匠の正体が人ではなく天狗であることも明かされるなど、ファンタジー要素が強くなっていく。果たして柊は一体何者なのか。予想がつかない展開から目が離せない。


『名無しは一体誰でしょう?』

『名無しは一体誰でしょう?』

出典:小学館

記憶喪失の少年が真実を知るために謎を探っていくミステリー作品。武羽流星(たけばりゅうせい)は、生化(せいか)高校普通科の1年生。気が付くと記憶喪失となっており、目の前では同級生の女子、翔寺束(かけるじたばね)が男性を刃物で刺していた。殺人現場に出くわしたことから、束とは秘密を分け合う仲となるが、彼女も流星と同じく記憶を失っていた。流星を狙ってくる悪の組織「正義の庭」の目的は何なのか。流星は、僅かな情報から少しずつ真相に近付いていく。

本作の主人公は、はっきりした原因が解らないまま記憶喪失となった少年の流星だ。流星は自分が記憶喪失であることを周囲に悟られないように生活していたが、やがて悪の組織「正義の庭」から命を狙われるようになる。なぜそのような危険な組織から高校生である流星が目を付けられているのか。流星や束の記憶喪失と「正義の庭」とは関係があるのか。展開が進むにつれ、「正義の庭」と流星の関わりも少しずつ明かされていく。本作によると、人の記憶には様々な種類があるが、記憶喪失に関わっているのは主に体験や思い出に関する「エピソード記憶」だという。作中では記憶や脳に関する知識の説明も織り込まれており、脳の不思議について改めて考えさせられる内容になっている。


『青山月子です!』

『青山月子です!』

出典:集英社

記憶喪失の少女と、以前の彼女のことを知らない転校生の青春を描いたピュアラブストーリー。青山月子は、事故で記憶喪失となり、留年した高校1年生。以前の自分の性格を周囲から聞き、かつてのように明るく社交的な自分であろうとするが、笑顔さえ上手く作れず、空回りしてばかり。そんな月子の前に現れたのは、月子と同じクラスに入った転校生の加賀美凌。月子は親切心で彼に頻繁に話しかけるが迷惑がられてしまう。しかし、二人の心は少しずつ近付いていき、仲良くなっていく。

主人公の月子は、交通事故によって記憶喪失となってしまった高校生。記憶を失う前の月子は社交的で誰からも好かれる女子だったことを知り、そんなかつての自分のようにありたいと願い、健気に近付こうと頑張っていた。それでも元の月子と同じにはなれず、今の自分を誰も認めてくれないことに疲弊してしまう。だが、転校生の加賀美だけはありのままの月子を認めてくれるおかげで無理する必要もなく、いつの間にか二人の距離は縮まっていった。しかし、加賀美が知らない女子から告白されているのを見て、月子は心が揺らぐようになる。月子は悩み傷付きながらも自分と向き合い、過去の自分も今の自分も「自分自身」であることに変わらないことに気付いていく。


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