大人気フラッシュアニメから生まれた脱力ミステリー系ギャグ漫画。人々を幸せにする世界征服を目指す「鷹の爪団」の一員であり、フラッシュアニメ「秘密結社 鷹の爪」屈指の人気キャラクターである吉田“ジャスティス”カツヲこと、吉田くん。彼は子どもの頃少年探偵団「チームバッテン」を結成し、仲間たちと、UMAや宇宙人や心霊現象など、数々の不思議な事物に遭遇していた。島根を舞台に、吉田くんと仲間たちの大冒険が繰り広げられる。2016年に劇場版アニメ化された。
本作に登場する鷹の爪団は、表向きは普通のベンチャー企業。しかしその実態は世界征服を目論む秘密結社で、日々目的達成のための様々な作戦を考えていた。世界征服を目論む秘密結社などというと悪の組織としか思えないが、実はそうでもない。鷹の爪団を率いる小泉鈍一郎(どんいちろう)総統はとても優しい人物で、人々がいがみ合ったり傷つけ合ったりすることがない世界を実現するために、世界征服を目指しているのだ。本作は、そんな総統のもとで怪人製造などを行っている大人の吉田くんと、少年探偵団「チームバッテン」の一員として友人たちと不可解な現象の調査をしている子供の吉田くん、その両方を楽しむことができるのが大きな魅力。子供の頃も大人になっても変わらずめちゃくちゃな吉田くんの言動に注目だ。
ヴィクトリア朝時代の英国を舞台に、若き伯爵と執事に降りかかる怪事件を描いたゴシックミステリー漫画。父が死んだことで伯爵家ハーグリーヴスの家督を継いだカイン・C・ハーグリーヴス。彼は父から受けていた虐待が原因で「毒」の収集家となっており、周囲からは「毒の伯爵」の異名で知られていた。カインは華やかな社交界の裏で起こる様々な怪事件を、自身が持つ毒の知識を駆使して次々と解明。それはやがて秘密結社「デライラ」との戦いに繋がっていくことになる。
カインは、父であるアレクシスが血の繋がった自分の姉に産ませた禁忌の子供だ。実の弟の子を産んでしまい精神を病んだカインの母は自殺。愛する姉を失ったアレクシスはその憎しみをカインに向けて殺そうとするも、返り討ちに遭い行方不明になる。アレクシスは死亡したと思われ、カインはハーグリーヴス家当主の座を継いだのだが、カインに真の安息は訪れなかった。彼の周囲で数々の怪事件が起こるようになり、その裏にはアレクシスが率いる秘密結社デライラの存在があったのだ。アレクシスがまだ生きており、今も自分を狙っていることを悟ったカインは、父とデライラを倒すべく立ち上がる。幻想的で謎めいた事件と共に展開される、カインと父親の確執の行方を見届けよう。
戦後の社会混乱を収めるために作られた専門部隊の活躍を描く、軍事アクション漫画。長きにわたって戦争を続けていた帝国が敵国と停戦条約を締結してから3年。帝国内は復興への道を歩みながらも、新たな問題に直面していた。戦乱によって国内に蔓延した飢えや疫病、兵の野盗化といった「戦災」だ。軍は戦災復興を目的とする専門部隊・陸軍情報部第3課の設立を決定。後にこの部隊は「パンプキン・シザーズ」と名乗るようになる。2006年にテレビアニメ化。
本作で注目すべき秘密結社は「銀の車輪結社」だ。銀の車輪結社は戦災復興を目指すパンプキン・シザーズの障害として立ちはだかる存在。帝国の裏で暗躍しており、所属する面々は皆、手練揃いだ。銀の車輪には、本作の主人公であり実動部隊「パンプキン・シザーズ」隊長であるアリス・L(レイ)・マルヴィンの婚約者レオニール・テイラーが所属している。彼は爵位のない貴族だが、武術、ビジネスなど様々な分野の才能があり、周囲から一目置かれる存在だ。才能がありすぎるせいで自身と対等に関わってくれる相手がおらずそれをつまらなく思っていたが、徐々にアリスのことを好敵手とみなすようになる。銀の車輪結社とパンプキン・シザーズの戦い、そしてレオニールとアリスの戦いの行方に注目したい。
謎めいた組織に所属する女性エージェントが数々の事件に関わってそれらを解決していくアクション漫画『9番目のムサシ』の第2シリーズ。一ノ宮沙耶(いちのみやさや)は、幼い頃に母親を亡くし心を閉ざしてしまった一人暮らしの女子高生。ある日、彼女は拳銃を持った謎の男に突然襲われ、捕まりそうになる。間一髪のところで沙耶を救ったのは、篠塚高(しのづかこう)と名乗る性別不明の美しい人物だった。その出会い以降、沙耶はある理由から南米の武器密輸組織に狙われることになり、高に身辺警護をしてもらうことになる。
本シリーズの主人公は、組織に所属する女性エージェント「No.9」。主に篠塚高の名前を使って仕事をしているが、コードネームは「ムサシ」という。彼女が所属している組織は、世界の情報機関の中で伝説として語られている特殊な組織「ULTIMATE BLUE(アルティメットブルー)」、通称「闇の国連」だ。特定の国には属していない秘密機関で、構成員に関する情報は一切不明。唯一わかっているのは、幹部構成員たちは世界に影響を及ぼす力を持っているということと、組織の目的が世界の破滅の危機を防ぐことであるということのみ。闇の国連の幹部の一人である篠塚が200以上もの高いIQを活かして任務にあたり様々な人間と接触していくことで、物語が展開されていく。
世界征服を目論む組織に所属する少女の奮闘を描いたハイテンションSFギャグ漫画。理想推進機関「アクロス」は、腐った世界を是正するために世界征服を目標としている組織。このアクロスに所属する構成員エクセルは、総帥であるイルパラッツォに熱く激しい忠誠を持っている少女だ。今日もエクセルはイルパラッツォの野望である世界征服を成し遂げるため、まずは日本のF県F市を占拠するべくハイテンションで出動する。1999年にテレビアニメ化された。
「世界を是正するには正しき者が世界を征服してしまうのが一番だ。しかし突然世界を征服しても、地球に住む人々はついてこれないだろう」と考えたイルパラッツォは、征服する規模をひとまずは小さくすることにした。まずは一国、それもまだ広そうだということで、とりあえずは日本のF県F市を占拠し市街征服することから始めることにしたのである。作者は福岡出身であり、物語の舞台となっているF県F市も福岡県福岡市のこと。福岡を題材としたネタがあちこちにちりばめられており、主人公のエクセルを始めとするキャラクターの名前は福岡にあるホテルやデパート、本屋などから取られている。福岡県民はもちろん、他県の人でも楽しめる極上のギャグストーリーを堪能しよう。