父と娘の人生二人三脚！オススメ漫画５選75 Pt.

本作の父娘は、高校教師の公平と幼稚園児の娘つむぎだ。妻を亡くし、多忙な毎日に追われながら必死につむぎを育てていた公平は、ある日、生徒の小鳥から食事に誘われる。料理屋の娘でありながら怪我のトラウマから包丁を使えない小鳥と、妻が死ぬまで料理をほとんどしたことのない公平。そんな2人だが、美味しそうにご飯を食べるつむぎの笑顔に励まされ、定期的に料理会を開催する。公平は笑顔で食事をするつむぎを見て、慌ただしい日々に忙殺され娘と向き合っていなかったと反省をする。そして、小鳥や周囲の人々に支えられながら、親子の絆を深めていく。料理と育児を描いた感動作だ。

本作の父娘は「とーちゃん」こと小岩井葉介と、その娘の「よつば」だ。主人公のよつばは、かつてとーちゃんに拾われた女の子。翻訳家であるとーちゃんが家で仕事をしている間、よつばは自由奔放に遊び回っている。やや放任主義な育て方にみえるとーちゃんだが、仕事が終わるとパンツをかぶった「パンツマン」に扮して思いっきり遊んでくれたり、甘やかすだけではなく悪いことをしたらしっかりと叱りつけるなど、よつばのことをとても大切に思っている。よつばはそんな優しいとーちゃんに見守られながら、大人にとってはなんでもない日常の中にいろいろな「楽しさ」を見つけ出し、ちょっとずつ世界を広げていく。小岩井家の隣に住む綾瀬家の三姉妹や、とーちゃんの友人である「ジャンボ」や「やんだ」など、個性的な人々とよつばの微笑ましいやりとりも魅力的な作品だ。

本作の父娘は、妻が事故で他界して以来ニート生活を続けるダメダメな父親の吾郎と、成績優秀なしっかりものの娘トモだ。だらしない父親が娘に叱られる日々の中、突如ぽっちゃりしたおっさんがやってくる。「多恵子」と名乗り、生前の妻と同じような気遣いと料理スキルをみせるおっさんは、外見以外は何もかも同じ。吾郎はこの事態に困惑するも、トモは早々におっさんが「ママ」だと認める。吾郎は最愛の多恵子への想いと外見のギャップに振り回されるが、徐々におっさんの姿をした多恵子に恋するようになる。

本作の父娘は、中学生になった娘に少し邪険にされる父の千広と、若干デリカシーに欠ける父に当たってしまう娘の詩万だ。例えば、初潮を迎えて困惑している詩万に対し、千広はのんきに「おめでとう」と祝福してしまう。また、もう大人ぶりたい詩万に対し、子どものように扱う父が少々鬱陶しかったりする。父に対してやや反抗的になってしまう詩万だが、内心では父親のことが好きだと伝わってくるエピソードも。大人ぶったり、友だちの母親を見て気が重くなったり、失恋で落ち込んだりする娘を、ほど良い距離感で父親が見守るハートフルな物語だ。

本作の父娘は、文具メーカーで働く青年の正宗と、母親の死によって初めて父の正宗に出会った娘のコハルだ。コハルの母・陽子は、正宗に負担をかけまいと秘密で彼の子を産み、女手ひとつで育てていた。だが、陽子の死によってコハルと正宗は出会い、コハルは母からたびたび聞かされていた「正宗くん」が父だと知る。そのため、コハルは正宗と暮らすようになっても、母と同じように「正宗くん」と呼ぶ。正宗も我が子の存在に戸惑いながらも、コハルを自分の子として育てる決意をする。最初はお互いの距離感がつかめなかった2人だが、次第に親子として絆を深めていく。