「デレ」には様々なものがあり、定義や認識の違いもあって、はっきり区別することが難しい。このキャラクターは「ツンデレ」か「クーデレ」かそれとも「デレデレ」なのか、基本的な定義とその具体例になるアニメキャラクターも交えて紹介する。
「ツンデレ」「クーデレ」「ヤンデレ」など、「デレ」には様々な種類がある。代表的な「ツンデレ」の定義とは何か、「ツンデレ」以外にどのような「デレ」があるのか5つ紹介する。
「デレ」には様々なものがあり、定義や認識の違いもあって、はっきり区別することが難しい。このキャラクターは「ツンデレ」か「クーデレ」かそれとも「デレデレ」なのか、基本的な定義とその具体例になるアニメキャラクターも交えて紹介する。
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例えば、『冴えない彼女の育てかた』の「澤村・スペンサー・英梨々」が「ツンデレ」キャラだと言える。幼馴染みでもある主人公「安芸倫也」には、彼女は「ツンデレ」だった。サークル勧誘をされた際は「別に引き受けるつもりなんかないからね」「ずっと待ってられても寝覚めが悪いから。話だけは聞いてあげようかなって」などの台詞や態度が多かった。
定義は主に3つあると言える。
1.最初は「ツンツン」(敵対的)な態度を取るが、何かがきっかけとなり、「デレデレ」(好意的)な態度へ変化すること。
2.普段はツンと澄ましているが、ある条件下で特定の人物のみに「デレデレ」とした態度を取ること。
3.本当はその人が好きだが、恥かしいので「デレッ」としないようにわざと「ツンツン」した態度を取ること。大雑把に言ってしまえば、「天邪鬼」。
「ツンデレ」の起源は諸説あるが、インターネットスラングからではないかと考えられている。一方で、「もともと好意を持っているが照れ隠しとして冷たく接している女の子が、あるときを境にそれ以降は素直に甘えてくる」という設定を差すもので、性格のギャップを表すものではなかったという意見もあるようだ。近年は、「ツンデレ」自体が変化してきており、例に挙げた定義以外にも増えているので、厳密に分類することは難しい。
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「クーデレ」は「クール」に「デレデレ」の略。普段は口数が少なく、感情を表に出すことが少なかったり、感情表現が苦手だったりするキャラクターに多い。例えば、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の「黒猫」などが「クーデレ」と言える。中二病、天邪鬼、毒舌、人見知り、好意や感謝を素直に表現できない性格だが「京介」には度々「デレ」を見せている。例えば、2期の第7話や「呪い」と称して「京介」に行ったものなどだ。
また、「クーデレ」は「ツンデレ」の派生語ともされ、定義も似ている。
1.最初は「クール」で近寄りがたい雰囲気だったが、打ち解けていくうちに「デレデレ」(好意的)な態度へ変化すること。
2.特定の人には「デレデレ」だが、それ以外の人間には「クール」。
3.本当はその人が好きだが、恥かしいので「デレッ」としないようにわざと「クール」(冷めた)態度を取ること。
なお、この「クーデレ」は「顔や態度は至ってクールなまま、聞いていて恥ずかしいような事を言う」という意味の「素直クール」と混同されることがある。紛らわしいので、一時期は名称で論争になったが、現在は「ツンデレの派生」と「素直の別名」の両方の意味で扱われているようだ。やはりこちらも厳密に分類するのは難しい。
「病んでる」「デレ」で「ヤンデレ」。例えば『恋愛暴君』の「緋山茜」が「ヤンデレ」と言えるだろう。主人公「藍野青司」を溺愛している学園のアイドル的存在の「茜」。しかし、服には襲撃用のグルカナイフを仕込んでおり、彼に近づく女性には一切容赦しない。その様子は、学園のアイドルとは思えないくらい恐ろしい。
この「ヤンデレ」だが、以下の定義が当てはまる。
1.精神的に病んだ状態にありつつも、他のキャラクターに愛情を表現すること。
2.好意を持った特定の人物への好意が強く高まりすぎた結果、精神的に病んでしまうこと。例えば、交際相手への愛情表現が異常、交際相手との仲を邪魔する者は排除、交際相手に嫌われることを何よりも恐れるが、他人からどう見られているかには興味がないなど。「ヤンデレ」は、普通の人物が、様々な修羅場から交際相手への「想い」と「現実」に葛藤し、徐々に病んでいく過程と結末に魅力がある。
もとは男性向け萌え文化を中心に2000年代から広がったようで、中でも『School Days』や『SHUFFLE!』(アニメ版)などがきっかけで「ヤンデレ」という言葉が広く知られるようになったそうだ。また、「ヤンデレ」属性は女性キャラクターが多かったが、近年では『妖狐×僕SS』「御狐神双熾」や『AMNESIA』「トーマ」など、男性キャラクターにも見られるようになった。また、最近では、「ヤンデレ」は「メンヘラ」の一種であるという意見も見られ、はっきり区別をつけるのが難しい場合がある。
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「ボコデレ」とはデレの時に相手を殴ること。この言葉は『WORKING!!』の「伊波まひる」専用に作られた言葉である。彼女は恥ずかしがりで優しく素直なキャラクターだが、異性を殴ってしまう癖があり、好きな相手でもつい反射的に殴ってしまう。例え両想いになっても、殴る癖は治らない。
この「ボコデレ」に分類されるキャラクターは「まひる」以外にも、『週刊少年ジャンプ』で連載されていた『ボンボン坂高校演劇部』の「日比野真琴」にも当てはまるようだ。どちらかと言えば、マイナーな言葉なのだが、2017年現在でも新たな作品は増え続けているので、いつかこの「ボコデレ」属性に分類されるキャラクターが現れるのではないだろうか。
「デレデレ」とは、特定の人物に常に甘えていること。「ツン」や「クー」、「ヤン」の要素はゼロ。普段は特定の人物に「デレて」いるが、2人きりになると更に「デレる」ということになる。つまり、好意を隠さず終始全面に押し出しているのである。
例えば、『這いよれ!ニャル子さん』の「ニャル子」がこれに当てはまるだろう。宇宙人である彼女は護衛対象の「真尋」の写真を見た際に一目惚れし、自ら志願して地球にやって来ている。その後、事件が解決したにも関わらず有給300年を使って「真尋」との同居に成功した。「真尋」には弱みを握られたり、フォークで刺されて拒絶されたりしてもめげる様子はない。むしろ、夜這いなど下心全開のアプローチを仕掛けてくる。スルーされてもアプローチを続ける彼女はまさに「デレデレ」属性である。
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