めんそーれ!沖縄が舞台のオススメ漫画5選!26 Pt.

常夏の島・沖縄県の豊かな自然を舞台にした漫画を紹介!

作成日時:2019-04-29 10:00 執筆者:マンガペディア公式

めんそーれ!沖縄が舞台のオススメ漫画5選!

出典:小学館

南国といえば、日本人にとってはハワイと並んで人気のある沖縄県。素晴らしいのは美しい海だけではない。料理も美味しく、独自の文化はいずれも魅力的だ。そんな自然豊かな沖縄県を舞台にした漫画を集めてみた。沖縄県の知らない一面も見られるかもしれない。


『BANANA FISH』の作者・吉田秋生が描くサスペンスロマン。現人類を超える能力を持った「新しい人類(ネオ・ジーニス)」である主人公・有末静。沖縄県を舞台に、彼の苦難と成長が、同じ「新しい人類」である弟・凛との戦いを通じて描かれる。2000年に実写ドラマ化された。

主人公の少年・有末静は、沖縄県奥神島で穏やかな日々を過ごしていた。ある日、謎の男たちが乱入して、母親の命を奪った上に、静を拉致する。謎の男たちの正体は、国際的なバイオケミカル企業であり、静は、そこで生まれたデザイナーベイビーだったのだ。やがて大人になった静は、沖縄県に住む幼馴染みたちと再会。さらに、それまで存在を知らなかった双子の弟・凛と出会う。凛の手で引き起こされたバイオテロをきっかけに、兄弟の戦いが幕を開ける。なお、作者の代表作『BANANA FISH』と世界観が共通しており、同作では少年だったシン・スウ・リンが成長した姿で登場する。


全国のご当地ヒーローが織りなすコメディアクション。沖縄県で暗躍する魔物マジムンを退治するため、沖縄県にきた楠麻奈。彼女を迎えたのは、沖縄県のヒーロー・我那覇真牛こと琉神マブヤーだった。沖縄県独特の空気感の中で活躍するご当地ヒーローの姿を描いている。

琉神マブヤーは、沖縄県の観光土産業者がどこからも文句がつかない沖縄のキャラクターとして生み出した。平和を愛する沖縄人の心を持つスーパーヒーローで、いわゆる「ご当地ヒーロー」。特撮番組やヒーローショーも、現実に数多く展開されている。そんな琉神マブヤーの活躍を題材にした漫画が本作だ。物語の舞台は、全国に本物のご当地ヒーローや怪人が存在する世界。しかし、琉神マブヤーに変身する我那覇真牛をはじめ、沖縄県の人々は非常にマイペース。「うちなータイム」といって、5分や10分の遅れは気にしない。終始そんなノリなので、怪人や魔物が出ても皆のんびりしている。しかし、決めるところは決めるカッコよさもあり、ギャグとアクションのバランスが絶妙な作品だ。


『つるかめ助産院』

出典:集英社

小川糸原作の小説をコミカライズしたヒューマンドラマ。失踪した夫を探して、沖縄県までやってきた小野寺まりあ。彼女が「つるかめ助産院」の助産師・鶴田亀子と出会い、沖縄県の自然と助産院を訪れる人々に触れて、自分の人生を見つめ直す物語。2012年にテレビドラマ化された。

仕事のストレスが原因で失踪してしまった夫を探しに、夫婦の思い出の地である沖縄県までやってきた小野寺まりあ。そこで、沖縄県民の助産師・鶴田亀子(通称つるかめ先生)と出会う。そして、つるかめ先生の診察を受けて夫との子どもが出来ていることがわかる。「夫との2人の時間をもっと過ごしたかった」「夫がいるときに妊娠を知りたかった」と悔恨するまりあ。つるかめ先生は、そんなまりあに対して、新しい命の大切さを教えてくれる。そして、つるかめ先生の勧めで、出産まで、つるかめ助産院を手伝いながら過ごすことに。沖縄を舞台に描かれる、つるかめ助産院を訪れるワケありな人々とまりあとの交流。心温まるストーリーだ。


『光の島』

出典:小学館

ノンフィクションをもとに描かれた群像劇。親元を離れ、沖縄県唄美島の小学校に転入生としてやってきた照屋光。廃村が危ぶまれる唄美島だが、数少ない住人と豊かな自然が光を出迎える。やがて、学校に行けない子どもたちや養護施設の子どもたちが、唄美島に集まるようになっていく。沖縄県の美しい自然と、大人のエゴを乗り越えて成長する子どもたちの姿が描かれる。

郵便局も病院も引き上げてしまった沖縄県唄美島は、いわゆる限界集落だ。小学校が唄美島にある最後の公共機関だが、島にいる子どもも残り少ない。今いる子どもが学校を卒業してしまえば、廃村も間近だ。そんな島に、主人公・照屋光が親元を離れ、沖縄県民となり東京から引っ越してくる。叔父に懇願され、村の最後の悪あがきのように招かれた光だが、豊かな自然と同級生との交流の中で、のびのびと育っていく。やがて唄美小学校は、全国の学校に居場所のない子どもたちの受け皿となっていく。都会の喧噪に押しつぶされそうになった子どもたちが、のんびりとした沖縄県で自分を取り戻していく様子が丁寧に描かれる。


沖縄県を舞台に「動物介在療法(アニマルセラピー)」をテーマに描く医療ドラマ。主人公・船導渚は、幼少期に家族を目の前で失ってしまう。癒しようのない心の深い傷を救ってくれたのはセラピストの叔父だった。自身もセラピストとしての道を進むことを決める。やがて自分が救われた沖縄県に戻り、動物介在療法チームを作っていく。

「動物介在療法」とは、精神医療で実際に取り入れられている手法だ。動物と触れあうことで責任感や充足感を得て、傷ついた心を癒やす。まさに「動物が医者の役割を務める療法」だ。主人公・船導渚は、幼い頃に、両親と母のお腹の中にいた妹を、事故で亡くした。そのことで深く傷ついた渚を、セラピストの叔父が沖縄県に連れて行き、動物介在療法で癒やして立ち直らせた。大人になった渚は、叔父と同じセラピストとしての道を歩み始める。傷ついた過去を持つ渚だからこそ、動物や心を患った人たちに心から寄り添っていくことができる。沖縄県を舞台に、渚の成長と患者とのふれあいが優しく描かれた作品だ。


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