スポーツ漫画を多数執筆している田中モトユキの代表作の一つ。天才サッカー少年・一条龍が小学6年生の時に事故で重傷を負いながらも、リハビリを経てサッカーに復帰する物語。埼玉県の強豪校「武蒼高校」に進学した龍は、幼なじみの双子の兄妹・青梅優人、青梅優希らと共に高校サッカーの頂点を目指す。かつてユーゴスラビア代表監督を務めたミルコ・コヴァッチの指導のもと、チームは変革期を迎える。本作は、実在の高校サッカーの取材に基づく試合展開や戦術的要素が特徴の高校サッカー漫画である。1対1の対決やゴール前の攻防、チームプレーの連携など、サッカーの専門的な要素が詳細に描写される。舞台となるのは埼玉県の高校サッカー界で、登場するチームには各校の伝統やチームカラー、得意とする戦術が設定されている。小学館「週刊少年サンデー」で2011年9号から2022年46号まで連載。2015年に第60回「小学館漫画賞」少年向け部門、2018年に「TSUTAYAコミック大賞2018」スポーツ漫画部門3位を獲得している。