野暮ったい、垢抜けない人や物事を意味する「ダサい」は、埼玉県が由来という説がある。しかし、埼玉県には独特の魅力が数多くある。そんな埼玉の魅力を感じさせる漫画を紹介しよう。
「埼玉=ダサい」はもう古い! 漫画で埼玉の魅力を再確認しよう!
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野暮ったい、垢抜けない人や物事を意味する「ダサい」は、埼玉県が由来という説がある。しかし、埼玉県には独特の魅力が数多くある。そんな埼玉の魅力を感じさせる漫画を紹介しよう。
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埼玉県が理不尽に貶められている架空の世界を舞台に、差別の撤廃を目指す学生の戦いを描いたブラック・コメディ。東京の名門私立高校・白鵬堂学園に、麻美麗(あさみ れい)という転入生がやってくるとこから、物語は幕を開ける。大実業家の息子で米国からの帰国子女、しかも眉目秀麗な彼は、転校初日にして学園中の人気者となる。ところが麗の正体は、学園でも忌み嫌われる、埼玉県出身者だったのだ。
本作に登場する埼玉県は架空の場所だが、その扱いの酷さは特筆ものだ。文化レベルは贔屓目に見ても昭和初期程度。電気が開通したのがつい最近で、テレビが珍しいという時代錯誤ぶり。埼玉県民はこぞって東京に憧れているが、東京に行くには通行手形が必要で、入手は非常に困難だ。また、主人公・麻美麗が転入した白鵬堂学園では、生徒の“都会指数”によって、A~Zまでのクラス分けが行われている。赤坂や青山のような都会的な環境に住む者はA組、都内でも田無辺りだとE組という具合だ。そして元・埼玉県民は、現在の住居に関係なく、最底辺のZ組となる。転入直後に学園中の人気を集めた麗は、埼玉県出身。東京での埼玉県差別の現実に直面した麗は、この理不尽極まる状況を打破すべく、困難な闘争に身を投じる。
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夢を諦めずに努力する天才サッカー少年の、波瀾万丈なサッカー人生を描く、埼玉県が舞台のサッカー大河ロマン。ジュニアユースからユースへ上がり、高校生のうちにJリーグデビューし、18歳で日本代表になる。主人公・一条龍は、夢物語のような計画を、大真面目に考える少年だ。しかし彼は、この計画を実現する可能性を感じさせる、煌めく才能の持ち主である。ところが龍の計画は、思わぬ事故で、大きな軌道修正を余儀なくされる。第60回小学館漫画賞(少年向け部門)受賞作。
浦和レッズと大宮アルディージャという2つのJリーグチームの本拠地である埼玉県は、Jリーガーや日本代表の輩出数も多く、サッカーが盛んな地域の1つである。本作の主人公・一条龍は、そんな埼玉県で生まれ育ち、日本代表チームの選手になることを夢見るサッカー少年だ。小学生離れしたテクニックと豊かな発想力を備えた龍は、浦和レッズジュニアユースからスカウトを受ける。彼のサッカー人生は、まさに順風満帆と思われた。ところが彼は、幼馴染みの青梅優人を守ろうとして、日常生活への復帰すら危ぶまれるほどの重傷を負ってしまう。しかし龍は、諦めていなかった。何事も計画通りにこなすのが信条の彼は、2年以上ものリハビリに耐え、新たな一歩を踏み出していく。
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日本ボート界の期待の星として将来を嘱望されていた大沢誠が、親友の死から立ち直り、オリンピックを目指すまでを描く、本格派の青春ボート競技漫画。女子マネージャー・小田切操、亡き親友・倉田健二との三角関係も見所のひとつ。2006年7月にテレビドラマ化された。
埼玉県には、1964年開催の東京オリンピックにおいて、ボート競技で使用された戸田漕艇場が存在する。戸田漕艇場では、全日本選手権や学生選手権のような主要大会が、毎年行われている。大学の漕艇部の合宿施設も数多くある、ボート競技の聖地だ。本作の主人公・大沢誠が所属する龍王大漕艇部も、戸田漕艇場に練習拠点を置いている。大沢誠は、かつて親友の倉田健二とペアを組み、2人乗りのダブルスカルでインカレ優勝を果たした。世界にも手が届く才能を持つ選手と言われていたのだ。しかし、健二が練習中の事故によって死亡。事故に責任を感じた誠は、ボート競技から遠ざかる。鬱屈とした日々を過ごしていた誠は、やがて相棒との約束を果たすため、競技への復帰を決意する。
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幼い頃に出逢い、将来を誓い合った男女が時を経て再会。かけがえのない日々を過ごす中で、改めてその絆を強固にしていく純愛ストーリー。物語の主人公・花菱薫は、家を離れて安アパートで一人暮しをしている男子大学生。そんな彼の元に、桜庭葵と名乗る女性が押しかけてくる。なんと葵は薫の許嫁で、18年もの間、再会できる日を待ち望んでいたというのだ。2002年4月にテレビアニメ化された。
物語の舞台は、埼玉県新座市や朝霧市とその周辺。東武鉄道東上本線の沿線上の地域である。物語の主人公・花菱薫は、大財閥である花菱家の跡取り息子。薫の許嫁・桜庭葵は、桜庭呉服店の跡取り娘だ。つまり2人の婚約は、両家の政略的な取り決めである。ところが薫は、祖父との確執から花菱家を出奔。薫と葵の婚約は、意味を成さない状態になっていたのだ。しかし葵は、そんな政略とは関係なく、純粋に薫を愛している。薫に相応しい妻になるべく、18年間花嫁修業に務めつつ、再会できる日を心待ちにしてきた。そんな葵の純真さが、祖父との確執を引きずる薫の心を、徐々に癒していく。
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地球温暖化の進行によって、超高温地域と化した埼玉県猫ヶ谷市を舞台に繰り広げられる、ユニークな学園ラブコメディ。西暦20XX年、48.4℃という空前の最高気温を記録した埼玉県猫ヶ谷市は、他の自治体に先駆けて、大胆なエコ構想を実践。究極のクールビズとして、水着での生活を奨励した。東京から猫ヶ谷市に引っ越してきた高校2年生・伊吹冬斗は、そんな猫ヶ谷独自の生活様式に戸惑いながらも、新たな学園生活を始めていく。2010年10月にテレビドラマ化された。
埼玉県には、熊谷や越谷のような日本屈指の高温地域が存在する。本作の舞台・猫ヶ谷市は、そんな地域をモデルとする、埼玉県の架空の都市だ。猫ヶ谷市の気温は、5月の段階で40℃を突破。街行く人々は、ほとんどが水着姿という南国状態である。学校指定の制服も、女子は水着で男子はアロハだ。ところが主人公・伊吹冬斗は、そんなことはつゆ知らず、東京での制服のまま登校。熱中症で意識が朦朧となり、よろけた拍子に生徒会長・押切きすみの胸を掴んだ上に、キスまでしてしまう。しかも押切は、ファーストキスの相手に全てを捧げると心に誓っていた純情少女。事故とはいえ、取り返しの使いことをしてしまった冬斗は、罪滅ぼしに生徒会の仕事を手伝うこととなる。
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新海誠のアニメーション作品「ほしのこえ -The voices of a distant star-」のコミカライズ作品。思春期の少年少女による遠距離恋愛を、ダイナミックなスケールで描いた、ユニークなSFラブストーリーだ。主人公である埼玉県民の長峰ミカコは中学3年生の時、異星人の侵略に対抗する宇宙軍に選抜され、遥かな宇宙へ旅立つことが決まる。そんな彼女は、友達以上恋人未満の少年・寺尾ノボルと、宇宙に行ってからもメールのやり取りを続けていた。しかし地球から離れるに連れ、メールは次第に遅延していく。
埼玉県では、龍勢祭という日本最古の「ロケット祭り」が開催されている。宇宙に関連する物語が紡がれるのに、相応しい場所の1つといえるだろう。通信技術の発達により、現在は地球上のどこでも、電話やメールで、ほぼタイムロスなくコミュニケーションが取れる。しかし、宇宙開発が進んだ未来はどうなるのか。現在と変わらない通信技術では、距離によってはメールの送受信に数ヶ月、あるいは1年以上の時間がかかることも起こりうる。さらに光速に近い速度で移動する場合、いわゆる「ウラシマ効果」が発生。宇宙を旅する者は、地球に残った人々と時間の流れもズレてしまう。長峰ミカコと寺尾ノボル。埼玉県民の2人は、そんな残酷な現実をどう受け止めるのか。埼玉県を舞台に、実にユニークな視点で描かれたラブストーリーだ。
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