人間の勇者に魔王を倒されてしまった魔族たちが、新しい魔王を選ぶトーナメントを開いたところ、人間であるヘルクが準決勝まで進んでしまう。戦いの中で魔族たちの信頼を勝ち取っていくヘルクだったが、彼には過酷な過去と倒さねばならない敵がいた。当初はギャグタッチで始まったが、ヘルクの過去が語られるあたりからどんどん物語がシリアスになっていくという、異色の構成を持つヒロイック・ファンタジー・バトル・コミック。作者の七尾ナナキは「ニコニコ静画」に『TIADIUM』や『ACARIA』という漫画作品を発表して人気を得ていたが、スマートフォンなどで漫画作品を配信する裏サンデーが、2013年に開催した「第2回連載投稿トーナメント」にこの『Helck』を応募し、総合2位となりネットでの連載を勝ち取った。「第1回次にくるマンガ大賞」(2015年2月発表)の 、「これから売れてほしいマンガ部門」で8位を受賞している。