『電影少女』で恋愛作品を手がけた桂正和の長編ラブ・ストーリー第2弾。私立湾田高校を舞台に、高校2年生の男子、一貴がクラスメイトの伊織に抱く恋心を描いた物語。新入生歓迎パーティの実行委員として一貴と伊織が接近する中、一貴の幼なじみのいつきが登場したことをきっかけに、複数のヒロインが絡む恋愛関係が展開される。物語は当初、一貴と伊織、いつきの三角関係による感情の複雑な交錯が描かれる。その後も作品全体を通して、青春期における初々しい恋愛体験と、それに伴う心の成長が表現されている。物語では、主人公である一貴以外のキャラクターの内面描写は排除され、ヒロインや周囲のキャラクターの心情は、一貴の視点からの推測や観察を通してのみ表現される。作品タイトルの『I"S』はアルファベットの「I」に由来し、主人公の一貴、ヒロインの伊織、いつき、泉、藍子はすべて「I」の音を含む名前で統一されているほか、「愛」と「哀」の物語という意味も込められている。集英社「週刊少年ジャンプ」1997年19号から2000年24号まで連載。小説が1998年10月に刊行。OVAが2002年12月から複数発売。PlayStation2向けのゲームが2006年11月に発売。テレビドラマが2018年12月にBSスカパー!で放送された。