残念すぎるくらいがちょうどいい！オススメ美人キャラ漫画５選119 Pt.

一度失敗してトラウマになってしまうと、人は安全な場所からなかなか抜け出せないものだ。主人公のニー子もその一人。彼女は就職活動で失敗し、そのときのトラウマで働く気力がポッキリと折れてしまっていた。働かなければならないことはよくわかっている。しかし、働こうとするとどうしても就活時の恐怖が蘇ってしまい、履歴書を持って外に出ることもままならない。そうこうしている間にも、周囲の人間たちは働き、結婚し、前に進んでいく。焦りに駆られるニー子の様子は可愛らしいが、そのニート描写はリアルで、萌えと絶望感の表現のバランスが何とも言えない。ニー子は社会復帰することができるのか。それとも良い人と出逢って永久就職の道を歩むのか。ニー子の未来が気になる作品だ。

本作の残念な美人キャラは、高梨家に家政婦としてやってきた元自衛官の鴨居つばめだ。彼女は父親を亡くし、雲の上に行けば父親に会えると信じて自衛隊のパイロットになった。しかし、やはり父には会えず、その後病気で右目の視力が低下し始め、やがて完全に視力を喪失したため退官。家政婦に転職した。つばめの残念なところは、筋金入りの幼女好きであるということ。学生時代から同性にモテていたのだが、本人は「初潮を過ぎた女子には興味がない」ということで、全ての告白を断ってきた。そんな彼女が愛してやまないのが、小学2年生の少女であるミーシャだ。つばめはどれだけミーシャに嫌われても、めげずにアプローチし日々尽くすことをやめない。つばめの突き抜けた愛情は、読者を楽しませてくれるだろう。

タカコは容姿端麗であり、仕事にも恵まれ、仲の良い友達もいる。一見、順風満帆な生活を送っていそうな彼女だが、一つ問題があった。恋愛にだけは恵まれておらず、長く付き合ったあとで相手が結婚していることが発覚するという不倫恋愛が3度も続いたのだ。25歳からそんな恋愛を始め、気づけばタカコはもう32歳。3度目の不倫を終え一人に戻った彼女の心に湧き上がったのは、結婚して子供を産み育て、安定した生活を送りたいという強い願望だった。タカコは自分を変え、奔放な恋愛から脱却すべく、1週間かけて婚活サイトに登録。結婚前提のお付き合いができる男性との出逢いを目指して奮闘し始める。アラサー女子のリアルな悩みがコミカルに描かれた作品だ。

とある半島の海沿いにある田舎町。そこにココノツの父・鹿田ヨウが経営している駄菓子屋「シカダ駄菓子」はあった。ある日、シカダ駄菓子に都会的な雰囲気の美少女が現れる。その人物こそ、本作の残念な美人キャラである枝垂ほたるだった。ほたるはお菓子メーカー「枝垂カンパニー」の社長令嬢。彼女はココノツが見惚れるほど美人でスタイルも良かったが、駄菓子に対する熱意がありすぎるがゆえに、エキセントリックな言動のほうが目立つ少女だった。駄菓子のことを語り始めるとテンションが上がって止まらなくなり、周囲を置いてけぼりにしてしまいがちなのだ。しかしそこがほたるの何よりの魅力。彼女の行き過ぎた駄菓子愛と、それに振り回されるココノツの様子を楽しもう。

本作の主人公である先輩は、本名不詳の女子生徒。可愛らしい容姿と抜群のスタイルの持ち主だが、コミュ障であるため友人はいない。さらにとてつもないレベルのアガリ症で、後に助手となる男子生徒と初めて対面した際はいきなり吐いてしまうというポンコツ具合だ。そんな彼女が大好きなのが手品。その腕前自体はなかなかのものなのだが、アガリ症のせいで人前で行うときは失敗率100パーセント。人が見ていない場所での手品しか成功したことがない。先輩の夢は手品で人気者になることらしいが、果たして彼女はアガリ症を克服し、人前での手品を成功させることができるのか。天然でドジっ子の先輩と、そんな先輩に手を焼く助手の騒がしい毎日から、読者は目を離せなくなるだろう。