脚本家「黒田洋介」とタッグを組んでの新作『ID-0』が発表され、『コードギアス -反逆のルルーシュ-』も今年10周年を迎え新作も決定し、今年要チェックの「谷口悟朗」が監督を務めるアニメ作品を7点紹介しよう。
手掛ける作品はいずれも質が高く、面白い作品ばかり!! 新作発表で再び注目の「谷口悟朗」監督作品を7点紹介!
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脚本家「黒田洋介」とタッグを組んでの新作『ID-0』が発表され、『コードギアス -反逆のルルーシュ-』も今年10周年を迎え新作も決定し、今年要チェックの「谷口悟朗」が監督を務めるアニメ作品を7点紹介しよう。
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2137年、太陽から発生したコロナフレアの噴出「ゲドゥルト・フェノメーン」によって、太陽系の半分がコロナフレアに覆われ、地球の南半球が壊滅し17億の命が失われた。それから80年後の西暦2225年。主人公「相葉晃治」らが乗った航宙士養成所「リーベデルタ」が突如テロリストによって襲撃を受ける事件が発生。教官は全員死亡、「リーベデルタ」は制御不能となり、「ゲドゥルトの海」へ沈んでしまう。しかしその時、「リーベデルタ」内に隠されていた外洋型航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」が起動。なんとか助かった一行だったが、自分達を助けてくれるはずの大人から攻撃を受け、少年少女のみ487人を乗せたまま「リヴァイアス」は長い逃避行を開始する――。
脚本家「黒田洋介」、キャラクターデザイン「平井久司」とタッグを組んだ第一段作品。閉鎖環境に閉じ込められた少年少女ら子供達が、敵の襲来、艦の指揮権や物資を巡って極限の状況の中、なんとか生き残ろうともがく様を描いたSFサバイバル作品。ブリッジの指揮権を奪い合う権力闘争、立場が変わることによって変わっていく人間関係、日が経つにつれ追い詰められていく子供達によって起こる事件とそれによって変わっていく少年少女を描く群像劇だ。物語全体として終始シリアスで重々しい雰囲気が続くが、何故大人たちから攻撃を受けるのか? 艦内で時々目撃される少女「ネーヤ」の謎と、目まぐるしく変わる人間関係、その心の動きを見事に描き、目が離せない展開となっている。
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21世紀初頭。22年前に起こった原因不明の大地の隆起現象によって、日本本土と分断された地「ロストグラウンド」。そこで生まれた子供たちの中に「アルター能力」と呼ばれる特殊能力を持つ子供が現れ始めた。彼らは「アルター使い」と呼ばれ、その中でも犯罪を犯す「アルター犯罪者」に対抗するため、アルター能力者による部隊「HOLY」が結成された。ある日「ロストグラウンド」の未開発地区で生まれ育ったアルター使いの少年「カズマ」は、便利屋家業中に「HOLY」部隊の「劉鳳」と宿命の邂逅を果たす――。
「無限のリヴァイアス」のメインスタッフによるSFアクション作品。立場は違うが、自らの信念に従い突き進む二人の「アルター使い」の少年、「カズマ」と「劉凰」が互いに相容れぬ自らの信念でもって、激しくぶつかり合う様を圧倒的熱量で描いている。ブッ飛んだ個性と独自の信条を持つキャラクターだらけの「アルター使い」も非常に魅力的だ。漢と漢の信念がぶつかり合う、熱い、熱すぎる戦いは、「中川幸太郎」によるラテン調の情熱的なBGMと、独特な言い回しの「黒田節」によって、観ている者のテンションも思わず高まらずにはいられない、名作である。
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荒野に夢、街に暴力が溢れるボンクラ達の理想郷、惑星「エンドレス・イリュージョン」。復讐を誓うタキシード姿の男「ヴァン」と、兄の行方を捜す少女「ウェンディ」の二人は、片手がカギ爪をした男を追って旅に出る。荒野の果てに、一人は絶望を、一人は希望を見つめながら――。
街を襲う荒くれ者を流れ者が助ける、という西部劇の流れを組みながら、「ヨロイ」と呼ばれるロボットで戦う異色のロボットアニメ。復讐劇というと暗く重いストーリーを想像しがちだが、主人公「ヴァン」は共に旅をする「ウェンディ」の名前すらなかなか覚えないボケっぷりで、なおかつ複数の調味料を大量に料理にかける味覚オンチ。また、変わった言い回しで独自の理論を展開しながら暴れ回る敵との熱い戦闘シーンもあり、〝痛快娯楽復讐劇″のキャッチコピーに違わぬ、爽快さを伴った作風となっている。ストーリーも秀逸で、序盤の伏線が終盤になって次々と回収されていく展開は見事の一言である。ブッ飛んだ個性のハイテンションな敵役が次々と登場する様は「スクライド」を思わせ、「スクライド」ファンにもオススメの作品だ。
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皇歴2010年、世界の三分の一を治める超大国「神聖ブリタニア帝国」が日本へ侵攻。人型機動兵器「ナイトメアフレーム」の圧倒的戦力によって短期間で占領され、日本は「エリア11」という名称になり、日本人は「イレヴン」と蔑まれるようになった。それから7年後のある日、私立「アッシュフォード学園」の生徒「ルルーシュ・ランペルージ」は偶然テロに巻き込まれるが、「ブリタニア軍」に囚われていた謎の少女「C.C.(シーツー)」との契約と引き換えに、他者を絶対服従させる能力、「絶対遵守」の「ギアス」を与えられる。「ルルーシュ」は、実はかつて「神聖ブリタニア帝国」の第11王子だったが、権力争いから母を殺され妹は失明し、皇帝である父から見放され人質として「エリア11」に連れてこられた過去があり、いつか「ブリタニア」へ復讐しようと目論んでいた。力を得た「ルルーシュ」は仮面を被って「ゼロ」を名乗り、「ギアス」と自らの組織「黒の騎士団」を使って超大国「ブリタニア」に反旗を翻す――。
架空の歴史の世界を基にした、「谷口悟朗」監督作品を代表するSFロボットアニメ。続編に『コードギアス -反逆のルルーシュ- R2』があり、また他にも様々なメディアミックス展開がされている。知略に長け、目的の為には手段を選ばず、時に冷酷とも思える行動を取る「ルルーシュ」を主人公にしたダークヒーローアニメでもある。「ルルーシュ」こと「ゼロ」が「ブリタニア帝国」の支配から反旗を翻す戦いの物語だが、学生として二重生活を送っており学園もの、王室の権謀術数を描く政治ドラマなどのテイストも取り入れられている。魅力的なキャラクター、「ナイトメアフレーム」の迫力のアクションなど様々な面でクォリティが非常に高く、なんといっても先が読めず息をつかせぬストーリー展開が秀逸だ。テロを起こして世界を変えようとする「ルルーシュ」と、組織を抜け出さず内側から「ブリタニア」、「エリア11」を変えようとする「スザク」との対比を始め、それぞれの登場人物が各々の正義の為に命を賭して戦い、時に命を散らしていく姿が視聴者の胸を打つ、ロボットアニメ史上に残る名作である。
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西暦2075年、長い宇宙開発の時代を経て、衛星軌道上に浮遊する、廃棄された人工衛星やロケットの残骸などの宇宙のごみ「デブリ」は宇宙ロケットや高高度旅客機などの大事故の原因となっており、看過できない社会問題となっていた。主人公・「ハチマキ」は、そんな「デブリ」の回収を行なうサラリーマン。いつか自分の宇宙船を持つという夢を持ちながら、日々「デブリ」回収の仕事に励んでいる。そこに新たに配属された新人の「タナベ」の教育係に「ハチマキ」が任命されるが――。
「ハチマキ」の所属する「テクノーラ社」の「デブリ課」は、社の中で半人前・半端者で通称〝半課″と呼ばれ、「ハチマキ」はじめ半課の人間は劇中でも他の課の人間に見下されているが、地味で大事な「デブリ」回収の仕事に誇りを持っている。「ハチマキ」の夢と現実との葛藤、木星探索に行ける様な時代になっても無くならない貧困や差別、テロの問題を交えながら、半課や宇宙開発に携わる人々のドラマを、地に足のついた丁寧な描写で描く。物語、映像、音楽、演出のいずれも非常に高いレベルになっており、幅広い層に受け入れられる作品である。「幸村誠」のマンガが原作で、原作は2002年度星雲賞コミック部門を、アニメ作品が2005年度星雲賞メディア部門を受賞しており、この原作・アニメのダブル受賞は『風の谷のナウシカ』以来の快挙である。原作とアニメでは設定やストーリー展開が異なる部分がある。
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中世ヨーロッパの時代の中でも、後に百年戦争と呼ばれるイングランドとフランスの戦争が行われていた時代――フランスのとある森の外れに住む魔女「マリア」は戦争が大嫌い。使い魔の「サキュバス」を軍の司令官に送り込んで骨抜きにしたり、ドラゴンを召喚して戦況をムチャクチャにして、なんとか止めてやろうと奮闘する日々。ある日「マリア」の度重なる魔力行使を見かねた大天使「ミカエル」に、人前で魔力を使わぬこと、そして処女を失えば魔力を失ってしまうという枷を与えられ、「エゼキエル」という監視役までつけられてしまう。
戦争の是非、神はなぜ人間を救わないのか? 直接的ではないがエロスの表現など、一見すると取っつきにくいテーマを扱っているが、魔力は凄くても処女でそういった方面の知識はない少女「マリア」を主人公に、淫魔たちは可愛らしいフクロウ姿、監視役「エゼキエル」はゆるいハト姿で登場するなど、ハードな内容でも重くなり過ぎず誰でも楽しめる作品になっている。「マリア」と使い魔「アルテミス」と「プリアポス」、「エゼキエル」たちの現代風なゆるい会話劇も可愛らしくて面白い。「石川雅之」のマンガが原作のファンタジー作品。原作とは多少展開が異なる。
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西暦2035年、「第三次流砂現象」と呼ばれる一部地域が泥濘化した災害から復興しつつある東京。復興事業によって世間一般に普及したパワードスーツ「ウィルウェア」による犯罪に対抗する為、警察庁警備局は吉祥寺分室に、「第五特別公安課第三強襲室第八係」通称「ダイハチ」を新設した。「ダイハチ」に配属された新人の「花咲里あさみ」は、問題のある部署とされる「ダイハチ」の実態を調査・報告する任務を上から任されるが、「ダイハチ」の面々は優秀だが個性派揃いの者ばかり。法や組織のしがらみを受けながらも、今日も知恵と勇気と口八丁手八丁を駆使して事件を解決する!
本作は近未来警察アニメで、「谷口悟朗」は総監督として参加している。「ダイハチ」のエースで近接格闘型「ウィルウェア」「ストライクインターセプター」を装着する「黒騎猛」警部補が主人公だが、個性豊かな「ダイハチ」のメンバー全員にそれぞれスポットを当てた話もあり、「ダイハチ」という組織自体が主人公ともいえる。基本的には一話完結の方式となっているが、序盤から大小様々な伏線が張り巡らされ、終盤回収されていく構成は「谷口悟朗」作品の共通項である。また、段々と変化するOPとEDも「谷口悟朗」オリジナルアニメの共通点で、各話でアクション、ギャグ、ヒューマンドラマ、ホラーテイスト、アイドルやロボットなどサブカルを主題にしたものなど話の幅が大きく、いずれの話もクォリティーが高い。アニメファン向けの細かいサービスもたくさんあり、笑って泣けて観た後は元気が出てくる様な、非常にエンターテイメント性の高い作品となっている。
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