概要・あらすじ
西暦2075年。人類は宇宙に進出し、地球、宇宙ステーション、月面の間を宇宙船が飛び交うようになった。しかし、そのために、宇宙を漂うスペースデブリが問題となっていた。テクノーラ社はデブリ課を設立してスペースデブリの回収に努めるが、やりがいの無い仕事であるため、デブリ課は窓際部署に。
そこに所属する星野八郎太もかつての宇宙への情熱を失っていた。そんなデブリ課に熱血新入社員田名部愛が配属され、星野八郎太が面倒を見ることになる。
登場人物・キャラクター
星野 八郎太 (ほしの はちろうた)
テクノーラ社デブリ課の社員。優秀な船外活動員。自分の宇宙船を持つのが夢だが、現在は惰性で生きている。
リュシー・アスカム (りゅしーあすかむ)
『プラネテス』の登場人物の一人。テクノーラ社の添乗員。田名部愛の同期。明るく、はっきりとした性格。恋愛に高い関心を持ち、常に玉の輿を狙っている。ハキムのテロの際の活躍が縁でコリン・クリフォードとつきあうことになる。
テクノーラ社
『プラネテス』に登場する大企業。宇宙船の運航が主な仕事である。
フィー・カーマイケル (ふぃーかーまいける)
『プラネテス』の登場人物の一人。テクノローラ社デブリ課に所属。デブリ回収船の船長をしている。姐御肌。愛煙家。家族がいる。
田名部 愛 (たなべ あい)
『プラネテス』の登場人物の一人。テクノーラ社デブリ課に配属された新人。常に熱血している。
ウェルナー・ロックスミス (うぇるなーろっくすみす)
『プラネテス』の登場人物の一人。フォン・ブラウン号の開発計画責任者。宇宙開発のためならどんな犠牲をも厭わない科学者。フォン・ブラウン号の開発中の事故で多数の死傷者が出ても気にとめず、乗務員選考では、人名に関わる危険な試験を受験者に課す。
星野 五郎 (ほしの ごろう)
『プラネテス』の登場人物の一人。星野八郎太の父。優秀な宇宙船機関員として著名な人物。フォン・ブラウン号の機関長を依頼される。
ドルフ・アザリア (どるふあざりあ)
『プラネテス』の登場人物の一人。デブリ課が所属する第二事業部の部長。優秀かつ人徳がある人物。
ユーリ・ミハイロコフ (ゆーりみはいろこふ)
『プラネテス』の登場人物の一人。テクノーラ社デブリ課の社員。船外活動員。妻をスペースデブリと宇宙船の衝突事故で失っている。
コリン・クリフォード (こりんくりふぉーど)
『プラネテス』の登場人物の一人。世界連合議長の次男。親の七光りで威張り散らす。鼻持ちならない男だが、家庭の複雑な事情のせいでわざと嫌味な行動をとっている、という側面もあるようである。フォン・ブラウン号に訪れた際にテロに巻き込まれたことがきっかけでリュシー・アスカムとつきあうようになる。
星野 九太郎 (ほしの きゅうたろう)
『プラネテス』の登場人物の一人。星野八郎太の弟。ロケット開発に情熱をかけており、ロケット自作、打ち上げ実験をしている。
エーデルガルド・リヴェラ (えーでるがるどりゔぇら)
『プラネテス』の登場人物の一人。デブリ課の事務を受け持つ派遣社員。人付き合いをあまりしない。
クレア・ロンド (くれあろんど)
『プラネテス』の登場人物の一人。テクノーラ社の管制課員。星野八郎太とつきあっていたことがある。優秀な人間だが、ハキム・アシュミードと出会ったことがきっかけで、大国優位な現在の宇宙開発に疑問を持つようになり、精神のバランスを崩す。 ハキム・アシュミードのテロに参加、逮捕される。
星野 ハルコ (ほしの はるこ)
『プラネテス』の登場人物の一人。星野八郎太の母。ものに動じない性格で地球で家庭を守っている。
フィリップ・マイヤーズ (ふぃりっぷまいやーず)
『プラネテス』の登場人物の一人。デブリ課の課長補佐。基本的には事なかれ主義の人である。
ハキム・アシュミード (はきむあしゅみーど)
『プラネテス』の登場人物の一人。保安官で優秀な宇宙飛行士。フォン・ブラウン号の乗員選考では、トップの成績で最終選考に残る。しかし、中東の最貧国の出身であり、大国主導の宇宙開発に怒りを持っており、テロを行う。
高正盛 (かおちぇんしん)
『プラネテス』の登場人物の一人。テクノーラ社所属の操縦士。星野八郎太の同期で出世頭。物静かで優しい性格で、賢明。
ノノ
『プラネテス』の登場人物の一人。世界で四人しかいない、月面生まれの月面育ちの明朗な少女。重力の少ない月面で育ったために、12才ながら星野八郎太よりも背が高い。重力に耐えられないため、地球に行くことはできないが、海にあこがれを持っている。
アルヴィンド・ラビィ (あるゔぃんどらびぃ)
『プラネテス』の登場人物の一人。デブリ課の係長代理補佐。日々、宴会芸の研鑽に余念が無い。
その他キーワード
フォン・ブラウン号 (ふぉんぶらうんごう)
『プラネテス』に登場する宇宙船。木星との往還が可能な巨大宇宙船。ウェルナー・ロックスミスによって設計される。
デブリ課 (でぶりか)
『プラネテス』に登場する大企業テクノーラ社の一部門。スペースデブリの回収を仕事とする。重要な仕事をしているにも関わらず、窓際部署となっている。
スペースデブリ
『プラネテス』に登場する物体。宇宙に漂うゴミのこと。宇宙船などに衝突すると大惨事を招くこともある。