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『化物語』など傑作を世に送り出す「西尾維新」原作漫画特集!オススメ5選70 Pt.

ライトノベルファンからミステリーファンまで広く熱い支持をうける西尾維新。めくるめく言葉遊びやストーリー、台詞にしのばされた作者独特の毒に痺れ、魅了されるファンが絶えることはない。西尾維新が原作を担当するコミカライズ作品を紹介しよう。

作成日時:2021-04-27 19:00 執筆者:マンガペディア公式

『化物語』など傑作を世に送り出す「西尾維新」原作漫画特集!オススメ5選

出典:講談社


『化物語』

『化物語』

出典:講談社

吸血鬼の力を持ってしまった男子高校生が怪異にまつわる事件を解決していく青春サスペンスファンタジー。高校3年生の阿良々木暦(あららぎこよみ)は、偶然からクラスメイトの戦場ヶ原(せんじょうがはら)ひたぎの秘密を知ってしまう。階段から落ちてきたひたぎをとっさに抱きかかえたのだが、彼女にはおよそ体重といえるものがほとんどなかったのだ。その日の放課後、ひたぎは秘密をばらさないように文房具を武器に猟奇的なおどしをかけてくる。2009年にテレビアニメ化された。

2006年に発表された同名タイトル小説が原作。西尾維新の代表作の一つだ。主人公の暦は、ろくに口もきいたことのなかったクラスメイト・ひたぎの秘密を知ってしまったことで、彼女からおどされるはめに。ひたぎは、2年前に出会った巨大な蟹によって重さを奪われたというのだ。カッターやホッチキスで武装するひたぎに仰天する暦だったが、何とか彼女の力になろうと、暦は自分が吸血鬼に襲われた時に救ってくれた怪異の専門家・忍野(おしの)メメのところにひたぎを連れていくことに。忍野によると、ひたぎに憑いているのは人から重さを奪う「おもし蟹」だという。暦は、ひたぎと共にひたぎが心に秘めた「思い」が呼び寄せた怪異の謎に迫っていくことになる。


『零崎双識の人間試験』

『零崎双識の人間試験』

出典:講談社

殺人鬼集団・零崎(ぜろざき)一賊の活躍を描くバトルファンタジー。平凡な女子高生・無桐伊織(むとういおり)は、いつも自分と向き合うことを避けて生きてきた。しかし、ある日、伊織は衝動に抗えずにクラスメイトを刺し殺してしまう。殺人を犯してしまったことに戸惑う伊織の前に、「私の妹にならないかい?」と大鋏を操る謎の男が現れる。それは殺人鬼集団・零崎一賊の長兄にして切り込み隊長、自殺志願(マインドレンデル)の使い手・零崎双識(そうしき)だった。

本作は2004年に発表された「人間シリーズ」の第1作である同名タイトル小説のコミカライズ作品だ。西尾維新のデビュー作であり出世作である「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」をはじめとした「戯言シリーズ」と同一世界線を描くスピンオフ作品でもある。戯言シリーズに登場した零崎人識(ひとしき)を擁する殺人鬼集団・零崎一賊が主役として描かれている。零崎一賊は血縁によらず流血によってつながる一族。普通の人間として暮らしていた者が、ある日突然、零崎の血に目覚めるという。クラスメイトの殺人から零崎の血に目覚めた伊織は、双識をはじめとした零崎一賊の者たちの存在を知ることに。そこへ、零崎一賊を執拗に狙う殺し屋「早蕨(さわらび)」も加わり血で血を洗う抗争が始まる。


『掟上今日子の備忘録』

『掟上今日子の備忘録』

出典:講談社

一日ですべてを忘れてしまう忘却探偵・掟上(おきてがみ)今日子の活躍を描くミステリー。置手紙(おきてがみ)探偵事務所の所長である掟上今日子は、眠るとすべてを忘れてしまう体質の持ち主。そのため、どんな事件でも一日で解決する最速の名探偵なのだ。いつも濡れ衣を着せられてしまう不遇な青年・隠館厄介(かくしだてやくすけ)は、今日も彼女に事件をもちこむことに。しかし、何度依頼をしても今日子は厄介を忘れているのだった。2015年にテレビドラマ化された。

同名タイトルのミステリー小説のコミカライズ作品で、ファンからは「忘却探偵シリーズ」として親しまれている。オムニバス形式となっており、探偵の今日子が、何かと事件にまきこまれる冤罪体質の厄介を相棒に事件を解決する様を描いていく。眠ると記憶がリセットされてしまうため、とにかく事件の解決はスピーディーが信条。3時間で解決すると宣言したらその通りに謎を解いてみせる。しかしながら、今日子は事件のことはおろか自分の名前や職業のことも忘れてしまうため、自分の手足に自身の名前をはじめとして様々な情報をマジックペンで書き留めて記憶のバックアップとしているほど。何度も依頼を受けている厄介とも、いつも「初めまして」と一から関係を始めて依頼を受けるのだった。


『十二大戦』

『十二大戦』

出典:集英社

十二支の名を冠した戦士たちによる壮絶な殺し合いを描くバトルファンタジー。12年に一度行われる12人の戦士たちのよる殺し合い「十二大戦」。ここで生き残った者は、たった一つどんな願いでも叶えることができるという。子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥……十二支の名を宿す戦士たちが集められ、それぞれが誇る独自の能力を駆使した壮絶なバトルロイヤルが始まることになる。キャラクターデザインを中村光が担当したテレビアニメが2017年に放映された。

本作は西尾維新がネームを担当し、9人の漫画家がそれぞれ作画した漫画短編集『大斬 ―オオギリ―』に収録された『どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い』の前日譚にあたる。この作品の作画を担当した中村光のキャラクターデザインを気に入った西尾維新が、短編を膨らませる形で執筆したのが小説「十二大戦」なのだ(続編として小説「十二大戦対十二大戦」も発表されている)。干支になぞらえた能力をもつ12人の戦士たちは、「子」なら「うじゃうじゃ殺す」、「酉」なら「啄んで殺す」と殺し方にもこだわりがある曲者揃いで、個性豊かなキャラクター設定は奥深く、西尾維新の真骨頂といえるだろう。想像を絶する異能力バトルが楽しめる。


『めだかボックス』

『めだかボックス』

出典:集英社

完全無欠のスーパー生徒会長・黒神(くろかみ)めだかが生徒会メンバーと共に活躍する学園バトルもの。容姿端麗、文武両道の女子高生・黒神めだかは、入学早々1年生にして98%の支持を得て箱庭学園の生徒会長に就任する。公約通りに校内に設置した目安箱、通称「めだかボックス」に寄せられた生徒たちの悩みや依頼に応えるべく、幼馴染みの人吉善吉(ひとよしぜんきち)を生徒会に引き入れためだかは、共に解決にのりだすことになる。2012年にテレビアニメ化された。

本作は、発表された小説からのコミカライズ作品ではなく、西尾維新が原作を担当する形で2009年から「週刊少年ジャンプ」で連載された作品。ジャンプの世界観をパロディした言葉遊び等も見受けられ、意識して読むとより楽しめるだろう(ちなみに小説版も西尾維新によって発表されており、そちらは本作の前日譚にあたる)。ヒロインのめだかは、全国模試では常に上位をキープ、偏差値は常識知らずの90を記録、スポーツにおいてもあらゆる記録を総なめ状態の完全無欠の生徒会長。その上、実家は世界経済を担う冗談みたいなお金持ちな上に、引くほど美人なのだ。まさにむかうところ敵なしといえるめだかだが、そんな彼女をおびやかす存在が箱庭学園には存在していた。


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