日本の伝統文化がテーマのマンガ5選!424 Pt.

落語、書道、三味線等々……。日本の素晴らしい伝統文化の魅力を伝えてくれるマンガを紹介!!

作成日時:2017-01-04 08:00 執筆者:マンガペディア公式

概要

私達が住む日本には、素晴らしい伝統文化がたくさんある。和歌や落語、書道、和菓子、三味線……。でも意外と触れる機会がなくて、実はよく知らないことも多い。今回は、マンガでそんな伝統文化に親しめる作品を5つ紹介する。マンガで、日本の伝統文化を気軽に楽しんでみよう!

TVアニメの第2期が2017年1月放送予定『昭和元禄落語心中』

昭和50年代の東京。刑務所から出所した元チンピラの「与太郎」は、服役中に聴いた八代目「八雲」の落語が忘れられず、弟子入り志願をする。今まで弟子を取ったことがなかった「八雲」だが、気まぐれで弟子入りを許す。「八雲」の家には、かつて稀代の天才と謳われながら早逝した落語家「助六」のひとり娘「小夏」が同居しており、やがて「与太郎」は、「助六」と「八雲」の浅からぬ因縁と過去を知ることになる――。
「雲田 はるこ」による落語をテーマにした作品。「ITAN」にて掲載されていた。全10巻。前半5巻は昭和50年代から始まって主に昭和30年代の落語黄金期を、5巻以降は落語が衰退した昭和末期から平成を舞台に描かれている。昭和の時代を中心として落語家を描いているせいか、登場人物が皆、言葉遣いや仕草が粋で渋くて恰好良い。噺家たちが寄席で落語をする場面では、寄席独特の場の空気や噺家の吐息まで聞こえてきそうな臨場感が、紙を通して伝わってくる。「八雲」、「助六」、「小夏」を巡る、一筋縄ではいかない複雑な人間関係も見ものだ。
「関智一」、「石田彰」や「山寺宏一」ら実力派ベテラン声優が本気の落語を披露するTVアニメ第2期も要チェックだ。

心に響く津軽三味線の音色『ましろのおと』

祖父でもある津軽三味線の師父を失った16歳の「澤村 雪(さわむら せつ)」。彼は祖父を失ったことで自分の三味線の音を見失ってしまい、逃げる様に単身東京に移り住むことにした。豪快な母「梅子」の計らいで「梅園学園」に入学することになった「雪」は、祖父「松吾郎」の音を知る「前田 朱利(まえだ しゅり)」と出会い、津軽三味線愛好会を結成することになる――。
「羅川 真里茂(らがわ まりも)」による津軽三味線を題材にした少年マンガ作品。2010年から「月間少年マガジン」にて連載中。
主人公の「雪」が、津軽三味線を通して出会った同好会の仲間やライバルと腕を競ううちに、自分の音を見つけていく成長の物語。音が伝わらないマンガという媒体で音楽を表現することに挑戦した意欲作で、津軽三味線の演奏描写は真に迫るものがあり、登場人物の気迫が伝わってくるようだ。

個性豊かな仲間達との書道ライフ! 『とめはねっ!鈴里高校書道部』

神奈川県鎌倉市のはずれのほうにある「私立鈴里高校」は生徒数1600人以上、部活動が盛んな高校である。一年生の「大江縁(おおえゆかり)」は、先生に頼まれて廃部寸前の書道部部室に荷物を運ぼうとしたところ、女子が着替えているところに遭遇してしまう。脅されて強制入部させられる「大江」。ところが彼は習字のことを全く知らない帰国子女。さらに入学式の時に「大江」が一目ぼれした女の子「望月 結希」も入部してくるが、彼女はガサツを絵に描いた残念な美少女で、字はとてつもなくヘタだった!
書道を題材にした「河合克敏」による、部活動マンガ。ヤングサンデーコミックスで全14巻。実写ドラマ化もされている。
永字八法や楷書、行書、臨書などの書道の基本をきちんと教えてくれる。主人公の「大江」君は全く書道の事を知らない初心者であることと、本人の素朴で素直な性格もあって、分からない人でも感情移入しやすく親しみ易い作品になっている。
習字や書道というと絵として地味なイメージを持つが、個性的な書道部の先輩たちの破天荒な行動や、帰国子女なので日本の事をよく知らない「大江」君のボケが物語の良いアクセントになっている。

ユルく楽しむ和菓子4コマ『わさんぼん〜和菓子屋顛末記〜』

出典:Amazon.co.jp

製菓学校を卒業した主人公「望月 草太(もちづき そうた)」は、根は真面目だが思ったことをすぐ口に出してしまう"口と脳が直結している"直情人間。創業150年以上の老舗和菓子店「桜屋」で和菓子職人の見習いとして働くことになったが、店の長女で看板娘の「桜庭 牡丹(さくらば ぼたん)」に一目惚れしてしまう。恋も和菓子作りも半人前ならぬ、4分の1人前な「草太」の修行はどうなってしまうのか!?
2009年から連載中の、「佐藤 両々」による4コマギャグマンガ。現在は「まんがタイムファミリー」にて連載中。
扉絵では毎回登場人物と季節の和菓子が出てくるので、あまり知らない人も和菓子の種類や和菓子職人の世界を少し知ることができる。登場人物の女の子が大和撫子、ツンデレ、巨乳ちゃんと皆タイプが違って可愛らしく、それらの女の子たちと「草太」、「桜屋」の跡取り息子「萩(はぎ)」との初々しい恋愛模様と、はんなりした京言葉でのやり取りやテンポの良いツッコミも見ていて楽しい。

競技かるたに懸ける熱い情熱!! 『ちはやふる』

小学6年生「綾瀬 千早(あやせ ちはや)」の夢は、姉が日本一のモデルになることだった。しかしある日、転校生の「綿谷 新(わたや あらた)」との出会いから「千早」の"競技かるた"にかける青春は始まった――。大人しくて無口な「新」と幼馴染の「真島 太一(ましま たいち)」と共に"競技かるた"にのめり込む「千早」はやがて高校生になり、「瑞沢高校」でかるた部を発足させる。
"競技かるた"を題材にした「末次 由紀」による少女マンガ。2008年より「BE・LOVE」誌で連載中。TVアニメ化、実写映画化もされた人気作品。本作の影響で競技かるたの人口はうなぎ登りに増え、海外にも競技を広めた。
小倉百人一首を使ったかるた取り競技"競技かるた"は一見地味なイメージだが、文化部系でありながら競技に高度な瞬発力・記憶力・精神力を必要とする為、畳の上の格闘技と呼ばれるほど激しい文科系スポーツだ。本作はそんな"競技かるた"の、スピード感、迫力、競技にかける選手の情熱を見事な筆致で描いている。本作のタイトルは、「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」という小倉百人一首の一首に由来している。
主人公の「千早」は、競技かるたで最も重要な"読みへの反応速度・聞き分けの能力"である「感じ」に非常に優れている天才型の人間として描かれている。そんな「千早」を巡っての「新」、「太一」との恋の行方や、「千早」が所属する「瑞沢高校」かるた部の面々との熱い友情も胸を打つ。
「千早」を上回る実力のクイーン「若宮 詩暢(わかみや しのぶ)」をはじめ、他校の猛者たちも個性豊かに描かれており、それぞれに丁寧に掘り下げられていて読む者を飽きさせない。

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