「京都アニメーション」と言えば、多くの人が耳にしたことがあるだろう。多くのヒット作を世に排出し、その完成度は非常に高く評価されている。そんな「京都アニメーション」の有名アニメ10作品を紹介。
熱烈なファンが多くいるアニメーション制作会社、「京都アニメーション」のアニメを10本紹介。
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「京都アニメーション」と言えば、多くの人が耳にしたことがあるだろう。多くのヒット作を世に排出し、その完成度は非常に高く評価されている。そんな「京都アニメーション」の有名アニメ10作品を紹介。
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「谷川流」のライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』を原作としたアニメ。まだ深夜アニメが普及していなかった2006年に全14話が放送された。翌年2007年には新たに14話を新作に加えた全28話が放送され、世の話題をかっさらった。初めての放送から10年経ってもその熱は冷めることなく、2015年にはスピンオフ作品が放送、アニメの再放送も頻繁に行われている。原作と異なる順序、時系列で放送された本作は、原作ファンもその構成に驚かされたことであろう。また、EDでは当時としては珍しく、キャラクターが踊るというものであり、これれが視聴者に非常に好評であった。本作の1番の見せ場は学園祭のライブシーンである。その楽曲もさることながら、その演奏シーンの迫力は目に焼きついて離れない。アニメでこんなことができるのかと驚愕をしてしまう程の衝撃を与えてくれた。このたったひとつのシーンで伸し上がったと言っても過言ではない本アニメは、「京都アニメーション」のひとつの時代を築いた作品である。
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「かきふらい」の4コママンガを原作としたアニメ作品。2009年に第一期が放送され、その反響の大きさから2010年には第二期も放送され、登場人物が卒業するまでが描かれた。社会現象とまでされ、アニメ放送後には登場人物が実際に使用していた楽器や小物が品薄状態となるまでになった。女子高生が軽音楽をやるという変わったテーマだけでなく、元々熱烈なファンが多い「京都アニメーション」が制作を手がけるということも人気を助長させた要因である。「平沢唯」「秋山澪」「田井中律」「琴吹紬」「中野梓」の5人の主要メンバーが軽音楽部を設立し、その音楽活動を描く学園アニメだが、可愛らしく笑える描写が多くありファンの心を鷲掴みにした。青春を謳歌する彼女たちの様子が非常に可愛らしい。作中で使用された楽曲はどれも凄まじい人気を誇り、本作の知名度向上に一役も二役も買った。どこか緩くも力いっぱい軽音楽に打ち込む女子高生たちの魅力が詰まっている作品である。
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「あらゐけいいち」原作のギャグマンガのアニメ化作品。2015年に読売新聞主催の「SUGOI JAPAN」でマンガ部門の6位を受賞した作品である。軽快なギャグ作品であるが、なぜこれを「京都アニメーション」が手がけたのだ、という意見が多く聞かれた。これまでは「京都アニメーション」の特色を活かした作品を多く手がけてきていたが、それらとは全く違うジャンルに手を伸ばし、多くのファンを驚かせた。しかしその完成度は非常に高く、流石は「京都アニメーション」と言わざるを得ない作品であった。女子高生の「相生祐子」「長野原みお」「水上麻衣」の3人をメインにした物語と、「東雲なの」「はかせ」「阪本」の2人と1匹をメインにした物語の2つの側面を持っている。終始くだらないギャグを繰り返しているが、いつしか癖になってしまう作品である。多くの名言を残し、更には「京都アニメーション」だからこそ実現した細かく動く作画が相まって、日常ギャグアニメといえば本作というまでにその名を轟かせた。
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「京都アニメーション」オリジナルアニメであり、2013年に放送、人気に火が着き2014年には続編となる映画『たまこラブストーリー』が上映された。主人公の餅屋の娘「北白川たまこ」の日常をテーマにしており、登場する商店街の人との繋がりや友達との関わり、幼馴染の「大路もち蔵」との恋の様子が繊細に描かれている。人情味の溢れる内容が本作の特徴といえる。「北白川たまこ」は突如「デラ・モチマッヅィ」という言葉を話す鳥と出会う。「デラ・モチマッヅィ」はある国の王子の妃を探しているらしいのだが、その出会いから「北白川たまこ」の家に居座ってしまうのである。妃探しに付き合わされる中で、「大路もち蔵」との恋愛模様が歯痒くも進展していく様子がこちらの心をくすぐる。いじらしい恋模様と関わる人の温かさが、心地のいいアニメである。
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「武田綾乃」が手がける小説シリーズを原作としたアニメ作品。2015年にアニメ第1期が放送され、2016年には第2期も放送された。さらには2018年に完全新作となる劇場版アニメが公開される予定である。吹奏楽に対しどこか冷めた意識を抱いていた「黄前久美子」は高校入学後も吹奏楽部に入部することにした。そこで出会った過去の仲間「高坂麗奈」は本気で全国を目指すと言い切った。最初はこんな弱小高校は無理だと考えていた「黄前久美子」だったが、「高坂麗奈」の熱意に感化され本気で全国を狙うために吹奏楽に打ち込むようになる。他の部員のそれぞれの思いと自身の吹奏楽への思いに、ときに苦悩しながらも向き合う青春部活アニメである。吹奏楽に多くの思いを捧げる女子高校生たちの様子が堪能できる。演奏シーンへの拘りが見て取れる完成度に、吹奏楽経験者からの評価は高かったとされている。確かに大会のシーンの迫力や繊細な作画は「京都アニメーション」の拘りを感じられる。煌く楽器と登場人物の気迫ある表情、そして拘り抜いた楽曲が合わさったその素晴らしさを堪能してほしい作品である。
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「米澤穂信」が手がける『〈古典部〉シリーズ』のアニメ化作品。アニメでは『〈古典部〉シリーズ』の『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠回りする雛』のエピソードが放送された。高校生の「折木奉太郎」は姉の頼みから「古典部」へ入部する。そこで出会った「千反田える」に、ひとつの謎解きをして欲しいと頼まれる。そこから発展する「古典部」の活動と、省エネ男子「折木奉太郎」とその仲間の謎解き高校生活が展開されていく。省エネをモットーとした「折木奉太郎」が、好奇心の塊「千反田える」に振り回されてしまいながらも少ずつ成長していく様子が伺える内容である。本格ミステリーを原作としているため本作もその要素が惜しみなく詰め込まれており、原作ファンには堪らない作品となった。アニメだからこそ成し得たトリックの再現方法などが人気の秘訣と言える。高校生ならではのエピソードも交えながらも進んでいき、謎解きの展開からは目が離せない。そしてアニメで再現された「千反田える」の人気は凄まじく、「京都アニメーション」の中でもトップを争う人気キャラクターとして君臨している。最終話の桜の舞うシーンは思わず息を飲む美しさであり、「京都アニメーション」が制作であって良かったと思わずにはいられない。
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「クール教信者」によるマンガが原作のアニメで2017年に放送された。今までの「京都アニメーション」とは一味違った作品であり、非常に可愛らしくのほほんとした内容である。OLの「小林さん」は酔った勢いからドラゴンの「トール」を助けた。「トール」は人間を下等生物と嫌っていたが、「小林さん」の優しさに惚れこみメイドとして「小林さん」の家に住み込むことになった。その後も「小林さん」と「トール」の周りには多くのドラゴンが現れ、人とドラゴンとの触れ合いを描いた心温まる日常アニメとなっている。登場するドラゴンの人間の姿は皆愛くるしく、ドラゴンの姿を見るとその違いに目を丸くする。細かい描写の丁寧さは「京都アニメーション」だからこそ実現でき、ドラゴン要素をうまく表現できている作品である。ちょっとしたデフォルメ絵を取り込んだりと小さな工夫が凝らされており、見ている側を飽きさせない点が嬉しい作品。「小林さん」が次第にドラゴンたちを大事に思う気持ちを増幅させていくさまは見てみて心を温かくさせてくれる。
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「虎虎」のライトノベルを原作としたアニメ作品。テレビアニメは2012年に第1期が放送され、2014年には第2期が放送された。間の2013年は劇場版も公開された人気作品である。元中二病の「富樫勇太」と現役中二病の「小鳥遊六花」の学園ラブコメディ。それだけでなく、中二病を発揮し周囲を巻き込んでいく様子も描かれている。「小鳥遊六花」は右目に眼帯を着けており、その下にはカラーコンタクトを装着している。他にも自分なりの設定を作り出し、如何なく中二病を発症させている。そんな彼女が「富樫勇太」を好きになるが、うまく好意を示せない様子がいじらしくて可愛らしい。他の登場人物「丹生谷森夏」や「凸守早苗」など個性的なキャラクターが多く、全員の個性が生かされている作品である。魔方陣やちょっとした戦闘シーンは無駄に力を入れて作られており、心理描写が織り交ぜられていたりもする。さすが「京都アニメーション」と思わず唸ってしまう。
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水泳をテーマにしたアニメ。2013年に第1期が、2014年には第2期が放送され、2018年には第3期の放送が決定している人気アニメである。「京都アニメーション」がついに男子だらけのアニメを手がけたと、当時話題になった。これまで可愛い女の子を数多く排出してきた中での新たな一作である。「七瀬遙」「橘真琴」「葉月渚」の3人は幼少期に同じスイミングスクールに通っていたが、大会優勝以後水泳から遠ざかっていた。高校生になった彼らは再び水泳に打ち込むこととなり、新たに「竜ヶ崎怜」を仲間に加え、過去の仲間「松岡凛」と戦うことを決意する。スポーツアニメも男子だらけのアニメも前例がない中で、どのような出来栄えを披露してくれるのだろうと注目となったが、その期待を裏切らない素晴らしい青春アニメとなった。そして登場する男子高校生たちの人気は熱烈なものとなり多くのファンが生まれた。水の躍動感の表現はさすがと言わざるを得ないクオリティである。爽やかながらも情熱が駆け抜ける、青春を思い出させてくれる本作は「京都アニメーション」の代表作となった。
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「大今良時」による漫画が原作の劇場版アニメ。原作は2015年「このマンガがすごい!」で第1位を、「マンガ大賞2015」で第3位を、さらには第19回手塚治虫文化賞新生賞までもを受賞した。聴覚障害者に対するいじめというデリケートで難しいテーマを取り扱っているが、その反響は大きなものであり劇場版アニメの制作が決定した。ある日「石田将也」のクラスに聴覚障害をもつ少女「西宮硝子」が転校してくる。「石田将也」は好奇心から「西宮硝子」をいじめるが、次第に自身が友達からいじめを受けてしまうようになる。そしてときは過ぎ高校生となり、再会した「西宮硝子」に向き合っていくのである。人間の醜い一面や、そこから展開される孤独、さらには愛まで、人間のさまざまな感情の描写に重点を置いている作品で、視聴者に訴えかける感情の波が非常に多い。胸が苦しくなるようなシーンや、アニメだからこそ成り立つ声優の迫真の演技は心を鷲掴みにされるようだ。
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