単純に「悪の組織」といった場合、多くの人が思い浮かべるであろうものがこの『仮面ライダー』に登場する組織「ショッカー」ではないでしょうか。指揮官「ビッグマシン」が率いる「ショッカー」の目的は、一握りの選ばれた者たちによって、人類を家畜にように管理・支配すること。そのための手段として、人々を攫い改造人間として強化・洗脳し手下を増やしています。しかしそうして攫われた中の一人であった主人公・本郷猛は脳改造を受ける前に脱出。ショッカー壊滅のため、孤独な戦いを挑むことになるのでした……。
絶大な力を持って世界を裏から操り、主人公たちを脅かす「悪の組織」! マンガにはそんな「悪の組織」がいくつも登場しますが、ひとくちに「悪」といっても、それぞれ組織ごとに特色があります。目的ひとつを取ってみても、「世界征服」や「人類滅亡」といった、間違いなく「悪」としか言いようのない目的がある組織から、代表のごく個人的な思惑を叶えるための組織まで様々。また組織の規模も世界中に支部があり、数十万人単位の雇用を形成していそうな一大企業タイプから、敏腕な仕事人を集めたエキスパートチームまで様々。ただ、いずれのタイプにしても、組織を維持するために必要なのは力やカリスマ……よりも経済感覚のようで、「お金儲け」部門や担当が必ずいるのがこうした強大な組織の特徴と言えるかもしれません。
単純に「悪の組織」といった場合、多くの人が思い浮かべるであろうものがこの『仮面ライダー』に登場する組織「ショッカー」ではないでしょうか。指揮官「ビッグマシン」が率いる「ショッカー」の目的は、一握りの選ばれた者たちによって、人類を家畜にように管理・支配すること。そのための手段として、人々を攫い改造人間として強化・洗脳し手下を増やしています。しかしそうして攫われた中の一人であった主人公・本郷猛は脳改造を受ける前に脱出。ショッカー壊滅のため、孤独な戦いを挑むことになるのでした……。
『NARUTO -ナルト-』の主人公・うずまきナルトに敵対する組織「暁」は、少数精鋭のメンバーを集めたエリートグループのような側面が強い組織と言えるでしょう。構成員は基本的に10名。抜けた者や死んだ者がいる場合、補欠的な人員が繰り上がっていくようです。創始者である弥彦の目的は、「対話により戦争を回避するための平和維持活動」だったようですが、彼の死によって次第に目的が変質。「圧倒的な軍事力により、戦争を抑止する」という方向へ向かうと共に、各国の抜け忍をはじめとした強大な力を持つ犯罪者たちを仲間に引き入れ、犯罪組織への道をひた走ることとなります。しかしそれもまたかりそめの目的にすぎず……というなかなか複雑な経緯を持つのが「暁」。精鋭集団だけあって、全員にドラマティックな過去があるのも注目ポイントですね。
週刊少年サンデーの長期連載作品『名探偵コナン』に登場、主人公たちを脅かす国際犯罪組織は、長い物語であるにも関わらず、まだその全貌を見せていません。正式名称すら不明のため、メンバーが黒い衣装を身につけていることから「黒ずくめの組織」「黒の組織」などと仮に呼ばれています。わかっていることは、前述の通り黒ずくめであることと、メンバーはカクテルや蒸留酒など、お酒の名前のコードネームを与えられているということぐらいでしょうか。工藤新一を子どもの体に変えてしまった毒薬「APTX4869」を開発したということから、何か人体を変えることを目的とした研究をしているのかもしれないという憶測も飛んでいますが、首領である「あの方」が一体何を目的に組織を立ち上げたのかなどはやはり闇の中。こうした数々の謎が明かされる時には、コナンたちはきっととんでもない事件に立ち向かわなくてはならないのだろう…と想像するだけでもドキドキするような魅力があるのが「黒の組織」と言えるでしょう。
『20世紀少年』に登場する組織「“ともだち”」。組織として考えれば、正確には「“ともだち”とその仲間」でしょうか。作中の2000年、2015年に人類滅亡を企んだ「“ともだち”」の正体は、主人公ケンヂのかつての同級生……のうちの誰か。子供の頃ケンヂが遊びで書いた「よげんの書」の通りに事件を起こしていきます。そのやり方は「“ともだち”」とひらがなで書かれた可愛らしいイメージとは裏腹の、政治謀略や謎の兵器を駆使した残虐なもの。しかし巧妙な手口によって賛同者を増やし、ついには大衆の支持をを得て「世界大統領」にまでのぼりつめていきます。ここまで酷いことをしながらも成功した「悪の組織」は、そうそう無いかもしれません。
『ARMS』で主人公に敵対するのは、旧約偽典『エノク書』に登場する人間に知恵をもたらした堕天使の名を冠する秘密結社「エグリゴリ」。アメリカに本部を置き、合衆国自体を裏から操る影響力を持った軍産複合体組織である「エグリゴリ」は、第二次世界大戦時にはすでにその存在が確認されていました。しかし最高幹部の一人、キース・ホワイト博士が宇宙から飛来した珪素生命体・アザゼルの研究を進め、アザゼルと人間を融合させることによって人類の進化を促す「ARMS計画」を提唱したところから次第にその存在目的が変化。人類に未曾有の危機を呼び込むこととなります。
様々な形態を持つ「悪の組織」の中でも、なぜか最も居心地が良さそうな雰囲気を持っている組織が、この『バビル2世』で主人公山野浩一ことバビル2世に敵対する「ヨミの組織」です。首領ヨミは主人公同様5000年前地球に不時着した宇宙人バビルの子孫で、強大な力を持つ超能力者。しかし彼の真の能力は、その卓越した指導力にあります。作中中盤以降はとにかく部下思いな面が目立ち、また部下たちもヨミの期待にこたえようと必死の働きをする強い信頼関係を築いているいるのです。超能力によって嫌々従っているということはなく、個人のカリスマによって慕われるヨミは、主人公のバビル2世の圧倒的な強さもあり、なぜか読んでいるうちに感情移入してしまう不思議な悪役と言えるでしょう。目的が「世界征服」や「人類支配」ではなく、「世界統合」というのも、ヨミに政治的なビジョンがあるのを示しているようにも思えます。きっと組織内の福利厚生も充実しているんだろうなあ…と段々履歴書を出したくなってくる「悪の組織」、それが「ヨミの組織」です。
417 Pt.
201 Pt.
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