概要・あらすじ
本郷猛は頭脳・運動神経共に優れた学生であったが、悪の組織ショッカーに拉致されて、改造人間にされてしまう。脳改造の前に逃げ出した本郷猛は仮面ライダーを名乗り、改造人間を使って世界征服を目論むショッカーの野望を打ち砕いていく。
登場人物・キャラクター
本郷 猛 (ほんごう たけし)
城北大学生物学研究室一番の秀才だったが、明晰な頭脳と優れた身体能力を有すため、悪の秘密結社ショッカーにさらわれ、改造人間にされてしまう。脳改造の前に逃げ出した本郷猛は、仮面ライダーを名乗り、ショッカーに戦いを挑んでいく。だが、多くの改造人間を倒した後、ショッカーの放った刺客・12人の仮面ライダーに襲撃され、体を失ってしまう。 しかし、本郷家の資産をつぎこんで作った科学研究所の力によって、その脳は生き残った。
仮面ライダー (かめんらいだー)
悪の秘密結社ショッカーによって改造人間にされた本郷猛が変身した際、名乗る名称。本郷猛が自ら名付けた。仮面ライダーはバッタをモチーフとした改造人間で、風をエネルギーとし、高い跳躍力を活かした攻撃を得意とする。スーパーオートバイ・サイクロンに乗って登場する。 本郷の後は一文字隼人が名乗った。
一文字 隼人 (いちもんじ はやと)
後半部の主人公。本郷猛を抹殺するため、ショッカーが産み出した12人の仮面ライダーのひとり。本郷猛との戦闘時に脳に傷を負ったことで洗脳が解け、本郷に味方して戦った。その後、一文字隼人は、脳を残し身体を失った本郷猛の意志を引継ぎ、仮面ライダーとしてショッカーと戦うことを決意する。
緑川博士
城北大学生物学研究室で指導をしていたが、ショッカーにさらわれ、改造人間作成の手伝いを強制されていた。ショッカーと対抗するため教え子本郷猛の協力を得ようとしたことが災いし、本郷は改造人間にされてしまう。改造人間にされた本郷と共にショッカーを脱走したが、追跡してきたくも男に殺されてしまう。 緑川ルリ子という娘がいる。
緑川 ルリ子
緑川博士の娘。本郷猛が父を殺したと誤解していた。しかし、誤解が解けた後は、本郷猛に惹かれ始める。だが、本郷猛は自身が改造人間であることから、彼女の思いを受け入れなかった。
くも男
仮面ライダーが最初に戦ったショッカーの改造人間。蜘蛛型の改造人間で、複眼の三つの目と4本の腕が特徴。口から蜘蛛の糸を出して攻撃する。ショッカーを脱走した本郷猛と緑川博士の追跡者で、隠れ家を襲って緑川博士を殺害した。
うつぼ男
ショッカーの改造人間でウツボの特性が体に活かされている。仮面ライダーに敗れ、4本の腕を失って海に落下したくも男を見つけ、助けた。
こうもり男
ショッカーのコウモリ型改造人間。ショッカーの第二の刺客として仮面ライダーを襲った。人間の首筋にかみつき、ウィルスを注入し、自由に操る能力を持つ。また、空を自由に飛ぶことができる。
立花 藤兵衛 (たちばな とうべえ)
本郷猛に仕える執事。改造人間にされ、ショッカーと戦う本郷猛をバックアップする。本郷家の莫大な財力を使い、ショッカーと戦うための研究所を作り上げた。剣道五段の腕前を誇る。
コブラ男 (こぶらおとこ)
ショッカーのコブラ型改造人間。本体もコブラの姿をしているが、左腕にもコブラの頭がつけられている。強力な毒の持ち主。ムチを武器として戦う。一度、仮面ライダーと戦って敗れたが、へび姫メドウサに助けられ、改修改造を受けてよみがえった。再び仮面ライダーに挑んだ時は、左腕から熱線を放射して戦った。 ショッカーの一員になる前は、へび姫メドウサと恋人関係にあり、死ぬ間際、へび姫メドウサに「晴彦さん」と呼びかけられた。
へび姫メドウサ (へびひめめどうさ)
ショッカーの改造人間。女性。頭に数十体のメカニック・スネークが埋め込まれている。メカニック・スネークの口から毒針を発射して敵を攻撃する。コブラ男と組んで、ショッカーの資金稼ぎの任務についていた。ショッカーの一員となる前は美代子という名前で、コブラ男と恋人関係にあった。
12人の仮面ライダー (じゅうににんのかめんらいだー)
改造人間を次々と倒されたショッカーが、本郷猛抹殺のため送り出した12人の刺客。仮面ライダーと同タイプの改造人間で、サイクロンに乗り、電磁サーベル、レイザーガンで武装している。一文字隼人もこの12人の仮面ライダーのひとりだった。外観は本郷仮面ライダーとほぼ同じだが、腕と足に一本ラインの白線が装飾されている。 彼らは本郷猛に瀕死の重傷を負わせたものの、脳改造の呪縛から解かれた一文字仮面ライダーに急襲され、全滅した。
カニ男 (かにおとこ)
蟹型のショッカーの改造人間。両手の大きなハサミで攻撃する。人間の意志を奪って操る実験場として選ばれた漁村をガードしていた。その漁村は一文字隼人の故郷だったため、計画が発覚し、仮面ライダーと戦うことになった。
滝二郎 (たきじろう)
ショッカーの10月計画を探るため活動していたFBI日本支部エージェント。常にサングラスをかけ、レーザーガンで武装している。一文字隼人の協力者となり、共に富士山麓のショッカー基地に潜入した。
ビッグマシン
ショッカーの改造人間で10月計画の指揮官。特殊な超音波を放射し、機械の機能を狂わせる能力を持つ。この能力で基地に潜入した一文字仮面ライダーを追いつめたが、救援に駆けつけた本郷仮面ライダーの策略にはまり、基地の巨大コンピュータを破壊してしまい、自滅した。
集団・組織
ショッカー
『仮面ライダー』に登場する悪の秘密結社。選ばれた者たちだけで人類を家畜のように支配しようと目論む。様々な改造人間を作り出すことで戦力とし、人類支配計画を遂行していく。知力体力とも優れた男として本郷猛を誘拐し、改造手術を施した。しかし、脳改造前に脱走されたことで、最大の敵仮面ライダーを造り出してしまった。
その他キーワード
サイクロン
『仮面ライダー』に登場するオートバイ。仮面ライダーが乗るスーパー・オートバイで、緑川博士によって作られた。仮面ライダーのマスクとコスチュームはサイクロンの中に収納されている。本郷猛は、ショッカーとの戦いに備えて、サイクロンを何度も改造した。無線による操縦で遠隔操作することができる。
ライダーキック
『仮面ライダー』に登場する攻撃技。仮面ライダーの代表的な攻撃技で、ライダージャンプにより数十メートル跳躍し、落下する勢いを乗せて放つ強力なキック。
10月計画 (おくとーばーぷろじぇくと)
『仮面ライダー』の登場するショッカーの作戦名。巨大なコンピュータを建造し、特殊な電波を発信することで、人間を意のままに操ろうとしたショッカーの謀略作戦。ショッカーは、巨大電子メーカー日の下電子の社長を操ることで、日本政府にこの計画の資金を出させていた。
メディアミックス
仮面ライダー