熱きラリーに血沸き肉躍る!卓球漫画オススメ5選32 Pt.

卓球は老若男女が楽しめる競技だ。部活動はもちろん、卓球台が置かれた施設が多いことからも、身近なスポーツのひとつだと言えるだろう。一方で長さ2.74m、幅1.525mの平面台で繰り広げられる競技者の戦いは、意外なほど鋭く激しい。卓球漫画5作品を紹介する。

作成日時:2021-09-09 19:00 執筆者:マンガペディア公式

熱きラリーに血沸き肉躍る!卓球漫画オススメ5選

出典:秋田書店


『少年ラケット』

『少年ラケット』

出典:秋田書店

火事の影響で記憶を失った主人公が卓球部に所属し、ライバルや仲間たちと共に過去の自分を取り戻していく青春ストーリー。中学1年生の日向伊智朗(イチロー)は、1年半前の火事で父親を亡くし、自身の記憶さえも失ってしまった。遠い親戚の元で暮らし始めたイチローだが、勉強もスポーツもイマイチで記憶を取り戻すきっかけも掴めないままモヤモヤした気持ちを抱えた日々を送っていた。ある日、クラスメイトの宮原愛(みやはらあい)が持ってきた卓球のラケットと玉に興味を惹かれるのだった。

アパートが火事になり、イチローは一緒に暮らしていた父親と記憶を失った。彼に残されたのは、定義が曖昧な自分という存在だけ。イチロー自身は置かれた境遇を悲観しているわけではないが、悩みはあった。得意なものが無いのである。勉強もスポーツも芸術方面でも微妙。下手な笑いのネタになることもあるが、イチローにとっては記憶を取り戻すきっかけになるかもしれないため、かなり深刻な悩みである。そんなとき、イチローは卓球と運命的な再会を果たす。道具に触れただけで心が浮き立つイチローの姿は、かつてあったはずの卓球への強い思いを感じさせる。


『卓球Dash!!』

『卓球Dash!!』

出典:秋田書店

不良の主人公が卓球部に所属するヒロインとの勝負に負けたことがきっかけで入部し、卓球の面白さに目覚め、全国大会を目指して奮闘していく青春スポーツ漫画。茨城県の高校に通う天道春来(はるく)は、地元を愛する不良少年。東京まで会いに行ったカノジョに馬鹿にされたことで、東京出身の人間に偏見を持つようになってしまった。だがある日、敵対している相手との喧嘩の現場を東京からの転校生・一ノ瀬沙羽(いちのせさわ)に目撃されたうえ、諫められてしまう。春来は、喧嘩ではなく沙羽の得意とする卓球で勝負を挑むが惨敗。しかし、沙羽の強さに惚れ込み、卓球部へ入部するのだった。

茨城県には多くのヤンキーが生息している。比較的東京寄りに位置する牛久市も例外ではなく、舞台となる牛久武頼学園では茨城県らしさの象徴である多くのヤンキーが登場。春来もその中の1人だ。仲間と過ごすための縄張りを持ち、他のヤンキーと喧嘩を繰り返す。そんな彼に転機が訪れた。卓球部に所属する沙羽との出会いである。彼女との勝負がきっかけで春来は沙羽に恋をし、お近づきになるために卓球部へ入部することとなった。喧嘩の強い春来はスポーツが不得手というわけではない。卓球未経験のわりに、鋭いスマッシュを見せているため、ヤンキーと卓球は相性がいいのではと錯覚してしまう。勝負勘が鋭く、喧嘩で培ったフットワークの軽さが、卓球でどう生かされるのか、成長が楽しみだ。


『P2!―let’s Play Pingpong!―』

『P2!―let’s Play Pingpong!―』

出典:集英社

運動音痴のためスポーツに関わることを半ば諦めていた主人公が、卓球部に所属して仲間たちと共に努力し成長していく卓球青春物語。藍川(あいかわ)ヒロムは中学1年生。身体が小さく運動音痴なためにスポーツで満足できる結果を残したことが無い。中学校入学をきっかけに運動部へ所属しようとするが、入部テストで全て不合格になってしまう。気落ちするヒロムが音に導かれて向かった体育館では、卓球部が活動していた。興味を持つヒロムだったが、部長の川末涼(かわずえりょう)からは冷たくあしらわれるのだった。

スポーツは誰しも楽しむことができるが、競技者として上位を目指そうとするとき、残酷な現実を突きつける。個人の体格により、向き不向きが生じてしまうのだ。人はそれを恵まれた体格と評する。ヒロムは逆に、恵まれない体格の持ち主だ。同じ学年の子と比較しても頭一つ小さいヒロムは、一見すると小学校低学年くらいにしか見えない。そんなヒロムが出会ったのが卓球だ。彼にとってはようやく手に入れたスポーツに関われるきっかけだ。厳しい現実もあるが、ヒロムの表情は生き生きとしている。読者はそんなヒロムの姿に目を奪われるはずだ。


『タッコク!!!』

『タッコク!!!』

出典:小学館

卓球勝負の勝者が敗者と交際できる法律が制定されている日本を舞台に、幼い頃に将来を約束しあった幼馴染が、正式な交際のために奮闘する卓球コメディ。丸の内ガクと珠野(たまの)カコは相思相愛の幼馴染。海外で暮らしていたガクは10年ぶりに帰国すると、幼い頃に約束していた通りカコに告白をする。カコの方も幼い頃から気持ちは変わっていないというが、ガクが日本を離れている間に「卓球告白法」なる法律が制定されていた。「卓球告白法」が定める通り、大好きな幼馴染と交際するため、ガクは全国1位の実力を誇るカコと真剣勝負をすることになる。

「卓球告白法」は、その名が意味する通り、卓球勝負に勝利すると、相手と付き合うことを定めた法律だ。制定時の首相が、卓球強豪国に勝利するために生み出した苦肉の策らしいが、ガクとカコにとっては恋愛の障害でしかない。「卓球告白法」の理不尽にも負けず、恋する少年少女は皆卓球に励み、好きな相手と交際するべく勝負を挑み続けている。ガクへの気持ちを貫き、好きなただ1人といつか付き合うために、全国1位の強者となったカコに果たしてガクは勝利できるのか。二人の恋と勝負の行方をぜひ見守ってほしい。


『灼熱の卓球娘』

『灼熱の卓球娘』

出典:集英社

誰かと対決するドキドキ感を愛する主人公が、部活動の仲間たちと切磋琢磨しながら全国大会を目指していく熱血スポ根漫画。強豪校が予選で敗れるという波乱が巻き起こる中学女子卓球界。そんな中、雀が原中学校卓球部に、転校生の旋風(つむじかぜ)こよりが入部してくる。部内ランキング上位者を次々と破って注目を集めていくこよりに、エースの上矢(かみや)あがりは気が気じゃない。そして、ついにトップをかけた直接対決を行うことになるのだった。2016年10月にテレビアニメ化。

本作は可愛らしい絵柄が特徴だ。しかし、絵柄の柔らかさから連想してしまう「ゆるさ」とは真逆に、本気で卓球を愛し、全力で全国大会を目指す少女たちの、熱血スポ根漫画なのである。本作の主人公はこよりだが、共感してしまうのはあがりではないだろうか。エースとして皆から慕われていた彼女が、突然入部してきたこよりにその地位を脅かされる。あがりの苦悩と葛藤は誰しも抱くものだからこそ、胸が苦しくなる。こよりは相手の表情を近くで見ることができるから卓球が好きなのだそうだ。それは、自分と真剣に向き合っている姿が良く見えるということなのだろう。少女たちは勝利を目指し、心までさらけ出す。


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