弟キャラに魅了される！オススメ漫画5選163 Pt.

グラード財団の総帥である城戸光政は、自らの子百人を聖闘士となるべく育て上げた。主人公・星矢もそのうちのひとりで、聖闘士の中では一番年下の弟。姉との再会を目的に戦うという点を含め、星矢は本作における弟キャラの筆頭格だ。また、本作には星矢とはタイプの異なる弟キャラも登場する。それが、アンドロメダ星座の聖衣を身に付けて戦う聖闘士・アンドロメダ瞬だ。瞬には、鳳凰星座（フェニックス）の一輝という父母共に同じ兄がいる。子どもの頃、強く頼れる兄・一輝に守られて育ったが、星矢と同じく修行のため２人は引き離されてしまう。その後再会した兄は、別人のように非情な暗黒聖闘士に変貌していた。複雑な背景を持つ弟たちが繰り広げる人間ドラマは、本作の大きな見どころのひとつだ。

本作における弟キャラは、主人公・青柳立夏だ。彼は小学6年生だが、妙に達観した視点を持つ大人びた態度の少年。彼は兄を亡くした日以降、壮絶な人生を歩んできた。清明が殺された日以前の記憶を失った彼を、母親は息子とは認めず「立夏を返して」と責め立てる。母親の強迫観念に影響された立夏も、自分が本来の立夏の身体を奪ったと感じている。いつか自分が消えるかも知れないと考えている彼は、思い出づくりに強く執着し、常にカメラを持ち歩いて気に入った相手と記念撮影を行っている。警戒心が強く、大人びた部分も多いが、心を許した相手には子供らしい素直さも見せる複雑なタイプの弟キャラだ。

本作における弟キャラは、主人公の一人であるアリババ・サルージャだ。物語当初は身分を隠していたが、その正体はバルバッド王国の王子。もっとも、彼の母親は王宮に仕える下女。いわゆる妾腹であり、アリババの上には王妃が産んだ2人の兄がいる。アリババの母は王宮内でのいざこざを避けるため、彼が生まれて間もなく王宮からスラムに移り住んだ。そのためアリババ自身は、自分が王子であることを知らずに幼少期を過ごしている。ところがアリババが6歳の頃、王宮から彼の元に迎えが来る。当時の国王は、出来の悪い2人の兄に国を任せることを危ぶんでおり、その日から彼は王子に相応しい英才教育を受けることとなる。王の真意を知ったアリババは、兄たちを支えバルバッド王国に尽くす決意を固めたのだ。兄のため勉学や剣術の稽古に打ち込んでいた彼だが、そんなアリババの想いと裏腹に、事態は予想外の方向に進んでいく。

本作に登場する弟キャラは、主人公のひとりであるアルフォンス・エルリック（アル）。僅か12歳で国家錬金術師となったもうひとりの主人公・エドワード（エド）の弟で、彼自身も才能豊かな錬金術師だ。エドは人体錬成の失敗により肉体を喪失。兄のエドがアルの魂を鎧に定着させたことで、どうにかこの世に留まっている状態である。兄が「鋼の錬金術師」という二つ名を持つせいもあって、初対面の人間は鎧姿のアルをエドと勘違いすることが多い。魂だけの存在となってしまったアルは食事、睡眠などが不要で痛みも感じず、肉体的な疲労が蓄積することもない。ただし、鎧にエドの血で刻まれた血印が破損すると、魂が失われてしまう危険がある。かなり壮絶な人生を歩むアルだが、普段の彼は見た目からは想像もできないほど素直で優しい性格。人当たりが良く、周囲からも好かれている。アルに対して厳しい突っこみを入れたり、たまには兄弟喧嘩をすることもあるが、健気に兄を支える実に出来の良い弟キャラだ。

本作に登場する弟キャラは、常陸院馨。彼には一卵性双生児の兄・光がおり、2人合わせて常陸院ブラザーズの通り名を持つ学院の名物キャラである。ホスト部での馨の得意技は、兄・光とのコンビで行う禁断の兄弟愛プレイ。基本スタイルは光が攻め役で馨が弄られ役であり、耽美趣味の客たちのハートを虜にしている。馨と光の絆は深く、ホスト営業以外でも一緒に行動することが多い。またこの2人は大の悪戯好きで、学院でも指折りのトラブルメーカーでもある。特にハルヒは、彼ら双子の兄弟に大いに振り回されることとなる。