大家さんがテーマの漫画オススメ５選！どんな住人お住まいですか？0 Pt.

ついこの前まで小学生だったチエ。しかし彼女はそうとは思えないほどしっかりしている。掃除や料理はお手の物。アパートの住人たちへの気遣いもでき、特に家事が苦手な前田には、料理を教えたり部屋の掃除をしたりと、度々世話を焼いてくれる。あまりにしっかりしすぎていて、その言動は時折女子中学生というよりお婆ちゃんを連想させるほどだ。しかし、幼いビジュアルと言動のギャップがチエの魅力であり、作品の魅力でもある。前田同様、読者もすぐにしっかり者だけど世情や流行には疎いチエの魅力に取り憑かれてしまうだろう。チエや前田を取り巻くアパートの住人たち、地域の人々も個性豊かな面々ばかりで、2人と彼らの交流も物語の大きな見所となっている。

ラブコメ漫画の金字塔と名高い本作品。物語は、一刻館の新米管理人・響子に五代裕作が一目惚れするところから始まる。五代はひたすら彼女を追いかけるようになるのだが、実は響子は夫と死に別れた未亡人だった。本作の見所は、亡き夫を忘れられない響子と、響子を幸せにしたい五代の関係の行方だ。響子を振り向かせるのは簡単なことではない。亡き夫との思い出は響子の中に鮮烈に焼き付いており、度々顔を出しては響子の心を揺さぶって、それを目の当たりにした五代を苦しめる。それでも五代は響子を諦めることができなかった。真っ直ぐな彼の想いは、少しずつ響子の心を動かしていく。五代の気持ちに響子はどう応えるのか。漫画史に残る傑作ラブコメを堪能しよう。

和成の憧れの先輩である河合律（りつ）は、河合荘の管理人・河合住子の親戚で、自身も河合荘に住んでいる。律とひとつ屋根の下で暮らすことになった和成は、彼女と仲良くなろうと試みるのだが、読書マニアである律は本に夢中で、和成には目もくれない。和成はそんな律と距離を縮めることができるのか、という点が本作の大きな見所となっている。2人の関係性の変化だけでなく、和成と変わり者揃いである河合荘の住人たちとの交流も注目すべき部分だ。面白い下宿モノに、個性豊かな住人たちの存在は欠かせない。マゾヒストな城崎志弦（しろさきしずる）や、残念美人なOLである錦野麻弓、腹黒女子大生の渡辺彩花といった住人たちに振り回される和成の様子に読者は笑い、賑やかな下宿生活に羨ましさを感じることだろう。

入院してしまった祖母の代わりに大家さんになり、久留美のもとへ家賃の取り立てにきた加瀬。彼は久留美の漫画の大ファンだった。家賃滞納の原因となっている久留美のスランプが自分のせいだと知った加瀬は、久留美に新作漫画を描いてもらうため、そしてその収入で家賃を払ってもらうために、彼女に協力することになる。加瀬ロスで萌えが補充できず漫画が描けないのなら、傍にいて交流することで萌えを補充させ漫画を描いてもらえばいいのだ。久留美の描いた漫画のセリフを口にし、迫る加瀬。漫画を描く気を起こさせるための演技だとわかっているのに、どうしても勘違いしてしまいそうになる久留美。互いが互いを推している2人の奇妙な関係の行方から目が離せない。

幼い頃から前世の記憶があったトゥトゥ。その話をするせいで村の人々からは敬遠され、両親にも戸惑いの目を向けられていた。そんなこともあり、トゥトゥはしばらくの間、祖母の宿屋に預けられていた。祖母のミンユは温かくトゥトゥを迎え入れ、前世の話にも嫌な顔ひとつせず耳を傾けてくれた。そんなミンユのことが大好きだったトゥトゥ。彼女はミンユの跡を継ぎ、下宿屋の新米大家さんとして働くことになった。下宿屋の店子は他の異世界からやってきたイケメン吸血鬼やヒステリックなぽっちゃり人魚姫、喋れない有翼人。個性豊か過ぎるせいで毎日喧嘩が絶えないが、トゥトゥは前世の記憶を活かして彼らをまとめていく。トゥトゥが作る美味しそうな料理にも注目だ。