妄想が止まらない男子高校生たちの放課後ライフを描いた日常系コメディ漫画。イクト、ユウキ、シンジの仲良し3人組は、食欲も性欲も旺盛な男子高校生。外を歩く女子たちのパンチラを期待して、放課後はいつも決まってガラス張りのファストフード店へ足を運んでいた。位置的に女子の顔が見えず悶々とする三人であったが、時には卑しい下心が女子たちにばれて返り討ちにされながらも妄想は止まらず、不毛な日々を送るのだった
本作のメインキャラであるイクト、ユウキ、シンジの三人は、いつも放課後になるとファストフード店に寄る。値段が安く、味付けも若者好みのジャンクフードは、放課後にお腹を空かせた男子高校生にピッタリの食べ物といえる。だが、イクトたちがファストフード店へ通うのは、単に食欲を満たすためだけではない。店がガラス張りというところが重要なのだった。何故なら彼らの頭の中には、女子たちのパンツが見たいという欲望が渦巻いているからだ。特等席から見える光景は、女子たちのスカートがひらめく度にパンツが見えそうで見えないという非常に男心をくすぐられるもの。冴えない男子たちが繰り広げる妄想話に思わず笑いがこみ上げてしまうことだろう。
異世界からやってきた魔王が日本でフリーターとしてバイトに勤しむ日々を描いたファンタジーコメディ漫画。原作は和ヶ原聡司のライトノベル。勇者エミリア・ユスティーナによって世界征服の野望を打ち砕かれた魔王サタンと悪魔大元帥のアルシエルは、異世界の門・ゲートを通じて日本へ辿りつく。サタンは真奥貞夫(まおうさだお)、アルシエルは芦屋四郎(あしやしろう)と名を変え、ボロアパートを「魔王城」として拠点にし、二人は新しい生活を始める。2013年にテレビアニメ化。
ゲートから日本へやってきたはいいものの、異世界では魔力が回復しないことが判明。異世界に戻るため、魔王サタンはひとまず日々を生き抜かなければならないと判断。そしてサタンこと貞夫がバイト先として選んだのは、ハンバーガーチェーン店のマグロナルド幡ヶ谷駅前店。真奥は魔力を取り戻すために試行錯誤しながら、まずはフリーターから正社員昇格を目指すことにしたのだ。そして、まかないとして出されるジャンクフードは真奥の好物となった。また、店長の木崎真弓(きさきまゆみ)から「まーくん」と呼ばれ、後輩の佐々木千穂(ささきちほ)からは好意を寄せられるなど、職場仲間と交流を深めていく。
脱サラしてハンバーガーに人生をかける男の生き様を描いたハンバーガーグルメ漫画。神宮寺慧(じんぐうじさとし)は、日本一の食品専門商社「プリンス物産」のフードバイヤーとして世界を渡り歩いてきた男。世界の国々によって様々な変化を遂げているハンバーガーに魅力を感じた神宮寺は東京でハンバーガーショップを開くことに。世界各国のハンバーガーを紹介しつつ、自分にしか作れない究極のハンバーガーを目指し、ハンバーガー職人として成長していく姿が描かれている。
バンズと具材の組み合わせは自由自在、組み合わせの数だけ可能性が広がる。世界中のハンバーガーや食材の知識を持つ元敏腕フードバイヤーの神宮寺が作り出すハンバーガーが秘めている可能性は無限大だ。神宮寺はハンバーガーショップ「UNLIMITED SOULS」をオープンし、豊富な知識を基にして客のオファーに応えながら、その期待を上回る見事なハンバーガーを提供する。ハンバーガーはシンプルなようで奥深く、挟み方や具材の違いにその国の個性が表れる。バラエティに富んだハンバーガーの描写のみならず、神宮寺の周囲の人物を交えた深みのある人間ドラマも魅力のひとつ。食に関するうんちくも織り込まれ、ハンバーガー好きは勿論、食に関心がある人も存分に楽しめることだろう。
地味で客入りも少ないハンバーガーショップに一人の女子高校生がバイトとして入ったことをきっかけに、少しずつ店の雰囲気が良い方向へと変わっていく様子を描いた日常系4コマ漫画。用賀たまこは明るく元気で笑顔が可愛い高校1年生の女の子。ハンバーガーショップ「スマイリーバーガー」は顔が恐い店長・中野と不愛想な店員・すずのせいで客が少なかったが、たまこが新しくバイトに入ったことから次第に評判が上がっていくのだった。
接客業において笑顔は基本中の基本だが、本作の舞台であるハンバーガーショップ「スマイリーバーガー」の店長の中野、店員のすずは二人ともいつも無表情。中野が作るハンバーガーは絶品だが、接客態度が悪く、店内はいつもガラガラ。そんなスマイリーバーガーの雰囲気を変えたのは、新しく入った新人バイトで主人公のたまこだった。たまこは毎日食べても飽きないくらいにハンバーガーが大好きな女の子。バイトを探しており、近所のスマイリーバーガーで面接を受け、見事合格。彼女は笑顔が可愛く、素直で天真爛漫なところが魅力だ。たまこの後にもスタッフが加わり、時折客としてたまこの友人も訪れるようになり、店内は次第に賑やかになっていく。
食べ盛りの女子高校生たちによる青春の日々を描いた日常系コメディグルメ漫画。山本結(むすび)は大阪から引っ越してきた関西弁の女子高校生だ。「たべざかり」を自称する山本は、登校中も食パンを頬張っている。そんな元気いっぱいの山本に振り回されながらも付き合ってくれる八木花子、バレー部エースでツッコミ役の西鳥(にしとり)さやか、おしゃれなカフェが大好きな永咲瑞希(ながさきみずき)は、山本にとって大事な友達だ。食べ盛りの山本たちは、食欲を満たすためにジャンクフードを食べながら、学校帰りにガールズトークに花を咲かせる。
ジャンクフードは栄養が偏っていてカロリーが高いため、頻繁には食べないという人は多いのではないだろうか。だが、本作の主人公の山本はポジティブで、カロリー計算といった難しいことは一切考えていない。恋愛やダイエットよりも学校の友達と遊ぶことの方が楽しく、何よりも食べることが大好きなのだ。ジャンクフードと一言でいっても、カップ麺やケーキ類など多岐にわたり、作中には山本が求める様々な「ごちそう」が登場する。何を食べるかも大切だが、誰と食べるかも重要だ。山本が大切な友人たちとジャンクフードを食べる姿はいつも幸せそうで、お腹が空いている時に読むと食への欲求が更に膨らんでしまうことだろう。