マジシャンの少年が神出鬼没な怪盗として活躍するミステリー・アクション漫画。世界的マジシャンの父親を8年前に事故で亡くした、マジック好きの男子高校生・黒羽快斗(かいと)。ある日、彼は父が世界的な大泥棒・怪盗キッドであったことを知る。父が不老不死を得られるという伝説のビッグジュエル・パンドラを巡ってある組織に殺害されたことを知った快斗は、自身が怪盗キッドを継いで組織よりも先にパンドラを見つけ出すことを決意する。2010年4月にテレビアニメ化された。
大人気推理漫画『名探偵コナン』にも登場する人気キャラクター・怪盗キッド。本作では、不老不死の力を持つという伝説のビッグジュエル・パンドラを、謎の組織よりも先に手に入れようとする彼の活躍が描かれている。パンドラがどのビッグジュエルに隠されているわからないため、キッドはビッグジュエルを盗んでは確認作業を繰り返す。彼の盗みの手口は得意な手品を利用したものだが、あまりに鮮やか過ぎるため、その様子はまるで魔法(マジック)。それを可能にしているのは、キッドこと快斗の卓越した手品のスキルとIQ400という天才的な頭脳、優れた身体能力だ。警察やオーディエンス、敵対組織の目の前で華麗に盗みを完遂する怪盗キッドの活躍から目が離せない。
難読症の少年と有名マジシャンを祖父に持つ男性がタッグを組んで世界を目指すマジック漫画。マジシャンだった祖父に憧れ、大人になったら祖父のような「魔法使い」になりたいと思っていた北條英明。しかし現実は厳しく、彼は魔法使いではなくサラリーマンとして日々忙しく働いていた。そんなある日、彼は仕事で訪れたカジノで天才的なカードテクニックを披露する少年・長見良(りょう)と出会う。良は北條の祖父・龍五郎が見出した、天性のエンターテイナーだった。
長見良は「難読症」の少年だ。難読症とは、文字の読み書きが上手くできない学習障害のこと。この障害のせいで良は学校に馴染めず、両親との関係も上手くいっていない。そのため良は早くこの地を離れようと、マジックのスキルを使ってギャンブルの代打ちで金を稼いでいた。良に代打ちの仕事を斡旋したのは、北條の祖父・龍五郎。良は龍五郎が唯一認めた弟子で、彼に手品だけでなく賭博のルールからイカサマまで教えていたのだ。良のマジックの腕に魅入られた北條は、良の才能に理解のない彼の両親から良を引き取り、共にマジックで世界を目指すことになる。何か足りないものがあっても、それを埋めてくれるパートナーとの出会いで未来は切り開けるということが描かれた作品だ。
奇術師の少年が手品の技術を使って麻雀で戦う様を描いた、トリック麻雀漫画。主人公は17歳の少年ジョニー。彼はラスベガスで人気の奇術師バードの助手として活動しているのだが、実は彼こそが本人、ジョニー・和也・バードだった。正体を隠してマジックを続けるバードの前に、日本からやってきた般若組組長とその孫娘・般若沙良が現れる。沙良からの依頼で、バードは伝説の麻雀打ち「蛇」と、般若組の命運を懸けて麻雀で対決することになる。
バードは天才的なマジックの腕を持つ奇術師。そんな彼が40代の男性スミス・ゴドフリーをバードに仕立て上げて舞台に立たせているのは、自分がマジックを披露すると、見た観客が皆不愉快になってしまうからだ。何度試してみても観客を楽しませることはできなかったため、裏方に回ることにした。そんなバードが、日本の般若組から依頼されて、伝説の麻雀打ち・蛇と麻雀対決をすることになった。バードは麻雀のルールなど全く知らない。にもかかわらず麻雀対決を依頼されたのは、人の目を欺き奇跡を起こすマジックのスキルを使ったイカサマを期待されたからだ。バードはマジックのスキルと、麻雀を知らなかったからこその斬新な発想を武器に蛇に挑む。バードの戦いの行方に注目だ。
かつてラスベガスで活躍した青年マジシャンが、スキルを活かして周囲で起こる事件を解決していくサスペンス漫画。小さなマジック用品店を営む18歳の娘・榊原由貴。彼女の両親はマジシャンだったが、脱出マジックに失敗して舞台上で亡くなってしまった。そんな彼女の現在の保護者は、かつてエンターテイメントの本場ラスベガスで活躍していた若きマジシャン・葵昌吾(しょうご)。2人の周囲では数々の難事件が発生し、昌吾は事件のトリックをマジックの知識を駆使して解き明かす。
昌吾は由貴の親戚というわけではない。それなのに由貴の保護者をしているのは、亡くなった由貴の両親が彼のマジックの師匠であり、2人の死の原因を自分が作ってしまったからだ。責任を感じた昌吾は若くして引退し、由貴の保護者となった。そんな昌吾が見守る由貴なのだが、彼女は外出する度に事件に巻き込まれる。そうして必ず危険な目に遭ったり困ったことになるのだが、そこで登場するのが昌吾だ。昌吾は由貴が巻き込まれた事件を、得意のマジックを使って解決していく。彼が披露するマジックは種も仕掛けもあるはずなのだが、種明かしがされないため、周囲や読者からするとまるで魔法のようだ。昌吾がマジックを使って、どのように事件を解決していくのかチェックしてみよう。
謎めいたマジシャンがマジックを使って様々なミッションをクリアしていくミステリー・サスペンス漫画。主人公のリュウイチは、華やかな容姿と華麗なマジック、そして百発百中の占いで注目されている魔術師。彼の評判は社交界にも広まっていた。そんな中、リュウイチはある日系企業のパーティーで、会長の孫娘である少女・ゆかりと出会う。少女の周囲で起こる相続問題を解決したリュウイチはゆかりを引き取り、その後も様々な怪事件に関わっていく。
リュウイチはイギリスで有名な手品師。マジックの腕前とよく当たる占いで注目されるようになった彼は、社交界のパーティーにも呼ばれるようになっていた。パーティーに彼を招き、マジックを披露してもらうのが最近の金持ちのステイタスだからだ。そんなリュウイチだが、実は手品師というのは彼の表の顔。裏の顔は、雇い主からの依頼を受けて企業の株を取得するための工作であったり、対象人物の身辺調査だったりと、まるで探偵やスパイのような活動をする凄腕のマルチスペシャリストだ。リュウイチは何故マルチスペシャリストとして様々なミッションをこなしているのか。次々と起こる怪事件の謎はもちろん、リュウイチの過去など彼にまつわる謎も気になる作品だ。