自己責任でお願いします！モンスターを美味しく食べちゃう漫画あつめました54 Pt.

モンスター・キラーベアに襲われピンチに陥ったため、咄嗟に召喚魔術を試みたエリーセ、イーリス、フランカの3姉妹。そうして異世界に喚び出されたのが、大関・高良山だった。自分の置かれた状況がわからないながらも、このままでは少女たちが危ないと思い、キラーベアを倒した高良山。しかし3姉妹は、高良山を元の世界に戻す方法を知らなかった。高良山は元の世界に戻る方法が見つかるまで、3姉妹と行動を共にすることになる。異世界に召喚されたキャラクターは何かしらのスキルを獲得するのがお約束だが、高良山が得たスキルは「ちゃんこレシピ」。食材を見ると調理法がわかるというものだった。元々ちゃんこ作りが好きだった高良山は、現れるモンスターを倒してはちゃんこにしていく。

気がつくと、女子高生だった「私」、通称・蜘蛛子は見たことのないモンスターがうごめくダンジョンで、最弱モンスターである蜘蛛型の魔物として生まれたところだった。魔物の世界は弱肉強食。生きるためには他の魔物を捕食しなければならない。生への執着心が強く、並外れてポジティブな彼女は早々に腹を括り、まずは共に生まれた兄弟蜘蛛を食べた。次に食べたのは、蜘蛛子が仕掛けた罠に掛かったカエル型のモンスターだ。その後も蜘蛛子は様々なモンスターと戦い、それらを倒して食べていく。味は最悪だが、毒耐性や耐酸性といったスキルを獲得・強化できるため、生き残るための手段が増えるという意味では美味しい。蜘蛛子の生きるための必死の食事シーンは必見だ。

仕事をサボっていたせいで、生きていくために必要な「女神ポイント」が尽きかけていた駄女神ローラ。彼女はこの窮地を脱するため「召喚チケット」を使って桂馬を喚び出した。召喚された人間は必ず何かしらのスキルを所持している。桂馬のスキルは「魔吸収」。食べたものの経験値とスキルを吸収するというものだった。桂馬は異世界で生きていく力をつけるために、異世界グルメを食べまくることになる。経験値とスキルを得るための食料は魔物たちだ。魔物たちは強力なスキルを持っており食べ甲斐があるのだが、スキルを持っているからこそ倒すのも一苦労だ。倒したあとは美味しそうな料理になり、桂馬やローラたちの胃に消えていく。読者の食欲も誘う美味しそうな魔物料理の描写に注目だ。

転生した際に「捕食者」というユニークスキルを獲得していたリムル。このスキルは、対象を体内に取り込む「捕食」や、取り込んだ対象の「解析」、解析した対象を再現する「擬態」など、様々なことができる非常に便利なスキルだ。最下級モンスターであったリムルが強くなれたのは、このユニークスキルのおかげであるところも大きい。蜘蛛型モンスターを捕食すれば糸が出せるようになり、コウモリ型のモンスターを捕食すれば翼で空が飛べるようにもなるのだ。数々のモンスターを捕食し、その力を我が物にすることでチート級の強さを得たリムル。やがて彼は人間に擬態する力を手に入れ、味覚も獲得。魔物の国の仲間たちが作る美味しい料理を楽しむようになる。

桐谷さんが生きているのは現代日本。彼女は異世界には飛ばされず、そのためモンスターを食すことはない。しかし、モンスターと言っても過言ではない、普通なら食べない生き物を食べる。蛇、サソリ、カエル、ワニ、コオロギやヤモリ。食べられそうなものは何でもさばいて、とにかく口に入れてしまう。そんな彼女の雑食の被害に遭っているのが、桐谷さんが通う高校の教師・榊伸一だ。榊は桐谷さんの兄の親友で、桐谷さんとも教師と生徒の関係になる以前からの知り合い。彼は桐谷さんのゲテモノクッキングに無理やり付き合わされ、流れで食材の解説やアドバイスなども行う。桐谷さんがどんな驚きの食材を持ってきて、どのように調理し食べるのか。榊と一緒にドキドキしながら見守ろう。