「新房昭之」が監督を務めた作品186 Pt.

『〈物語〉シリーズ』や『魔法少女まどか☆マギカ』の監督を務める「新房昭之」。彼が監督として携わった作品の中から、代表作を絞って特徴と見所を紹介する。

作成日時:2017-10-29 20:00 執筆者:マンガペディア公式

「新房昭之」が監督を務めた作品

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概要

独特の絵作りや演出から多くのファンを持つ「新房昭之」。今回は彼が監督として携わった作品の中から、いくつかの代表作を挙げてその特徴や見どころを紹介しよう!!

『ネギま!?』

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『週刊少年マガジン』にて連載されていたマンガ『魔法先生ネギま!』のアニメ化作品。「新房昭之」はテレビアニメ第2期となる『ネギま!?』の監督や複数のOVAの総監督、劇場アニメとして2011年8月27日に公開された『劇場版 魔法先生ネギま! ANIME FINAL』の監督などを務めている。第2期は完全オリジナルストーリーとなっているため、原作で出番の少なかったキャラクターもよく登場するのが特徴。作品の舞台は表向きは普通と変わらない現実の世界でありながら、迷信と信じられていた魔法が密かに存在する世界。そこで「魔法学校」を首席で卒業した10歳の天才少年「ネギ・スプリングフィールド」を主人公に、「立派な魔法使い(マギステル・マギ)」になるための課題としてやってきた日本の女子校で、正体を隠し教育実習生として過ごす彼の日々と、徐々にその正体がバレることによって発生する様々な騒動を描く。

『ひだまりスケッチ』

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『まんがタイムきららキャラット』にて連載中の4コママンガ『ひだまりスケッチ』のアニメ化作品。2007年1月から第1期が放送されて以降、現在までに第4期までが制作・放送されている。「新房昭之」監督は第1期で総監督を務めた後、第2期からは監督を務めるなど作品にとってなくてはならない重要な人物となっている。「やまぶき高校美術科」と、学校の門前にあるアパート「ひだまり荘」を舞台に、201号室に住む主人公「ゆの」を中心に「ひだまり荘」に住む住人達の巻き起こすにぎやかで楽しい日常を描いた作品だ。

『さよなら絶望先生』

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『週刊少年マガジン』にて連載されたマンガ『さよなら絶望先生』のアニメ化作品。2007年7月から第1期が放送されて以降、テレビアニメは第3期までが制作・放送された他、複数のOADも制作・販売されている。「新房昭之」監督はテレビアニメ第1期から第3期まで全てに渡って監督を務めた他、第3期ではシリーズ構成も兼任し、OADでも監督とシリーズ構成を兼任している。超ネガティブで「絶望した!」が口癖の高校教師「糸色望」が担任を務める「2のへ組」を舞台に、準主人公の超ポジティブ少女「風浦可符香」を始めとする癖の強い面々が集まる「2のへ組」が巻き起こす様々な騒動を、和風レトロ調な世界で描いたコメディ作品。「新房昭之」が監督を務めた近年の「シャフト」作品の特徴ともいうべきパロディや静止画、アイキャッチの多用などが見られるのも魅力の一つだ。

『魔法少女まどか☆マギカ』

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監督「新房昭之」と制作「シャフト」のタッグによるオリジナルアニメ作品。優れた「魔法少女」になれる可能性を持った中学生「鹿目まどか」を主人公に、徐々に明かされていく「魔法少女」の真実と、彼女たちに降りかかる過酷な運命、そしてその結末を描いた物語。タイトルに「魔法少女」と入ってはいるものの、この作品は”魔法少女モノ”というジャンルに新たな切り口を導入することを意図した作品。作風は従来の”魔法少女モノ”とは一線を画し、「魔法少女」をモチーフにしたダーク・ファンタジーといった作風の作品となっている。BDやDVDは記録的な売り上げを達成し、「SUGOI JAPAN AWARD 2015 グランプリ」や「第15回 文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 大賞」を受賞するなど、近年稀に見る大ヒット作品となった。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』

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前項で紹介した『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版作品。本作ではテレビ版でシリーズディレクターを務めていた「宮本幸裕」氏が監督として表記されており、「新房昭之」は総監督となっている。「[前編] 始まりの物語」、「[後編] 永遠の物語」、「[新編] 叛逆の物語」の3部作で構成されており、前編と後編はテレビシリーズを再編集した総集編、「[新編] 叛逆の物語」は完全新作の物語となっている。完全新作である「[新編] 叛逆の物語」では新キャラクターである「百江なぎさ」が登場し、テレビシリーズのメインキャラクターであった5人の「魔法少女」を中心とした、一時も目が離せない重厚で息を呑むような物語が展開される。

『化物語』

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「西尾維新」による小説のアニメ化作品。原作となる『化物語』は後に続く『〈物語〉シリーズ』の第1弾となる作品で、アニメ版も同じくアニメ化作品第1弾となる。舞台は21世紀初頭の日本の田舎町。高校3年生の主人公「阿良々木暦」が、「怪異」と呼ばれる存在と関わった少女達と出会い、「怪異」にまつわる様々な事件に巻き込まれながらそれらを解決していく物語。『〈物語〉シリーズ』は「新房昭之」監督とアニメーション制作会社「シャフト」の代表作の一つであり、「新房昭之」が監督を務めた近年の「シャフト」作品最大の特徴である、現実にはあり得ないような奇抜な建物や家具といった絵作りや、文章や文字そのものを記号的に用いた演出などが大きな魅力の一つである。

『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』

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『〈物語〉シリーズ』の第2弾として刊行された小説『傷物語』の劇場アニメとして制作された三部作の第1弾。第2弾として『傷物語〈Ⅱ 熱血篇〉』、第3弾として『傷物語〈Ⅲ 冷血篇〉』が制作・公開された。「新房昭之」監督は三部作全てにおいて総監督と脚本構成を務めている。時系列的にはシリーズの最も過去にあたる「前日譚」となっており、季節は『化物語』の主人公「阿良々木暦」が高校2年生から3年生に変わる春休み。彼が「怪異の王」である「吸血鬼」に出会い、「吸血鬼」となるまでの顛末を描いた作品となっている。物語そのものの面白さはもちろん、前項でも紹介した「新房昭之」独特の絵作りや演出の他、劇場版らしい緻密で繊細な作画など、非常に見どころの多い作品だ。

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