『3月のライオン』の作者羽海野チカの原点! 『ハチミツとクローバー』280 Pt.

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ほぼ、アニメの各話にスガシカオ、スピッツのどちらかの曲が挿入曲として使用されている。特にその1話の中で印象的に残るセリフを言うシーンで挿入曲が入り良い雰囲気を醸し出す。例えば、1話の竹本が花本と出会い一目ぼれする瞬間にスピッツの『ハチミツ』が挿入曲で流れる。「人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった」という印象的なセリフがこの曲と一緒に流れると何とも言えない雰囲気が作り上げられ視聴者の心を淡い気持ちでいっぱいにする。そのほかにも、おすすめの話と挿入曲としては、3話『月とナイフ』（スガシカオ）や、第二シーズンの5話『ジュテーム』（スピッツ）などである。アニメを見る際に挿入曲もあわせて聴いてお気に入りの曲を見つけてほしい。

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もともと羽海野チカ先生のキャラクターは男でも、女でも、子供・老人、果ては犬・猫でも個性的なキャラクターで描かれることが多い。だから、それを演じる声優陣もそれなりの実力がなければキャラクターの個性に負けてしまう。しかし、ハチクロの声優陣をみてみるとだれもかれも素晴らしい演技を披露してくれている。特に主人公の竹本裕太に注目したい。彼の声を演じているのは神谷 浩史でアニメ好きなら誰もが知っている有名な声優だろう。今まで演じたキャラは進撃の巨人でリヴァイ役、ONE PIECEのトラファルガー・ローなど有名な作品に数多く出演している。ハチクロでの竹本のまっすぐな気持ちを演じており、時にはつらいシーンも感情がしっかりとこもっているため演技で魅了されてしまう。竹本以外の声優陣の演技も素敵なので知らず知らずのうちにその演技にはまるかもしれない。

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ハチクロでは登場人物全員がそれぞれに好きな人がいて片思いで始まる。主人公竹本裕太はヒロインのはぐみが好きで竹本の片思い。竹本の先輩・真山はバイト先の建築会社社長の原田理花に片思いしている。そして、真山の知り合いの山田あゆは片思いしている真山に恋しているが一向に振り向いてもらえない。そんなみんなが片思いしている中、一番この人物たちの中で子供っぽくお調子者の森田ははぐみが気になるようで……。全員がそろえば学生同士で楽しくキャンパスライフをおくっているかのように見えるが実はみんながそれぞれに叶わない恋をかかえている切ない物語である。ハチクロの魅力は何といってもキャラクター達の切ない心の叫びにあるだろう。