超超超強い主人公漫画特集！オススメ５選59 Pt.

ハヤテはごく普通の少年ながら、家計のために麻雀の代打ちや遠洋漁業、自転車便、首都警特機隊など多彩なバイトをこなしてきた。それらの経験から、ハヤテはスーパー執事としてあらゆる職務を完璧にこなしてみせる。だがハヤテは自転車に乗って時速200kmで走行する、電車から飛び降りても深刻な怪我は負わないなど、超人的な身体能力、そして不死身さも持っている。時には妖怪退治までこなしてしまうハヤテは、もはやバイト経験だけでは説明できない強さを持った主人公といえる。

本作の主人公・追手内洋一が変身するラッキーマンは、悪の宇宙人と戦うヒーローなのに戦闘が大の苦手。パンチやキックを繰り出してもヘロヘロでまったく強そうには見えないが、そのラッキーだけであらゆるピンチを切り抜ける異色のヒーローだ。ヒーローとなった経緯も実力ではなく、たまたまヒーロー認定証を拾っただけというラッキーマンの武器は、その名前通りラッキー（幸運）のみ。宇宙に輝く幸運の星を源としたそのラッキーは、攻撃も防御も全て運任せで敵を撃破してしまうほど強力なものだ。運も実力の内とは言うが、その運のみで戦うヒーローは世界広しといえどラッキーマンだけだろう。

サイタマが持つ最強の力は、ヒーロ－とは何かを考えさせてくれる。サイタマから見ればすべての怪人は1匹の蟻のようなもので、苦労もピンチもなくパンチ1発で撃破してしまう。その為、現場でその状況を確認していない世間からは一切評価されず、本人も戦いの緊張や充実感を得られない。彼がその力の原因と思っているトレーニングも他ヒーローに比べればごく普通のもので、彼の強さを目の前で目撃した人たちも「他に理由があるはず」と懐疑的な目を向けてくる。本人すらなんだかよく分かっていないが、とにかく突き抜け過ぎた力をもつ主人公だ。

ゼブラーマンとなる市川新市は、特別な存在ではなくごく普通の小学校教師であり、コスプレ趣味のオタクである。その彼がコスプレ姿のまま猟奇事件に巻きこまれてしまうことで、否応なくにヒーローをすることになるのが本作品だ。つまりゼブラーマンは改造人間でもなければ、特殊な変身ヒーローでもない、コスチュームを着た只のオッサンである。それでも新市自身が置かれた立場により、戦わなければならないという強い意識のみで事件の黒幕に対峙する。身体の強さではなく、心の強さのみで戦うヒーローだ。

どんなイケメンやヤンキーも、主人公・坂本にはかなわない。それは坂本がただ強いからではなく、どんなことでもスタイリッシュにこなしてしまうからだ。坂本は誰もが認めるエリートで、学問もスポーツも優秀。裁縫などもお手の物で、逆さ絵をすらすら描けるなどの特殊技能も併せ持つ。同級生のヤンキーは目立つ坂本をイジメようとするが、それらの行為すべてがクールに回避されより坂本が引き立つ結果となってしまう。彼の無駄の無い完璧な行動は、なんでもない行為に謎の凄みを感じさせる。