ゼブラーマン

特撮ヒーロー「ゼブラーマン」に扮した冴えない中年男市川新市の戦いを描いたヒーローアクション作品。俳優哀川翔の主演100作目を記念して製作された映画「ゼブラーマン」の漫画版。基本的な設定は共通するものの、ストーリーや怪人の設定などは作者オリジナル作品となっている。また、変身シーンなどはなく、主人公はあくまでもコスプレ好きな一般人である。

正式名称
ゼブラーマン
漫画
原作
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
ビッグコミックス(小学館)
巻数
全5巻
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概要・あらすじ

家庭や職場に居場所がなく、周囲に馬鹿にされる日々をおくる小学校教師市川新市。彼は、そんな現状を変える意思さえ持たず生きていた。子供のころに放送された特撮ヒーローゼブラーマンに強い憧れを持ち、それだけを支えに日々をすごしていたある日、「キミの人生はそれでいのかい?」とシマウマが語りかけてくる不思議な夢をみるようになる。

そして、自作のゼブラーマンコスチュームを身にまとい、外へと出た新市ゼブラーマンに登場する怪人カニジャックと遭遇。カニジャックは世間を騒がせている女子高生切り裂き魔の犯人であった。襲われていた女子高生に助けを求められた新市だが、怪人を倒せるわけもなく、女子高生を逃がし、自分も逃走。

自分がどうするべきか考えあぐねていた新市だが、その時すでに、新市の娘みどりがカニジャックに捕らえられていた。カニジャックが次に犯行を及ぼす場所を知った新市は、自分を変えるため現場に急ぐのだった。

登場人物・キャラクター

市川 新市

中年の小学校教諭。家族は瓦解寸前で、担任のクラスは学級崩壊を起こしていながらも、他人と比べて自分は幸せな方と言い聞かせながら特に行動も起こさないでいる。重度の特撮オタクであり、中でも昔放送されたが打ち切りとなった『ゼブラーマン』には、変身スーツを自作するほど強く憧れている。ある日から、シマウマが出てくる夢を見るようになり、それに影響されてゼブラーマンのコスチュームを着て外に出た所を『ゼブラーマン』に登場する怪人・カニジャックと遭遇。 銀河教団と戦い、ひいては『ゼブラーマン』のストーリーをなぞっていくことになる。普段は冴えない事なかれ主義ではあるが、命の危険すらある戦いの中で自分の大切なものに気づいていき、行動や考え方を変えていくようになる。 ゼブラーマンになる際は変身をするわけではなく、ただコスチュームを身に纏うだけであるため、中年体型の貧弱な肉体が弱点。

市川 みどり

市川新市の娘。女子高生ながら煙草を吸い、援助交際を重ねる不良少女。威厳が無く頼りない父親を厭い、しばしば暴言を吐くほど。ある日、援助交際で銀河教団に所属する怪人・ カニジャックこと北原に遭遇。命の危機に瀕していたところをゼブラーマンに扮した新市に助けられる。その際にゼブラーマンが呟いた、親が子供に向ける愛情の言葉は胸に響いており、後にゼブラーマンの正体が新市であることを知ると不良から更生し、新市に向き合うようになる。

浅野 晋平

市川新市が務める学校の生徒。父親の自殺した死体を目の当たりにしたショックで立てなくなっており、車いすで生活している。小学生ながら大人びた口調をしており、考え方もしっかりしている。不登校児であり、ある日教頭からの命令で訪問に来た新市と出会う。新市を上回る『ゼブラーマン』マニアであり、知識のみならず考え方までゼブラーマンに近いため、新市からは浅野さんと敬称を付けて呼ばれている。 銀河教団が『ゼブラーマン』の脚本に則って事件を起こしていることを突き止めると、次の事件現場を推定し新市に伝える参謀的役割を果たす。

浅野 可奈

浅野晋平の母親であり、市川新市が過去に恋心を抱いていた同級生。現在は看護師を務めている。心優しく芯も強いが、一方で亡夫の自殺を事前に止められなかったことを悔いている。心を閉ざしてしまった晋平と交流する新市に恋心を抱く。

及川 虎次

警視庁捜査一課に所属する刑事。黒いサングラスを愛用しており、キザったらしい言動が目立つ。仕事に打ち込むあまりに家族に逃げられてしまった過去がある。八千代市で起こる怪事件の担当であり、捜査中にゼブラーマンに扮する市川新市と遭遇する。当初は新市をコスプレ好きな変態と思い捜査から遠ざけていたが、命を張ってまで奮闘する新市の姿に共感し、協力するようになる。

金原 栄一

7話で打ち切りになった特撮番組・『ゼブラーマン』の脚本家。若いころ社会を変えようとして学生運動に加わったことがある。子供たちに大切なものが何か伝えるために『ゼブラーマン』を執筆するも「地味」の一言で打ち切られてしまい、世界に絶望している。

朝水 凛

市川新市が担任を務めるクラスの女子生徒。真面目で大人びた性格をしている。崩壊しかけの学級を見ながらも行動を起こさない新市のことをダメ人間と認識しており、担任を変わるようにと直接訴えたこともある。学歴を重視する両親から厳しいしつけを受ける中で、自分が受験に受かることで落ちる誰かがいることを不審に思い始め、怪人・モズーマンソンが掲げる思想に魅入られてブラッド・ネバーランドに参加する。

ゼブラーマン

『ゼブラーマン』に登場するキャラクター。昭和に放送された特撮番組の ヒーロー。シマウマを模したコスチュームに身を纏い、高い身体能力も特殊技能を持たずとも怪人に向かっていくのが特徴であったが、地味であったため視聴率が取れずに7話で打ち切られてしまう。しかし、そのスタンスには魅力的なところがあり、長い年月を経てなお憧れを抱き続ける市川新市や、放送時に生まれてないが強い興味を持つ浅野晋平などのファンがいる。 全話の脚本を金原栄一が執筆している。決め台詞は「白黒つけるぜ」。

集団・組織

銀河教会

『ゼブラーマン』に登場する集団。神父・グレイを中心に、地球侵略を企む、特撮番組・『ゼブラーマン』に登場する悪の集団。市川新市がいる現実世界においては、それぞれの怪人が己の欲望を満たすために行動しており、『ゼブラーマン』のストーリーをなぞるように動かされている。

その他キーワード

グレービー

元々は浅野晋平の亡父の持ち物だったが、市川新市に受け渡されたバイク。新市によって、『ゼブラーマン』に登場する、ゼブラーマンの愛車のように加工が施されている。

書誌情報

ゼブラーマン 全5巻 小学館〈ビッグコミックス〉 完結

第1巻

(2004年2月28日発行、 978-4091872715)

第2巻

(2004年6月30日発行、 978-4091872722)

第3巻

(2004年9月30日発行、 978-4091872739)

第4巻

(2004年12月24日発行、 978-4091872746)

第5巻

(2005年3月30日発行、 978-4091872753)

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