坂本ですが?

何をやってもスタイリッシュでかっこいい男子高校生の坂本が、その華麗な行動で周囲の人々を魅了していく姿を描く学園ギャグ漫画。佐野菜見の連載デビュー作。

正式名称
坂本ですが?
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
ビーム コミックス(アスキー、KADOKAWA)
巻数
全4巻
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あらすじ

第1巻

とある高校の1年2組に、周囲の注目を集める一人の高校生がいた。彼の名は坂本。とりわけ女子生徒からの人気が高い坂本を快く思わないあっちゃんら1年の不良グループは、坂本をシメるために彼を理科準備室に呼び出すが、ふとしたはずみで準備室が火災に見舞われてしまう。その火災を機転を利かせて阻止した坂本を、あっちゃん達も我を忘れて見入ってしまう。そんな坂本に同じクラスの黒沼あいなは熱い視線を送るが、坂本はあいなをまったく意に介さない。クラスの女子生徒にとって坂本は独占してはならない存在であり、あいなの前には数々のライバルが現れるが、そんな女子生徒達の気持ちを知ってか知らずか、坂本は彼女達を煙に巻いていく。

第2巻

坂本の高校生活はクールでスタイリッシュなものだった。遅刻すらも優雅に乗り切る坂本の生活態度は、つねに周囲の人間を惹きつけずにはおかない。久保田は坂本の一番の友人だったが、久保田の母までもが坂本に恋をし、坂本と同じクラスのあっちゃんは坂本に少しでも近付こうと、その姿を追い続ける。美術や家庭科の授業では、坂本を中心に女子生徒の輪ができるのは当たり前になっていた。だが、そんな注目を集める存在である坂本の前に、2年生の8823が現れる。仲間の一人である丸山をはじめ、坂本の虜になった者が多い中、自分の目で坂本の実力を確かめようと動き出す8823。放課後の河川敷を舞台に、8823は坂本と対峙する。

第3巻

坂本が行くところ、つねに周囲の人々の注目を集めていた。帰宅すらスタイリッシュに決める坂本の姿にあこがれる近所の小学生や、この世に未練を残して成仏できない魂すらも心霊写真となり、坂本に思いを告げようとする。中でも同じ高校に通うあっちゃんは、坂本に近づくために、高校生でありながら18禁のAVを借りようと試みるのだった。

そして季節は移り、坂本達の通う高校では体育祭が始まる。普段坂本にすべての女子生徒の目が向けられているが、少しでもこちらに注意を向けようと下剋上に挑む男子生徒達だが、坂本には遠く及ばない。続く文化祭でも坂本は話題の中心で、そんな坂本に狙いをつけた3年生の深瀬は、周到な罠を張って坂本を陥れようとする。

第4巻

あっちゃん8823など、多くの人に影響を与えてきた坂本に対し、深瀬は彼らとは違う存在感を発揮する。それでも坂本は普段と変わる事のないクールでスタイリッシュな高校生活を送り、相変わらず注目を集める存在であり続けた。そんな中、坂本達の通う高校は卒業式の時期を迎えるが、深瀬は卒業せずに来年も高校に残る事を宣言する。さらに深瀬は、坂本に対して歪んだ感情を抱いていたあっちゃんをそそのかして、卒業式当日に坂本を襲わせるのだった。

登場人物・キャラクター

坂本

県立学文高校1年2組に所属する男子高校生。出身中学は私立イノセンス学園。髪型は七三分けで常に乱れることがなく、メガネをかけたクールなたたずまい。左目の下にホクロがある。夏でも常に黒学ランを着用。することがすべてスタイリッシュで華麗なことから、女子たちから絶大な人気を集めるほか、男子生徒からも憧れられている。 常人離れした敏捷性と身のこなしを持っており、廊下に立つ、机をぞうきんで拭くなど、ちょっとした日常動作でさえ異常なほどにかっこよく決まり、見る者を魅了してしまう。「反復横跳び(レベテイションサイステップ)」などの秘技も使いこなすが、殴る蹴るなどの直接的暴力を振るうことはなく、あくまでスタイリッシュさと華麗さで相手を圧倒していく。

あっちゃん

県立学文高校1年2組に所属する男子高校生で、坂本のクラスメイト。不良。坂本の人気をねたみ、2人の不良仲間と共に、彼にさまざまないやがらせをする。教室のドアに黒板消しを仕込む、坂本が入っているトイレに水をかける、机を教室外に捨てるといったいじめを行うが、坂本はそれらに華麗に対処しかえって人気を高める。 業を煮やし坂本を理科実験室に呼び出すが、そのさいにタバコの不始末でボヤ騒ぎを起こしてしまう。坂本が秘技「反復横跳び(レベテイションサイステップ)」を用いて不良グループを窮地から救ったことで、一転して坂本のファンとなる。坂本の影響でタバコもやめてシャボン玉にシフトした。

瀬良 祐也

県立学文高校1年2組に所属する男子高校生。自らの容姿とファッションセンスに自信を持っており、雑誌の読者モデルとして写真が掲載されたのをクラスの女子にひけらかしている。クラスで自分より人気を集めている坂本に嫉妬する。クラスにスズメバチが迷い込んできたさい、ハチが寄ってこないよう黒色の制服を脱ぎ捨てて半裸になるが、その姿が滑稽だったためクラスメイトの注目を集めてしまう。 ハチは坂本がコンパスを駆使して捕獲し、校舎外に逃がした。この事件以降、瀬良はお笑い芸人を志すようになるが、センスの古いダジャレを連発しクラスで浮いてしまう。体育祭では坂本よりも注目を集めようと奔走するが失敗。しかし男女混合リレーを全裸で走ることにより、坂本のバトンを受けながら転倒した八木を非難罵倒から守った。

久保田

県立学文高校1年2組に所属する男子高校生。内向的な性格のいじめられっ子。カツアゲで小遣いを奪われている姿を坂本に目撃されるが、お金がなくなったと坂本に助けを求める。坂本は彼と共にハンバーガー屋のバイトに誘い、自分で稼ぐよう促す。ハンバーガー屋で労働とそれが報われる喜びを知った彼は、いじめっ子に抵抗するようになり、そんな彼の姿を目撃した坂本は、ハンバーガー屋で得たストローやガムシロップを使った攻撃でいじめっ子の撃退に協力する。 勇気づけられた久保田も、「バンズプレス(パンで挟め)」「ポテトソルト(ポテトには塩)」という技でいじめっ子を攻撃するまでに至る。

黒沼 あいな

県立学文高校1年2組に所属する女子生徒。自分の容姿のかわいさに自信を持っており、坂本を彼氏にしようと画策する。しかし彼女のさまざまな手練手管に坂本はまったくなびくことがない。「こっくりさん」を行うことで坂本との距離を縮めようとしているところを、同じクラスメイト女子の田中、八木らに見とがめられ、トラブルに発展しそうになる。 このさい坂本はこっくりさんに取り憑かれたふりをすることで、3人の女子の間を取り持った。

丸山

県立学文高校に所属する不良生徒。2年生。色の薄いサングラスを着用し、薄くヒゲを生やすなど、高校生ながら中年男性的なルックスの持ち主。1年生の「教育係」を自称し、あっちゃんらをパシリとしていいように酷使している。坂本にも目をつけパシリにする。坂本はこれに対し、不良たちの予想をはるかに上回る完璧な奉仕ぶりを見せつける。 ランチパックを美麗に皿に盛り付けたり、ジュースをカクテルにしたり、体操服を改造したり。そのあまりの完璧ぶりに、学園生活のすべてを坂本に依存するようになった丸山は激太りする。その後、トイレだろうと下校時だろうとつきまとい、過剰なまでのもてなしをしようとする坂本に恐怖感を抱くまでになり、1年生をパシリにすることをやめるようになった。

8823

県立学文高校に所属する不良生徒。2年生の不良を仕切るリーダー的存在。容姿にも優れており、「学校一の漢」と不良たちの尊敬を集める。2年のトップとして示しがつかないと、坂本をシメるべく、放課後に河原に呼び出し、勝負を挑む。8823の後輩のへのいやがらせが久保田にまで及んだことから、坂本はその呼び出しに応ずる。 しかし折しも警官がその場に居合わせたことからケンカにはならず、二人は「手押し相撲」によって勝負をつけることとなる。

久保田の母

久保田の母親で主婦。久保田に依頼されて彼の家庭教師として勉強を教えることになった坂本が、久保田宅を訪問したさいに、坂本の華麗なる容姿と立ち居振る舞いを見て恋に落ちてしまう。坂本を韓流スターの「チョン・チョリソー」に似ていると賞賛し、その姿をビデオ撮影したり、夕食に七面鳥の丸焼きを用意したり、10万円の美顔器を購入するなど、尋常でない入れ込みぶりを見せる。 久保田は家庭崩壊を恐れて坂本が自宅に来ているのを母に察知されないようにあがくが、母は執念深く坂本を追い回す。これに対して坂本は、自分を「テレビの中の世界の住人」と思い込ませることで、彼女を諦めさせる。

角田

県立学文高校に所属する男性教師。保健体育の授業を担当。生活指導教師として、朝の登校時に校門を閉め、遅刻者をチェックする役目を担っている。常に閉門ギリギリで登校してきて、華麗なスライディングなどで遅刻を免れる坂本をなんとか取り締まれないものかと狙っている。登校時の摘発が難しいと判断した角田だが、坂本の行動に翻弄され果たせず。 保健体育の授業中に早弁をするかに見せかけて、瀕死の雀の命を救った坂本の行動に胸を打たれ、以後はつけ狙うのをやめた。直線的に切りそろえられた角刈りが特徴で、坂本はその角刈りを定規代わりに利用した。

リーダー

近所の小学生男子で、友達2人から「リーダー」と呼ばれている。下校時の石蹴りや、白線からはみ出さないように歩き続ける遊びなどで、超絶的な技巧を見せる坂本と張り合おうとするが、坂本の華麗な行動に魅了されてファンになる。

藤田 恵

県立学文高校1年2組に所属する女子生徒で、学級委員長をつとめている。品行方正な女子だが、カメラで坂本を盗撮するという、人には言えない趣味を持っている。しかしその趣味のせいで、坂本の写真の背後に心霊らしきものが常に写り込んでいるのを発見してしまう。そのことを坂本に知らせると、盗撮趣味がバレることになるため苦悩する。

八木

県立学文高校1年2組に所属する女子生徒。体育祭の男女混合リレーで、坂本のバトンを受け取る走者の役割を担った。坂本の快走を受けたことでプレッシャーを感じ、バトンを取り落とした挙げ句転倒する。人々の非難を集めそうになっていたが、瀬良の奇行に話題を持って行かれて救われる。

深瀬

県立学文高校の不良たちに隠然たる支配力を持つ実力者。学年は3年生だが「ダブってる」「もう三十路半ば」「バツ2」などの噂がある。普段は学校には来ないが、時たま現れてはターゲットにした人物を学校から消すというゲームを繰り返している。ターゲットには学校の人気者が選ばれることが多く、坂本もそのターゲットとされた。 深瀬は坂本のクラスメイト男子2人を先導し、文化祭におけるクラス展示を壊した犯人との濡れ衣を着せた。

みーちゃん

県立学文高校1年2組に所属する女子生徒。藤田恵の友人で、メガネをかけた真面目な女子。文化祭のクラス展示でまったくやる気を見せないクラスメイトたちを鼓舞しようとする藤田恵を支えて行動する。とくに非協力的だったクラスメイト男子2人に非難の言葉を浴びせるが、男子2人はやさぐれて深瀬の煽動に乗せられてしまう。

書誌情報

坂本ですが? =I'm Sakamoto,you know 全4巻 アスキー、KADOKAWA〈ビーム コミックス〉 完結

第1巻

(2013年1月発行、 978-4047286337)

第2巻

(2013年11月発行、 978-4047292734)

第3巻

(2014年12月発行、 978-4047300873)

第4巻

(2016年1月15日発行、 978-4047309258)

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