元天才刑事が宇宙人たちと戦うオカルトサスペンス漫画。都内で、八木沢高校の生徒が連続して爆殺されるという事件が発生。奇妙なことに、現場では爆発物残渣が発見されず、凶器が本当に爆弾であるのかすら判明しない。犯人の手がかりとなる遺留品もなく、警察の捜査は難航していた。そんな難事件を解決すべく立ち上がったのが、オカルト雑誌記者の小栗雷太。彼はかつて、数々の事件を解決に導いた天才刑事だった。彼は協力者たちと共に、早速捜査を開始する。
小栗は、不可解な連続殺人事件の犯人は宇宙人だと考えていた。彼がそう主張するのには理由があるのだが、いくら彼が元天才刑事だとはいえ、そんな突拍子もない話を警察が信じるわけがない。小栗は協力者の現職刑事・辻と、女子高生の悠木ちとせと共に、独自の捜査を余儀なくされる。協力者の1人であるちとせは、ライフル射撃全国1位という実力を持つスナイパーだ。彼女は事件の渦中にある八木沢高校の生徒で、学校内で流れる事件についての噂などの情報を小栗に提供してくれる。小栗と事件に関わっていくうちに宇宙人との戦いに巻き込まれていくちとせが、自身の射撃の腕を使ってどのように活躍するのかが見どころの一つ。また、徐々に明らかになる彼女の秘密についても見逃せない。
凄腕の女性狙撃手が活躍する、スナイパーアクション戦記。舞台は大国の侵攻に怯える、雪に覆われた極寒の小国。その国には、強大な敵相手でも臆せず果敢に立ち向かう、凄腕の女スナイパーがいた。スナイパーの名はシモ・ヘイヘ。圧倒的な軍事力で祖国を侵略せんと迫る敵国を前に、シモと彼女の仲間たちは、力の全てを使って必死の抵抗を続けていた。美しく強い女スナイパーが、今日も苛烈な戦闘が繰り広げられる純白の世界に、高く銃声を響かせる。
本作は、史実をベースにしながらもそれを大幅に書き換えた作品で、舞台となる極寒の小国とはフィンランドのことである。1939年11月30日、第2次世界大戦の勃発から3ヶ月目にあたるこの日、ソビエト連邦はフィンランドに侵攻。「冬戦争」と呼ばれる戦いが幕を開けた。この戦いで活躍したのが、フィンランドの軍人の男性、シモ・ヘイヘである。彼はスナイパーとして史上最多である542名の射殺という戦果を残したとされ、敵であるソビエト赤軍から「白い死神」と呼ばれ恐れられた男。本作では、このシモ・ヘイヘをモチーフとした女性キャラクターが活躍し、彼女は「白い魔女」と呼ばれている。史実を大胆に改変した物語と、女性として描かれたシモ・ヘイヘの活躍を楽しもう。
狙撃手として異形の少数民族と戦うことを決意した女兵士の姿を描く、SF巨編。主人公は、覇権国家レズモア出身の若い女性、ウルナ・トロップ・ヨンク。彼女は自らの意志で軍隊に志願し、リズルという小さな島にあるケニティ基地に配属された。リズルにはヅードという異様な姿をした先住民が暮らしており、ウルナとその同志たちは、ヅードたちとの戦いに身を投じていくことになる。そして初めて経験する戦いの先に、ウルナは衝撃の真実を目の当たりにする。
トスクァブ山の麓、深く蒼いツァブ湖を湛えた美しい地。そこにあるのがウルナの故郷・トロップだ。ウルナはトロップを心から愛しており、彼女のミドルネームである「トロップ」は、故郷に寄り添い続けるため、ウルナが自らにつけた名前である。大切な故郷を守るため、ウルナは過酷な戦場にスナイパーとして身を置く決意を固めた。彼女が戦う敵・ヅードは、人間の歯茎を思わせる姿をした異形の化物だ。ウルナはこの化物たちを撃ち殺していくのだが、ヅードとの戦いにはレズモアの兵士たちが知らないある真実が隠されていた。大切なもののために人は戦い、憎しみの連鎖が生まれる。この物語を読み終えた読者は、人間が掲げる正義について深く考えることになるだろう。
元凄腕スナイパーが悪を成敗するスナイパーストーリー。主人公の水野日香璃(ひかり)は、髪をひとつに括り眼鏡をかけた大人しい容姿の女性。彼女は、ドジなところもあるが真面目で優しい夫と共に、穏やかで幸せな新婚生活を送っていた。しかし、そんな彼女にはある秘密があった。彼女の正体は、元凄腕スナイパー「ツキカゲ」だったのだ。平凡な主婦として生きていくことを願う日香璃であったが、平和な日常の裏には彼女が無視できない悪が蔓延っていた。
1ヶ月前、かつてツキカゲと呼ばれていた女は結婚した。夫となった男は、彼女の過去を詮索せずに一緒にいてくれる人だった。そのことに深く感謝する彼女の望みは1つ。水野日香璃としてただ穏やかに暮らしていくこと、それだけだ。新しい人生を歩み始めた日香璃だったが、過去を消し去ることは容易ではない。結婚したあとも、スナイパー時代に所属していた組織からは監視され、定期的に連絡が来るようになっていた。そんな影の部分を隠しながら、今日も主婦として平凡な一日を過ごそうとする日香璃。しかし彼女の前に、放ってはおけない悪が次々と現れる。日香璃が再びスナイパー・ツキカゲとして銃を手に取り、悪に強烈な鉄槌を下していく様は必見だ。
夫と娘を奪われた母親が、復讐のために狙撃銃を手に取るミリタリー仮想戦記。舞台は内乱の続く架空の島国・アリストリア。ソフィア・ウォルドロンは近づいてくる危険を感じながらも、優しい夫と可愛い娘の存在に幸せを感じていた。ある日、武器商を営むウォルドロン夫妻のもとにグレゴリオ島軍大佐が訪れ、大量の銃火器を発注していく。大口注文に喜ぶ夫妻だったが、実はそれはグレゴリオ島軍大佐の罠だった。一瞬のうちに、ソフィアは幸せの全てを奪われてしまう。
軍の新兵のために銃を大量に用意しなくてはならない。グレゴリオ島軍大佐はそう言って、大量の銃火器の手配を夫妻に依頼した。しかし用意した武器を引き取りに現れたのは、島軍ではなく反乱軍。大佐は、裏で反乱軍と繋がっていたのだ。反乱軍に武器を渡すのは仕方ないとしても、金は貰わなければ路頭に迷う。そう考えたソフィアの夫は反乱軍に金を要求し、結果として反乱軍に撃たれ死んでしまう。ソフィアも片目を失くす重傷を負い、愛娘は大佐に奪われてしまった。グレゴリオ島軍大佐に強い恨みを抱いたソフィアは彼に復讐するため、夫の形見の狙撃銃を手に、自警団への入団を決意。厳しい訓練を経て、スナイパーになる。哀しい決意を胸に戦うソフィアの姿に胸が引き絞られる作品だ。