設定が斬新すぎて最初はその世界に入るのが難しい作品もある。何度も読み返してその世界観をじっくりとかみしめたい。
何気ないところに注目した作品や、誰も気にしていなかった新しい観点、作家のイマジネーションが炸裂する! 斬新な発想と設定が読者の脳を揺さぶる少年マンガ作品を集めてみた。
出典:Amazon.co.jp
設定が斬新すぎて最初はその世界に入るのが難しい作品もある。何度も読み返してその世界観をじっくりとかみしめたい。
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舞台は中世のヨーロッパ。真っすぐで決して信念を曲げない少女「エラ」は魔女に育てられたとし、更生のために修道院に入れられる。「修業」と言う名の厳しい監視社会でどこまで自分を保てるか。昇り詰めて上から壊してやると誓った「エラ」と仲間達の戦いがひっそりと繰り広げられる。食事に混入する薬、自らの保身のため友人を売る娘、一見清いイメージの修道院がこれほどまでに閉鎖したどす黒い女の世界だったということを見せつける陰湿描写がすさまじい。さらに「エラ」の知恵とその実践方法など炎の様に燃える彼女の「信念」に毎回驚かされる作品。
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現代日本。突如人を呪い殺す能力を発症してしまう人がいる。彼等は政府により保護、移送され、この呪いに満ち満ちた「呪街」へ運ばれてくる。最強四天王の「笠音(かさね)」、心優しい「優愛菜(ゆあな)」、ダブルヒロインで戦いに明け暮れる「笠音」サイドと街へ向かいながら徐々に覚醒してゆく「優愛菜」サイドの両方を追いかける。指先を奇妙な向きにそらし、カクン! と手首を返す呪いが発動するシーンの描写が独特で恐怖心を煽る。荒々しい作画がかえって「呪い」という不安定で哀しい能力の魅力を押し上げている作品だ。
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戦火の異国。故郷を守るために志願してスナイパーになった女性兵士「ウルナ」。 赴任初日に彼女は敵対する「蛮族ヅード」の襲撃を受ける。まるで大きな歯ぐきが立ち上がっている様な異形の姿で人間を容赦なく殺す「ヅード」。「ウルナ」の初陣が始まる! とにかく「ヅード」の姿が斬新かつ醜悪、また悪臭を放っているらしく、こちらにも伝わってきそうなその描写が見事。「ヅード」とは何なのか、どうして軍はここを防衛せねばならないのかなど謎が多い中、1巻の衝撃的なラストで次巻に引っ張る手法はさすがの一言。また、 物資の不足した基地での駐屯の日々がリアルで生々しいところもおすすめだ。
現代日本。絶世の美女と謳われた大女優「淵 透世(ふちすけよ)」の娘「累(かさね)」はすれ違う人が目を背けるほど醜悪な容貌だった。しかし、母の形見の口紅を使い「他人の顔を写し取れる力」を得た彼女は、母親と同じくスポットライトの下へ躍り出る。美への執着が異様に強い「累」と、その反対に美しい容姿でありながら不幸な事情を抱えている娘達が次々に登場し、「累」はその娘達と唇を重ね、顔を写し取って行く。美に対する考え方の相違、演劇界での人間模様などサスペンス要素もふんだんにあり、「累」の幸せがどこにあるのかが全く見えない緊張が続く作品だ。
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化け物が跋扈し、荒廃した異世界。人々は化け物に怯えながらいつか自分たちを救ってくれる英雄「リュウマ」を待ち望んでいた。「リュウマ」を名乗る人、「リュウマ」を探す人、「リュウマ」に憧れる人、そして、「リュウマ」の名前を「継ぐ」人。そう、「リュウマ」とは一人ではなく名前を継いで行く「雅号」だったのだ。この、「ヒーローは名を継いで行く」という設定が非常に新しい。「リュウマ」の名に恥じない活躍をしようと立ち上がる少年、「リュウマ」という重責から解放されて安堵を表す青年など、各話バラバラに見えるが「リュウマ」の名を廻る物語は巻を重ねるごとに濃さを増して行く密度の高い作品だ。
230 Pt.
86 Pt.
234 Pt.
285 Pt.
109 Pt.
696 Pt.
133 Pt.
95 Pt.
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