高度なAIを搭載した巨大ロボットによる未来の戦争を描いた、SFロボットアクション漫画。物語の舞台は22世紀末。人口過剰と資源不足に陥った人類は、新たに発見された惑星「セカンド・アース」を開拓し、本格的な移住計画を進めていた。だが謎のテロ攻撃によって開拓は頓挫。セカンド・アースは戦争状態に突入する。主人公・葵晴斗は、ロボット兵器「バスタードレス」のパイロットとして、この過酷な戦いに身を投じることとなる。
本作で登場するAIはガンホーク。主人公・葵晴斗が搭乗するロボット兵器「バスタードレス」を制御し、パイロットを補佐するサポートAIの名前だ。バスタードレスは試作型のロボット兵器であり、搭乗者の特性と技能に応じたカスタマイズが施されている。搭載されているAIも機体ごとに異なり、それぞれに固有の名前を持っているのだ。そんなAIたちの中でも、晴斗のガンホークは特に感情が豊かなのが特徴。ガンホークは晴斗と折り合いの悪い同じ小隊のメンバー・ユーリを軽口で挑発したり、恋愛の機微に疎い晴斗に対してアドバイスを与えたりもする。晴斗もガンホークを唯一の家族と考えており、まさにお互いにとってなくてはならない相棒だ。
アンドロイドの成長をユーモアを交えつつ描く、ハートフル学園コメディ漫画。主人公・吉沢オデットは、外見上は普通の少女だが、実は天才科学者・吉沢ヒロアキ博士が創り上げたアンドロイド。頭脳明晰で運動神経も抜群なオデットだが、人間に関する理解は今ひとつ。そこで彼女は自分と人間の違いを知るために、博士に学校に通いたいと願い出る。かくしてオデットは、アンドロイドであることを秘密にして高校に編入。だが彼女はそこで、様々な騒動を巻き起こすことになる。
本作に登場するAIは、アンドロイド(人造人間)の吉沢オデット。創られて半年程度の彼女は、知能や身体能力はずば抜けているものの、感情面ではまだまだ未熟。そんな彼女は、学校での他の生徒たちとの触れ合いを重ねながら、少しずつ人間と自分との違いを学んでいく。一方無垢なオデットの心もまた、出会った人々に影響を与える。特に、暴力沙汰が原因で校内で孤立気味な黒瀬朝生は、オデットとの出逢いをきっかけに、大きく変わっていく人物のひとりだ。さらに人間だけでなく、テロ目的で創られた自爆アンドロイドやウィルスまでもが、オデットとの関わりを経て変化していく。オデットには徐々に人間的な感情が芽生え始める。発展途上ではあるものの、人間にとっての良き相棒であることは間違いない。
手塚治の代表作である『鉄腕アトム』の前日譚。物語の舞台は、ロボット産業が飛躍的に栄えたメカシティー。練馬大学ロボット工学科第7研究室で研究を行う大学院生・お茶の水博志と天馬午太郎は、自我を持つ画期的な新型AI「ベヴストザイン・システム」を開発。A106(エーテンシックス)と名付けたロボットに、そのAIを搭載した。しかし、大学側の評価は芳しくなく、お茶の水と天馬は、慢性的な研究費不足に悩んでいた。そこで彼らは賞金を狙い、ロボット・レスリング大会にA106を参加させることになるが、そこにはある陰謀が隠されていた。2017年にテレビアニメ化。
本作に登場するAIは、天馬午太郎と茶の水博志が開発した「ベヴストザイン・システム」。そしてこのAIを搭載した人型ロボットが「A106(エーテンシックス)」だ。このAIの最大の目標は、魂のない機械に真の意味での自我、つまり「心」を与えること。A106の外見はメカ丸出しの無表情なロボットで、言葉遣いもややぎこちない。だが大事故の予兆を察して自発的に動き、多くの人間を救ったり、自らの身を挺して襲撃者から少女を守るなど、A106には確かに他者を慈しむ感情が芽生えている。そんな優しいA106は、ロボット・レスリングにおいても、ロボットを破壊しない、思い遣りのある戦いで勝ち上がる。だが、そんなA106の前に、高度なAIと強力な武装を兼ね備えたチャンピオン「マルス」が立ちはだかる。
二足歩行ロボットの開発に情熱を捧げる技術者を描く、ロボット・テクノロジー・ドラマ漫画。本作の主人公・西村真琴は、高い理想と天才的な技術を兼ね備えたロボット技術者だ。しかし、彼は理想にこだわる余り、少年時代からの仲間であった椎野と袂を分かつ。最大手企業の研究部門で頭角を現した椎野と、町工場のガレージで己の技術を追求する真琴、異なる道を歩んだふたりは、やがてロボットの技術を競う「山岳ロボティクスチャレンジ」で相まみえることとなる。
物語におけるAIといえば、人間とコミュニケーションを取る対話型が主流である。しかし、本作の主人公・西村真琴が製作したロボット「ロビンソン」には、そのような機能は一切ない。ロビンソンは特定の目的に特化したロボットの総称なのだ。物語当初は理想的な二足歩行を行うロボット、続いて忍者アスレチック競技に特化したロボット、そして最後はエベレスト登頂を目標にした登山ロボット。何れのロボットも名前はロビンソンだが、真琴はその都度新たに製作を行っている。その中でも、登山ロボットに対する真琴の思い入れは、並々ならぬものがあった。彼の父・頼道はエベレストで遭難して消息を絶った。真琴は子供の頃から、登山家の相棒になれるロボットを創ることを目標としていたのだ。そんな彼は、心血を注いだロビンソンと共に、ロボット競技大会「山岳ロボティクスチャレンジ」に挑んでいく。
元・戦闘用アンドロイドと、中学生男子の奇妙な共同生活を描いたラブ・コメディ漫画。外宇宙からの侵略者と、日々人知れず激しい戦いが繰り広げられる世界。まほろはその戦場で多大な戦果を挙げた最強のアンドロイドだったが、彼女には稼働限界が近づいていた。残された398日を自由に過ごすことを許可されたまほろはが選んだのは、ハウスメイドになること。かくして彼女は、両親を亡くした中学生・美里優のもとを訪れた。2003年にテレビアニメ化。
本作に登場するAIキャラは、主人公・美里優のハウスメイドとなるまほろ。外見はうら若き美少女そのものの彼女だが、実はかつて最強の戦士と謳われた戦闘用アンドロイドである。稼働限界が近づいた彼女は、最後の願いとしてハウスメイドになることを望んだのだ。そんなまほろが住み込むことになったのが美里優の家。彼は、まだ中学2年生だが、早くに両親を失い、4年もの間ひとりで過ごしてきた。そのせいで彼は、誰かと共に暮らすことに慣れていない。一方のまほろも、元々戦闘用に生み出されたこともありメイドとしてはぎこちない。互いに不器用な面があるふたりの生活はトラブル続き。だがそんな様々な困難を乗り越えて、まほろと優のふたりは強い絆で結ばれていく。