宇宙を舞台にした物語がアツい! 宇宙SFマンガ92 Pt.

宇宙船や、生活空間の描写もマンガを読む楽しみのひとつである。

人類の新たな繁殖の地を目指して宇宙を旅しつつける宇宙船「シドニア」。そこで生まれた「谷風長道」はシドニアを襲う「奇居子（ガウナ）」と呼ばれる謎の生命体から守るための「シドニアの騎士」となる。戦闘ロボット「衛人」に搭乗し、対話不可能な生命体との戦闘シーンは圧倒的だ。天才的な戦闘の才能を持ちながらもどこか残念なハンサム「谷風」、ラブ要素もふんだんにあり、その世界に引き込まれる。

2070年。主人公「星野 八郎太（ハチマキ）」は宇宙空間に漂うゴミ（デブリ）拾いの仕事をする会社員の船乗りだ。いつかは自分の船を持ち、宇宙で自由に羽ばたくという夢を見ながらも、単調な毎日を過ごす。しかし、そこへ「木星往還船のクルー募集」という大転機が訪れる。単細胞で無鉄砲な「ハチマキ」が宇宙の孤独と戦いながら日に日に追い込まれてゆく姿が痛々しい。彼の成長を見守る物語。

2025年。日本人発の月面調査のメンバーとして選ばれた「南波日々人」。その同日、会社をリストラされた兄「六太」。ふたりは共に幼い頃UFOを見た事があり、それがきかっけで宇宙を夢見る。才能溢れる日々人。現実を見てしまいどこか頑張れない「六太」。しかし、再び宇宙を目指す。才能や情熱の差はどこから来るのか? 平凡な男が目指す宇宙飛行士物語にパワーをもらえる作品だ。

遥か未来、星間連盟時代。超難関と呼ばれる「宇宙大学」の最終試験。10人が1隻の宇宙船に乗り込み、全員で協力して53日間過ごさなければならない。しかし、主人公「ダタ」が乗った船には何と11人いたのだった! 一体誰がニセモノなのか? 全員が疑心暗鬼となる中、彼等は無事合格できるのか? 宇宙ものが好きな人はぜひ読んで欲しい超名作だ。