世界を支配する帝国による「全人類を丸坊主にする」という企てから人々を守るために、主人公が仲間たちと共に帝国に立ち向かうファンタジー系ブラックコメディ。300X年、マルハーゲ帝国の皇帝であるツル・ツルリーナ4世は自らの力を誇示するため、全世界で「毛狩り」を開始した。帝国の毛狩り専属部隊である「毛狩り隊」が行う残酷極まりない仕打ちに全国民は苦しみ続けていた。2003年テレビアニメ化。
まさに不毛な時代の最中、全国民の毛と平和と自由を守るべく、たった一人でマルハーゲ帝国に立ち向かう男がいた。彼の名はボボボーボ・ボーボボ。筋骨隆々とした肉体、そして金髪のアフロヘアにサングラス姿のボーボボは、帝国の毛狩り隊によって滅ぼされた「毛の王国」の生き残りだ。彼の必殺技である「鼻毛真拳」は、「毛の兄弟」たちが使う五大毛真拳の一つ。ボーボボの繰り出す「鼻毛真拳」が実際にはどれほどの威力かは定かではないが、当時人気のあったバトル漫画のパロディがふんだんに盛り込まれ、登場人物が放つノリノリの会話でテンポよく楽しめる痛快この上ないギャグコメディ作品である。
女性たちが支配する未来世界の学園内で、一人の男子生徒がムッツリパワーによる必殺技を使って学園に闘いを挑む近未来セクシーバトル漫画。地球全土を巻き込んだ世界大戦により、男性の90%が死亡。世界の復興は女性の手に託されるが、男の少ない状況下での復興を通して、女性たちは驚異的な進化を遂げた。そして地球は、「超人(おんな)」と呼ばれる女性たちの管理下となった。選び抜かれた超人集団「姫空木(ひめうつぎ)の会」が牛耳る学園にはカースト制があり、男子生徒は全て最下位の「Z」にランク付けされていた。
世界大戦の100年後、男性人口は回復したものの、依然として女性が世界を回していた。学園内では女生徒たちが支配し、「校内秩序を守る」という大義で人間をランク付けする。立場の弱い男子生徒たちは、身を縮ませる思いで日々を過ごしていた。男が好むエロい物が処分される中、自分のノートにエロ漫画を描いていた佐藤信吾は、風紀委員長の聖木朱美(きよきあけみ)にそれを見咎められてしまう。朱美から罰を受けそうになった信吾だったが、危ういところを転校生の無釣助平(むつりすけひら)に救われる。その際、彼が朱美に繰り出したのはムッツリ真拳の技の一つ「雷虎龍電砲」だった。ムッツリ真拳とは「ムッツリパワー」を様々な属性技で放つことにより、対戦相手の女性の衣服を破壊して辱めることで相手を打ち倒す技。無釣の夢は男も女も笑って暮らせる世の中の実現だが、本当の目的は「オッパイの究極形」を見つけ出すことという、お色気シーンも満載のバトルコメディ作品である。
7つ集めればどんな願いも叶うという「ドラゴンボール」の存在を知った主人公たちが、探索の旅の中で武道の修行を通して様々な仲間たちと出会い、闘いを通じて共に成長していく冒険バトル漫画。都から数千キロ離れた山奥に住む孫悟空は、川に魚を取りに行った帰りにブルマと名乗る少女と出会う。初めて女性を見た悟空は、「女には優しくしろ」との祖父の遺言に従ってブルマを自分の家に招く。原作と同じタイトルで1986年にテレビアニメ化、1986年・1987年・1988年に劇場アニメ化。
悟空の家に招かれたブルマは、彼の祖父が遺した光る球を見つけて喜ぶ。「じいちゃんの形見だから女でも触るな!」と怒った悟空に、ブルマは「この球の本当の名前は龍球(ドラゴンボール)。中に1~7つの星が入っているのが特徴で、これと同じものがウチの倉にもあった」と説明する。7つ全部集めればどんな願いでも叶うというドラゴンボールに興味を持った悟空は、ブルマと共にドラゴンボールを探す旅に出ることを決心する。旅のはじめはまだ幼く、腕っぷしの強さだけが取り柄の悟空だったが、武道の達人・亀仙人の弟子だった孫祖父・悟飯から教えてもらった唯一の技である「ジャン拳」で、ドラゴンボール探しの旅を邪魔する敵を倒していく。「ジャン拳」は、勝負を決めるジャンケンと同じく「殴る(グー)」「目潰し(チョキ)」「平手打ち(パー)」の3つの技から成る。誰もが知る、日本が世界に誇るバトル漫画の傑作である。
自他ともに認める祭り好きのお祭り請負人の主人公が、実は全世界を征服することの出来る神の拳法の使い手だったというアドベンチャーバトル漫画。お祭り請負業者「寿屋」に入社した秘村タケルは、根っからお調子者のお祭り男。新興都市キャンベル行きの飛行機の中でもはしゃぎ過ぎ、乗客から「新手のハイジャックか?」と訝しがられる始末である。到着したキャンベルでタケルたちは、新都市完成を祝うお祭りを手がけるが、暗殺集団を統べるリューマの軍隊の出現で状況は一変する。
初仕事とあって張り切るタケルだったが、お祭り当日、彼が担当した金魚すくいのブースには誰も寄ってこない。がっくりと肩を落とすタケルの前に、突然、ドクロア共和国を陰で牛耳るリューマの軍隊が現れた。平和の祭典は一転、地獄絵図と化し、街は瞬く間に火の海となる。軍隊に対抗するためキャンベルの市長は「神意妙拳」の使い手であるコンドルを呼ぶが、彼はリューマの配下・カダムの前に為す術なく倒されてしまった。その衝撃で金魚すくいの出店を滅茶滅茶にされたタケルは、カダムの腹に拳を打ち込んだ。凄まじい衝撃に倒れるカダムの前に立つタケルの構えは、神意妙拳「第三の型」を示していた。神意妙拳とは、古代の世において世界統一を成し遂げた謎の王国の戦士たちが使っていた拳法。神意妙拳を繰り出したタケルはこの拳法の秘密を探ろうとするリューマから狙われることになる。
「破傀拳(はかいけん)」を使う主人公が、集団暴行にあっていた少年を救ったことで総合格闘道場の反感を買い、そこに所属している格闘家たちとバトルを繰り広げていく拳法バトル漫画。幼い頃から父親に拳法を叩き込まれていた皇閃(すめらぎせん)は、ある事情から5歳の時に祖父の朱門(しゅもん)と共に父親の元を離れることになる。祖父と二人で各地を放浪していた閃だったが、方向音痴の彼は新しい土地で道に迷ってしまう。そこで、秋葉大樹(たいき)という少年が総合格闘道場「竜炎(ドラゴンフレイム)」の門下生に叩きのめされている現場に遭遇する。
その場にいた二人を一撃で倒し、リーダー格の片桐秀人に喧嘩を売った閃だったが、必死な形相の大樹に止められる。大樹の家は小さな空手道場を経営しており、家の隣に建てられた大手の総合格闘道場である「竜炎」が周辺の土地を買い占めてしまったため、借地に建てられている道場は立ち退きを迫られていたのだ。世界一の格闘家となって父と闘ってみたいと夢見る閃は、父の道場を守りたいと願う大樹に賛同する。意気投合した二人は竜炎本部に乗り込むことを決意する。閃が父から受け継いだ「破傀拳」とは、皇家に伝わる禁じ手を極めた古武術である。関節を破壊することで大勢を倒すことの出来る必殺技だが、その危険さゆえに朱門は幼い閃を父親から引き離したのだ。ちなみにUltra Redとは主人公が宿らせる瞳の奥の「炎」を意味する。