32歳の男性と28歳の女性が繰り広げる、初々しさ満点のアラサーラブコメ漫画。ある日、32歳の男性・井上叶多(かなた)は、最近交際を始めた28歳の女性・山本優海(ゆうみ)から「井上さんが初めての彼氏なんです」と打ち明けられた。爽やかな笑顔で誤魔化したが、実は井上も恋愛経験がなく、山本が初めての彼女だったりする。恋愛経験値が低い2人は、何をするにもお互いドキドキしてしまう。学生のように初々しい2人は、初めての恋愛に戸惑いながらも少しずつ恋人として距離を縮めていく。
好きな人がいたことはあるものの、付き合うとなると勇気が出ず、その結果彼氏ができないまま28歳になった山本。彼女から見た井上は、恋愛事に慣れている落ち着いた男性だった。しかし、実際は井上も32年間彼女なしという恋愛初心者。山本に引かれたくないため「恋愛経験は多くない」という言葉で誤魔化し平静を装っているが、心の中はてんやわんやしている。付き合うとはどういうことなのか、どんな行動をすれば引かれずに済むのか。何もわからず互いにもだもだとする2人の様子は、10代のカップルのよう。井上と山本を見れば、初恋に年齢は関係なく、出会いがあればいつでも心ときめく恋愛ができるということがわかるはずだ。初々しいアラサーカップルから、恋の素晴らしさを学ぼう。
44歳のサラリーマンと29歳の社長令嬢の結婚生活を描いた、年の差恋愛漫画。44歳バツイチのサラリーマン・花里晴海(はるみ)。彼は取引先の社長に頼まれ、29歳になる社長の娘・村上舞衣子と見合いをすることになった。15歳も年齢が離れているため、当然断られると思っていた晴海。ところが予想に反し、舞衣子は結婚に乗り気だった。最初は戸惑っていた晴海だったが徐々に舞衣子に惹かれていき、2人は結婚することになる。2020年12月にテレビドラマ化。
舞衣子の父親は娘の男女交際についてとても厳しかった。舞衣子は今まで交際を申し込んでくれた3人の男性を父に会わせたが、父に認められたことは一度もない。そんな父が見合い相手にと薦めてきたのが晴海だった。あんなに厳しかった父が何故この人を薦めるのか。気になった舞衣子は見合いをすることを決断。晴海の人柄に触れて彼を気に入り、積極的にアプローチするようになる。晴海は最初こそ舞衣子の積極性に戸惑っていたが、彼女の真っ直ぐさに惹かれ、2人は出会って半年で結婚。新婚生活の中で互いを知っていき、夫婦としての絆を深めていく。仲睦まじい夫婦でいるにはお互いの歩み寄りが必要不可欠。晴海と舞衣子の毎日を見れば、順風満帆な夫婦生活を送るコツを知ることができる。
性欲が強すぎる嫁が大好きな旦那様を前に大暴走する、ラブラブ新婚コメディ漫画。つき合って3年、同棲して2年。仲睦まじい1組のカップルが、ついに結婚した。彼氏と彼女改め、旦那と嫁はどこにでもいる普通の夫婦。しかし、ただ1つちょっと変わっているところがある。それは、嫁の性欲がとても強いというところ。毎日、飽きもせず様々な手を使って事に及ぼうとする嫁と、そんな嫁に困りながらも愛情を注ぐ旦那。今日も2人はラブラブな1日を過ごす。
本作は『性欲の強すぎる彼女に困ってます。』と『性欲の強すぎる婚約者に困ってます。』の続編作品。恋人、婚約期間を経てついに夫婦となった1組のカップルの日常が描かれている。恋人時代から性欲がとても強かった彼女は、嫁になっても相変わらず。旦那様になった彼への愛は深まるばかりで、毎日無邪気な笑顔で抱きついては、あの手この手で旦那をベッドに誘う。性欲の強い嫁にスポットを当てた作品ではあるが、基本的に生々しい描写はない。迫る嫁と、それに困惑したりスルーしたりする旦那のやり取りがメインとなっているため、アダルトな描写が苦手な人でも安心して読むことができる。4コマ漫画なため、空いた時間にさっと目を通すことができるのもよい。
恋人以上、結婚未満の同棲カップルが織りなす、ほっこり日常ラブコメディ漫画。物語の主人公はアラサーOLの相原里央(りお)と、年下彼氏の愛田優弥(ゆうや)。つき合って1年と3ヶ月で、2人は1LDKのアパートで同棲を始めた。それから2ヶ月。一緒に暮らすことにも慣れてきた2人は、ちょっとしたことで笑い合ったり喧嘩をしたりしながら、ゆっくりと絆を深めていた。特別な何かが起こるわけではない。互いを思い遣る1組のカップルの心温まる日常が描かれた作品。
1年3ヶ月の交際期間を経て、同棲へと踏み出した里央と優弥。つき合い始めの頃の緊張感はすでになく、また恋の駆け引きも必要なくなったため、2人は肩の力を抜いて穏やかな日々を過ごしている。些細な喧嘩やすれ違いはあるものの、すぐに仲直りするため大きな騒動に発展することはない。それは2人が、自分の気持ちをきちんと言葉や態度で伝えるようにしているからだ。一緒にご飯を食べ、小さな喜びを共有し、くだらない会話を楽しむ。そんな何でもない日々を重ねていく中で、2人の互いへの愛情はより深まっていく。それなりに幸せな一日を過ごす里央と優弥の未来には、何が待っているのか。1組のカップルを通して、満たされた毎日を生きるためのヒントを得ることができる作品だ。
ボケたフリをして何かとばあさんをトキめかせる困ったじいさんを描いた、オーバー還暦ラブコメディ漫画。50年連れ添ってきたじいさんとばあさん。2人は飼い猫のポチと一緒に、仲睦まじく暮らしている。長い時が過ぎ去ったが、じいさんとばあさんは今でもラブラブ。特にじいさんはばあさんを溺愛しており、ボケたフリをしては真顔でばあさんを口説き、彼女をときめかせる。老夫婦のほっこりする日常を描いた作品。2020年4月にテレビアニメ化された。
『困ったじいさん』というタイトルだけ見ると、単純にボケたじいさんが周囲を振り回す話かな、介護の話かな、と予想する人が多いだろう。しかし物語に目を通してみると、確かに困ったじいさんではあるが、その方向性が予想とはかけ離れていることに気づく。じいさんはボケたフリをして、主にばあさんを困らせる。何か迷惑をかけて困らせるのではなく、さらりと愛の言葉を告げ、彼女の心をときめかせるのだ。じいさんの真っ直ぐな愛情にばあさんはたじたじ。そんな2人の様子を見て周囲の人間や読者も困惑してしまうが、それは嫌な気分になる困惑ではない。どれだけ年老いても互いへの愛情を失わない夫婦の姿は、読んだ人の心に温かな感情を与えてくれる。