少女マンガ雑誌『花とゆめ』からアニメ化した作品5選!172 Pt.

出典：TVアニメ『覆面系ノイズ』公式サイト

歌うことが大好きな「有栖川仁乃（ニノ）」は、幼少期、幼馴染みで初恋の相手「榊桃（モモ）」と、作曲が得意な「杠花奏（ユズ）」とそれぞれ離れ離れになってしまう。「いつの日か歌声を目印に、ニノを見つけ出す」。彼らと交わした約束を信じ、「ニノ」は毎日海へ向かって歌い続けてきた。そして、高校入学の日、新入生オリエンテーションの場で、軽音部の演奏が始まり、解散が報じられている謎の覆面バンド「in NO hurry to shout;」、通称「イノハリ」の曲が流れた時、「ニノ」は思わず歌い出してしまい……。本作は「福山リョウコ」原作の少女マンガをアニメ化したもので、オープニング、エンディング、挿入歌として使われる曲は、「ニノ」役の「早見沙織」と、軽音部のボーカル「珠久里深桜」役の「高垣彩陽」が歌っており、高い歌唱力がアニメ本編を盛り上げるスパイスになっている。どうして彼らは離れ離れになってしまったのか、「モモ」とは出会えるのか、3人の運命が交差する。「ぼくたちは、ほんとのこころを、かくしてる」のキャッチコピーが秀逸な作品だ。

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舞台は降雨量の減少が続く世界。雨を降らせる能力「アメフラシ」を持つ「雨の公国」の第四公女「ニケ・ルメルシエ」は、即位して3年で世界征服を成しえた「晴れの大国」、「太陽王リヴィウス一世（リビ）」に嫁ぐことになり、「リビ」と初対面した「ニケ」だが、なんとまだ子どもだった! 退屈しのぎに「雨が見たい」と要求する彼に「ニケ」は反発するのだが……。本作は「椎名橙」原作の「異世界ディスティニーロマンス」と銘打たれた少女マンガ。お転婆で、世間がイメージするお姫様とはかけ離れた「ニケ」と、母親の死がきっかけで変わってしまった「リビ」。初めは仲が悪く、衝突を繰り返していたが、共にピンチを乗り越え信頼を深め、互いを意識し始める。婚約から様々な人間や環境、運命が回りはじめ、2人は果たして本当の意味で夫婦となれるのか、ロマンスたっぷりのファンタジーアニメである。

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「都立海原高校」に通う女子高生「本田透」は、唯一の家族だった母親を亡くし、小山でテントを張って一人暮らしをしていた。ところが、テントを張ったのは、校内でファンクラブが存在する「プリンス・ユキ」こと「草摩由希」の家の敷地だった。とある出来事がきっかけで、「透」は「由希」と彼の保護者役である「草摩紫呉」と暮らすことになる。しかし、居候初日、「透」は「草摩一族」の秘密、「ある体質」を知ってしまう……。本作は「高屋奈月」原作の少女マンガで、自分のことより他人を思いやる優しい少女「透」と、居候先の「草摩一族」との関わりを描く「お茶の間ほのぼの系コミカル学園ラブラブちょっとふしぎ物語」となっている。原作とアニメでは設定が異なっており、伏線やキャラクターの設定・性格などの変更が見られ、コメディ要素が強くなったアニメ版ではあるが、それでも原作の面白さに勝るとも劣らない作品である。

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小さな田舎町で暮らす主人公「佐倉蜜柑」は、「今井蛍」とは大親友。ところが、「蛍」が都会の学校へ転校することになり、憤る「蜜柑」。その後、「蛍」の転校の真意を知った「蜜柑」は、彼女を追いかけて単身で東京へ行き、天賦の才能「アリス」を持つ者のみ入学を許される「アリス学園」に辿り着く。『学園アリス』は「樋口橘」原作の少女マンガで、「めげへん、くじけへん」をモットーに、天真爛漫な主人公「蜜柑」がどんな逆境でも乗り越えていき、個性的な仲間も増え、学園で居場所を見出していく。声優陣が魅力的なボイスで演じており、笑って泣けるほのぼのアニメだが、大きな事件も起こったりと、決して展開に退屈しない作品だ。

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主人公「華園光」が通う超金持ちエリート校「白選館学園」には、「Ｓ・Ａ（スペシャル・エー）」組と呼ばれる成績トップ7名のみの特別クラスがある。幼い頃、プロレスで「滝島彗」に負けて以来、「打倒・滝島!」に燃える「光」。彼に勝つためだけに「Ｓ・Ａ」に通う努力型（負けず嫌い）少女だが、残念ながら成績は万年2位。未だに「彗」に勝てず、日々振り回されるのであった。本作は「南マキ」原作の少女マンガで、少しガサツで乱暴だが、困った人を放っておけない「光」と、完璧に何でもこなす超人だが「光」のことになると上手くいかない「彗」、そして彼らを取り巻く個性豊かな「Ｓ・Ａ」組メンバーが織りなすドタバタラブコメディ。友情・恋愛・学園生活・行事、全ての青春要素が味わえ、王道少女マンガの流れを組みながらも、恋愛で甘すぎることはなく、爽やかなストーリーが印象的な作品である。