仇敵は凶悪な魔法使い！オススメ漫画５選32 Pt.

本作の舞台となっている世界では、魔法使いたちは「ドア」を出すことによって魔法界とカイマンたち人間が暮らすホールを往来している。魔法使いたちの力は千差万別。彼らは体内に黒い「ケムリ」を作る機能を持っており、このケムリを出すことで魔法を行使する。そして魔法使いたちは魔法の練習のために度々ホールを訪れては、残酷にも人間たちを練習台にしていた。カイマンはトカゲの頭の中に人間の顔が付いていて、魔法使いを捕まえてはその顔と対面させ、見覚えがないか確認していた。そんなカイマンは魔法使いの世界の大物である煙（えん）が率いる煙ファミリーに目を付けられ抗争に。さらには魔法使いたちの上位者である悪魔たちもこの騒ぎに加わっていく。

本作の舞台は近代のような街に魔法が存在している世界。魔術師やその術師が使役する魔獣が時に事件や災害を起こしていた。中でも魔女と呼ばれる存在は魔道の頂点に立つ強大な力を持つ者。さらに厄介なことに狡猾に人を誑かして悪事を働く者もいる。主人公のギドは自分に呪いをかけた魔女を捜していた。魔女の呪いを解く方法は３つ、「王子様の口づけ」か「魔女の気まぐれ」、そしてほとんど知られていない「魔女とのくちづけ」であった。ギドの少女のような姿は仮のもので、本当の体はアシャフが担いでいる棺の中にあった。魔女との闘いの際、ギドは魔女に口づけをして本来の姿に戻る。それは恐ろしい獣のような眼をした者で、魔女の唯一の天敵であった。

魔法使い「法族」が貴族として平民の上に君臨する世界。心優しい法族も存在するが、魔法の力を持たない民衆を見下し、己の欲望のために人を人とも思わない者たちもいた。ソーサラーハンターたちは、そんな悪い魔法使いに対抗できる特殊な能力を持っている。主人公のキャロット・グラッセは吸魔（アランジュ）と獣人化（ゾアントロピー）の能力の持ち主で、敵の攻撃魔法を吸収し獣人へと変化。この獣人は受ける魔法によって変化し、黒いミノタウロスをメインにドラゴンや獅子の姿にも変化し、敵をせん滅するまで暴れまわる。獣人化したキャロットは敵味方の見境なく暴れるため、敵を成敗した後は仲間であるティラ・ミスとショコラ・ミス姉妹のムチなどによるおしおきで獣人化を解除するのだった。

主人公のダイが師事した勇者アバンは、十年前に魔王ハドラーを倒した者であった。アバンがダイの元にいた時、宿敵ハドラーが大魔王バーンによって復活。アバンはハドラーと戦ったが力及ばす、ダイたちを助けるために自爆してしまう。大魔王バーンを倒すべく、ダイは同じくアバンに師事していたポップと共に旅立つのだった。前魔王であったハドラーよりも強大な力を持つ大魔王バーン。作中ではその驚異的な力を現した「今のはメラゾーマではない…メラだ…」というセリフがある。大魔王バーンが放った炎の魔法の威力の凄まじさに、ダイたちは最上級の炎の魔法「メラゾーマ」だと思ったのだが、それが炎魔法の中で最弱の「メラ」だったと言う場面である。ダイたちは改めて大魔王バーンの強さに驚愕するのだった。

本作は魔法使いと呼ばれる特殊な力を使う者たちの壮絶なバトルと、生き残るための道を模索する頭脳戦が描かれた物語だ。主人公の良太は頭脳明晰ではあるが普通の高校生。良太は幼なじみだったクロネコにそっくりな転校生、寧子のことが気になっていた。そして良太は寧子の秘密を知ってしまう。寧子は魔法使いと呼ばれる存在で、能力の低さから研究所で処分されそうになったのだが仲間と共に脱走したのだ。だが寧子たち魔法使いは厳しい制約の中で生きていた。鎮死剤という薬を一日でも飲まなければ死んでしまい、付けられている首輪にあるスイッチひとつで死に至る。そんな寧子たちを研究所の魔法使いたちが追い詰めていく。亮太は寧子たちと共に生き延びるため闘うのだった。