ヒロインのポニーテールに心も揺れる！オススメ漫画５選44 Pt.

本作では、初心者のつばめとスター選手の綺更という二人の女子体操選手の活躍が描かれている。綺更はつばめが女子体操を始めるきっかけとなった憧れの少女で、ポニーテールがトレードマークの美少女だ。彼女の実力は技や優雅さを競う体操競技の世界で群を抜いており、柔軟性を活かした優雅な動きで観る者を魅了する。だが、綺更にはライバルと言える存在がおらず、スター選手ならではの孤独と物足りなさを感じていた。一方、初心者のつばめは田舎育ちで優雅さとはかけ離れているものの、持ち前の運動神経の良さによってめきめきと上達。綺更とつばめは正反対のタイプながら同い年の選手として互いに刺激を受けながら成長していく。

主人公の結がいつもポニーテールを結んでいるのには、大切な思い出が関係している。ポニーテールがお気に入りになったきっかけは、結の母親が「お姫さまになーれ」と、魔法をかけるようにして結んでくれたから。そして、初恋の少年にほどけたポニーテールをシロツメクサで結んで貰ったという思い入れがある、ポニーテールには大事な思い出が詰まっているのだ。結は初恋の少年が剣道をやっていたことで、自らも剣道を始め、剣道を通じて一平やフレディと交流を深めていく。フレディから告白されても一平への想いが募る結だったが、やがて隠されていた自身の出生の秘密を知り、家族とも向き合うことになる。多感な時期を過ごす少年少女の繊細な心の描写に甘酸っぱい気持ちにさせられる作品だ。

本作に登場するポニーテールのヒロインは、主人公・宗太と同じ高校に通う先輩バイト・種島ぽぷらだ。彼女は小中学生に間違われることもあるほどに低身長であることをコンプレックスに感じているが、頭の後ろで揺れる大きなポニーテールが、ますますぽぷらを推さない印象にさせる。舞台となるファミリーレストラン「ワグナリア」ではフロア担当でマスコット的存在だ。背のことでからかわれるたびに「ちっちゃくないよ!」と否定するところも愛らしい。見た目と同じく子供っぽい性格ではあるものの、宗太よりも年上であり、人間関係に気を配る大人な一面を兼ね備えているところもぽぷらの魅力のひとつである。一筋縄ではいかないスタッフたちに囲まれながらも、ピュアさを失わないぽぷらに癒されることだろう。

本作に登場するポニーテールのヒロインは、主人公・良守とライバル関係にある雪村家の跡取り娘の時音。家業だからと結界師の仕事を渋々やっている良守と違い、時音はこの仕事に誇りを持っている。良守より年上で、しっかり者で芯がある。長い髪を束ねてポニーテールにし、颯爽と術を操り、妖怪退治を行う姿は凜としている。雪村家と墨村家は長きにわたり対立し続けているライバル関係であるものの、良守は密かに時音へ想いを寄せている。二人が守護を担う地・烏森は妖怪の力を高め、呼び寄せてしまう不思議な土地。時音と良守の前には次々と刺客や試練が訪れ、彼らの成長が描かれる一方で、烏森という謎多き土地の真実についてもしだいに明らかになっていき、様々な角度から楽しむことができる。

作中には数多くの女子が登場するが、今回紹介するヒロインは、地獄からやってきた「駆け魂隊」の悪魔のエルシィだ。ポニーテールとドクロの髪飾りがトレードマークで、悪魔とは思えないほど礼儀正しく可愛らしい女の子。契約した人間の協力者（バディー）が死ねば悪魔の首も飛んでしまうため、桂馬とは運命共同体のようなもの。「駆け魂」とは、地獄から抜け出した悪人の霊魂のことであり、人の心のスキマに逃げ込んでしまうため、捕まえるためには駆け魂に憑かれた者の心のスキマを恋によって埋めなければならない。現実世界の女子が苦手な桂馬だったが、ゲームでの知識を活かして女子攻略に励むことになる。人間界にすんなり溶け込むエルシィのことを、読み進めるほどに可愛く感じることだろう。