諸事情により性別が変わりました！オススメ漫画５選207 Pt.

本作における性転換キャラは、山本健太郎、立花リョウ、杉原和彦の3人。強面の武闘派ヤクザだった彼らは、組長の命令で性転換、以前の姿からは想像も付かない美少女となり、山本アイリ、立花マリ、杉原チカと名を変えて、裏路地アイドルグループ「ゴクドルズ」としてデビューを果たす。変化したのは外見だけではない。1年間に及ぶ地獄の特訓を受けた彼らは、無意識に少女らしい仕草ができるまでになっていたのだ。当初は「アイドルなんて出来るわけがない」と考えていた彼らだが、予想に反して大人気。極道として男の中の男を志していた彼らは、その理想とは180°異なる方向に邁進していく。ちなみに「ゴクドルズ」には、のちに研修生としてイタリアンマフィアのジョージも性転換して加入。さらには本物の女子高生・中村結衣までも加わり、グループの活動は混沌の度合いを深めていく。

本作における性転換キャラは、主人公・天使恵。彼は小学生の時、偶然呼び出した悪魔に「世界一の男の中の男」にして欲しいと願うが、真逆の「女の中の女」にされてしまう。さらに悪魔は、本来の願いを叶える代償として10年分の寿命を要求。ところが恵は、それを突っぱね、悪魔を召喚した魔本と共に川に投げ捨ててしまう。多分に衝動的な行動ではあるものの、人知の及ばぬ相手に対しても、理不尽な要求には屈しない。まさに「男の中の男」を志すに相応しい行動だった。そんな恵の心意気は、絶世の美少女に成長した後も相変わらず。高校入学早々、恵は凶暴極まる不良・蘇我源造と正面から激突する。ところが源造は、一本筋の通った恵の言動に心を打たれてマジ惚れ。やがて源造は、恵を純粋に想う男たちが結成した「めぐちゃんを守る会」に参加。恵と共に、失われた魔本の行方を捜すこととなる。

本作には男女2人の性転換キャラが登場するが、両者の立場は大きく異なる。まず主人公・今村日向だが、彼は女性と見紛う容姿の持ち主で、それが大きなコンプレックスだった。日向は女々しいという周囲の評価を変えようと、涙ぐましい努力を重ねてきたのだ。非力で華奢な姿から脱却しようと、筋トレに励むものの筋肉は付かずじまい。男らしさをアピールしようと、応援団の旗持ちに立候補するが、旗を持ち上げることすら出来なかった。一方、クラス委員長・沢城アキは、幼い頃から好きになる相手は女性ばかりで、男性になることを夢見てきた。そんな彼女が唯一好きになった男が日向である。ずっと「日向が女なら良いのに」と考えていたアキにとって、性別の逆転はまさに望み通りの展開だ。意に反して女性化した日向と、男性化を喜ぶアキ。真逆の立場である2人の恋愛模様をユーモアと控え目なエロ表現を交えつつ描く、異色の学園ラブコメだ。

本作における性転換キャラは、主人公・アヤト・ゴドウィン。もっとも彼は、いわゆる性転換キャラとはひと味違う。なぜなら彼は男でも女でもない身体の持ち主だったのだ。彼は16歳を迎えた後、好きになった相手に応じて性別が決まる。つまり男に惚れれば女の身体に、女に惚れれば男の身体になるというわけだ。15歳になるまで、自分に男性器がないのは病気だと教えられてきたアヤトは、衝撃の事実を知って大混乱。そんな中、国王はアヤトをお披露目するための晩餐会を開催する。男性器がないことで自信が持てず、今まで周囲の視線を避けてきたアヤトには、参加したくない行事である。そこで彼は弟・スイと従姉妹・リリの協力の下、女装をして王宮から逃走する。ところがその逃走中、アヤトはヴォルフ将軍の息子・ユーゴに遭遇。ユーゴに性別がない事実を知られてしまう。この一件をきっかけに、彼の周囲には不穏な空気が漂い始める。

本作における性転換キャラはアルスター王子。剣術に秀でる上に勇猛果敢な彼は、世界を平静に導こうと志す立派な王子だった。しかし彼は、妖精・ヴィネドに騙されて怪しい秘薬を口にした結果、性転換してしまったのだ。しかも、アルスターの胸は日増しに大きくなり、それに伴って腕力は徐々に低下。剣を振るうことすらままならなくなってしまう。その上彼の国では、王位を継げるのは男子のみ。王となるため日々研鑽を重ねてきたアルスターにとって、酷すぎる仕打ちである。ところがそんな悲劇を生んだ妖精・ヴィネドがアルスターを騙した理由は「ただなんとなく面白そうだったから」。魔法使い・ルグを子供にしたのも、金貸し・ハルシュをカラスにしたのも同じ理由である。なんともはた迷惑な妖精だが、ヴィネドの被害者は他にも登場する。立場も姿かたちも異なる３人（２人と一匹）は、共に妖精の国をめざしてドタバタな旅を続ける。