希望していた高校に合格出来ず、滑り止めの高校に入学して面白くない日々を送っていた主人公が、憧れの先輩が所属する剣道部に入部し、エースへと成長していく熱血スポ根系学園青春少年漫画。余り評判の良くない高校に入学することになった長門烈(ながとれつ)は、入学早々に同級生たちと共に2年の不良に呼びだされ、トイレで正座を命じられる。最後まで正座を拒んだ烈は不良の一人に殴られ、鼻血を流すが、そこにたまたま現れた2年の阿南俊(あなみしゅん)に助けられる。
烈は不良から助けてくれた阿南を見て「自分もこんな人間になりたかった」と一人涙する。それまでの烈は何をしても上手くいかず、コンプレックスの塊だったのだ。校内で阿南を見かけた烈は、彼が剣道部員だと知る。剣道などやったことのなかった烈だったが、剣道に打ち込む阿南の「周囲の空気を凍らせるかのような」、日頃とはまた違った威圧感のある姿に感銘を受けて、剣道部に入部することを決心する。剣道初心者の烈だったが、中学生の頃に自転車通学で毎日20kmを走って鍛えた下半身の強さを武器に、自分の剣道スタイルを確立していき、メキメキと腕を上げていく。一人の人間との出会いが自分の人生を変える。失敗と思ったことが最大のチャンスだと教えてくれる熱血スポ根作品。
剣道で天下をとるべく愛媛から千葉へとやってきた主人公が、自由奔放な性格から数々の問題を起こしながらも、徐々に生まれ持った才能と実力を発揮していく天下取り系学園剣道少年漫画。知り合いのおっちゃんのトラックに乗せてもらって千葉へとやってきた立花橘(たちばなたちばな)。やっと辿り着いた総合体育館では、律令館(りつりょうかん)高校と橘が入学する椿ヶ丘学院高校との剣道親善試合が行われていた。剣道名門校と言われている椿ヶ丘は元女子校であり、強いのは女子剣道部だけで男子は弱小…のはずだったが!?
男子剣道部は無名の椿ヶ丘だったが、インターハイ常連校である律令館に互角以上の試合をしていた。その上、共学になったのは今年からで、椿ヶ丘の選手たちは全て1年生で構成されている。「あいつ、一体なにものなんだよ!」名門校の2名を倒した副将に皆の目が注がれていた。実は、副将の柳田邦彦は中学関東ベスト8の強者だったのだ。いつまで待っても来ない上、正体も不明な大将にイラつく柳田に監督の月島は「大将は立花だ」と紹介する。そしてやっと橘が到着するが、みかん畑の野生児にしてトラックの屋根の上に10時間以上乗っていてもビクともしない抜群の運動神経を持つ彼は、剣道のルールをまるで分かっていなかった?! 超みかん好きの破天荒な主人公が巻き起こす型破りの熱血剣道ストーリー。
超人的な動体視力を持つ主人公が、江戸時代に活躍した女剣士の幽霊と出会ったことで強制的に剣道の道へと引き込まれ、幕末最強だった剣術流派の後継者となるべくまい進する姿を描いた歴史疾走青春系剣道ストーリー漫画。抜群の動体視力を持ちながらも運動神経ゼロに近い黒鉄博人(くろがねひろと)は剣道部の勧誘をしてきた白鳥乙鳥(しらとりつばめ)から大きな桜の木の下に現れる女幽霊の話を聞く。幽霊話を聞いた帰り、乙鳥から竹刀を持たされていた博人の前に女剣士の幽霊が現れた。
博人の前に現れた女剣士の幽霊の名は刀条(とうじょう)さゆり。幕末最強の撃剣流派「桜一刀流」の達人だった。竹刀を持っていた博人を剣士と勘違いして勝負を挑んできたのだ。驚いて動けない博人にさゆりは「余裕だな、少年。なら、この初太刀をかわしてみよ!」といきなり剣を振り下ろす。それを持ち前の超動体視力で見事にかわした博人にさゆりは「ついに見つけたぞ……わが後継者を」とほくそ笑む。彼女の目的は桜一刀流を現代に蘇らせてその強さを世に知らしめることだった。最初は拒否する博人だったが、後日、不良にからまれていた乙鳥を救ったことで、ヒーローになりたかった自分を思い出す。幽霊との出会いで、昔の夢へ再びチャレンジする勇気をもらった主人公の熱血奮闘ストーリー。
男女比1:9のハーレム状態の高校に入学した主人公が、バラ色の日々を妄想するも一人の男子生徒(?)との出会いで剣道に興味を抱き、男子剣道部の立ち上げに奮闘する学園青春系剣道ヒューマンストーリー漫画。明治20年に創立された花蓮(かれん)女学院高校は時代を担う女性たちを数多く輩出してきた伝統ある女子高校だが、少子化の波には勝てず3年前から男子生徒にも門戸を開いていた。そんな伝統校に合格した陸奥隼人(むつはやと)は、学園内の女子たちを見て「よりどりみどりだ~!!」と浮かれていたのだが……。
花蓮女学院高校の合格発表の帰り道、ご機嫌の隼人はバス停で不良たちに絡まれていた女子高生(?)を「彼女に目つけたのは、ボクの方が先ね」と助けに入る。不良たちの攻撃をあざ笑うかの如く次々とかわしていく隼人。「なんて、軽やかに動くんだろう」と助けられた高校生が感心するも、不良の一人がナイフを取りだし隼人に切りかかってきた。不良のナイフが隼人の頬を掠めた瞬間、隼人の頭の中で良からぬスイッチが発動する。「俺は棒を持たせりゃ、無敵だ」ポケットから警戒棒を取りだし、不良を叩きのめす隼人。そこに「棒を持たせりゃ…なんだって? 笑わせるな」と一人の男子高校生(?)が通りがかり、剣道の動きで、かつ素手で隼人の動きを封じる。女子のようにキュートな男子高校生と男子のように凜々しい女子高生が、主人公と共に男子剣道部設立に猛進する粉骨砕身ストーリー。
天才剣士、佐々木小次郎の霊にとり憑かれた高校生の主人公が、年々弱体化していた日本の剣道界に旋風を巻き起こす憑依系青春剣道バトル漫画。剣道界不世出の天才で「不敗の龍」と謳われた山上龍広(やまがみたつひろ)は青森県恐山の霊媒師(イタコ)の元を訪ねていた。彼の目的は衰退していく日本剣道を救うために日本最強の剣士「宮本武蔵」の霊を呼びだし、日本剣道の進むべき道を問うこと。ところが、武蔵の霊にひかれて塚原卜伝(ぼくでん)、柳生十兵衛、沖田総司、佐々木小次郎ら他の剣豪たちの英霊も同時に降臨し、現世に放たれてしまう。
それから15年後。修学旅行で下関市に来ていた高校生の鴨下燕(ツバメ)は、旅館で女湯をのぞき見していたが、幼馴染で剣道部の小山田維子(いこ)にとっちめられる。翌日、維子と共に巌流島を訪れた燕。実は、燕たちと同じ周回コースに凶悪極まりないヤンキー校の生徒たちがおり、維子は先生から「揉め事を起こさないように見張っていてくれ」と頼まれたのだった。武蔵と小次郎の決闘の聖地に心躍る維子だったが、不良たちに狙われ捕まってしまう! 維子を救おうと必死で不良たちに立ち向かう燕だったが、強敵になす術なく半殺しの目に!「オレは死ぬのか」。目の前が真っ暗になった燕の前に「見上げた根性だったぞ、童(わっぱ)」と突然小次郎の霊が現れる。古(いにしえ)の剣士たちに憑依された高校生たちの壮絶剣道バトルを描いた作品。