野球マンガ特集!!86 Pt.

本格的な野球マンガから、男の友情や必殺技、そしてプロの世界……。様々なドラマを描いた野球マンガ特集!!

「二子玉川学園高校（通称ニコガク）」に赴任した、熱すぎるぐらいの熱血教師「川藤幸一」は、不祥事により停止していた「野球部」を、素人ながらも顧問を買って出て、不良部員たちの情熱を揺り動かし、甲子園を目指していく作品である。男の友情や、昨今失われつつあるであろう、現代の先生にはない熱血感に心熱くさせられることだろう!!野球に詳しくなくとも楽しめるため、野球好きというよりは、野球のマンガ好きにおすすめだ。一度読んでみよう!!

『Mr.FULLSWING』は野球マンガというより「野球ギャグマンガ」に近いジャンルであり、マンガであるからこその必殺技やギャグが面白さを2倍にも3倍にもしている。20年前、校舎の時計がホームランボールが直撃した3時3分で止まったままで、なんと甲子園3連覇達成を果たした伝説の人物「村中紀洋」。主人公の「猿野天国」は「紀洋」を超えることができるのか?!そして新たなライバルが続々と現れ、勝つために過酷な練習を重ねる。結果、物理的にありえない必殺技を体得するなど、野球マンガにおけるギャグテイストが好きな方にはぜひおすすめだ。

『H2』は野球マンガの中でも野球と恋愛の両面を描いた、「あだち充」ならではの独特の作風をもつ作品。主人公の「国見比呂」と親友「橘英雄」、2人のヒーローがライバルとなって甲子園を熱く盛り上げる物語。「比呂」と「野田」のバッテリーコンビのやりとりがクスっと笑え、また、ふとした時の登場人物たちの真剣な表情がピリッとしており、バランスの取れたストーリーは見応えがある。「比呂」の最大のライバルである「英雄」との勝負の行方は必見!!

『おおきく振りかぶって』は、本格的な野球マンガであり、トレーニングも実際に使われているようなものが多い。主人公「三橋廉」は、中学時代に投手をしていたが、メンバーに「えこひいきでエース」と妬まれたため、ひどく気が弱く自分を低く見る性格となってしまった。現実離れしたマンガではなく、現実にあり得る内容だからこそのおもしろさがある作品。卑屈なニュータイプのエース「三橋」の投げる真っすぐが決め球が胸を熱くすることだろう!!

「グラゼニ」とは“グラウンドには銭が埋まっている”の意である。それが本作の本質となっており、本格プロ野球マンガというべき作品で、誰が何年目で年俸はいくらなのか、そして具体的なプロの契約金や抹消など、なかなか知り得ない裏世界をわかりやすくした斬新でリアルな内容になっている。主人公の「凡田夏之介」が自分の10倍の年俸を貰ってる相手がいるチームと試合するシーンは見所で、プロの意地や気迫などが見てわかる。今までにない野球マンガを楽しみたい方にぜひおすすめしたい。