主人公ゴン=フリークスがプロのハンターを目指して、試験を受ける過程で大事な親友、仲間に出会い、冒険をしていくファンタジー作品。
ゴンの父親ジン=フリークスは、ゴンが生まれてすぐに旅に出た。
ゴンは、父親は死んでいると思っていて、顔を見たこともなかった。しかし幼少期に巨獣に命を襲われた際、救ってくれたハンターのカイトに『ジンは生きている』ということを聞く。ジンは、世界でも優秀なプロハンターであることを知った。そのときからゴンはプロのハンターを目指すこととなる。
描写がとってもリアルで、表現も繊細であり、グロテスクな内容もあったり……。個々のキャラクターも魅力的で、どんどんハマってしまうストーリーになっている。『幽☆遊☆白書』も手がけた冨樫義博の大人気作。
2度のアニメ化がされ、コミックは33巻まで発売中。
連載の再開は未定となっている。
主人公。好奇心旺盛な12歳。嗅覚、反射神経、感覚の鋭さは動物並み。
父親を探すためと、夢をかなえる為にハンターを目指す。優秀な成績でハンター試験に合格する。
こどもにしか見えないが、相当な実力の持ち主で周囲から一目置かれている。物語の前半では釣り竿を武器にしている。
ゴンの仲間であり親友。銀髪の12歳。有名な暗殺一家の生まれ。暗殺にしか頭がなかったが、ゴンに出会ってからは感情を持つようになり、生まれて初めての友達になった。
スケボーに乗っている。ゴンに負けないくらい成績は優秀。
クルタ族の出身の17歳。緋の目を持つ。クルタ族は幻影旅団によって虐殺された一族で、一族の復讐の為にハンターを目指す。
幻影旅団のシンボルであるクモを見ただけで感情が高ぶってしまう。普段は冷静で頭が良い。
友人のピエトロを病気で亡くしたことをきっかけに、医者をめざしている19歳。
ピエトロを救えなかったのは治療のための法外な費用がなかったことが原因だったため、お金への執着が強くなる。莫大な資金を集めることを必要としていて、ハンターになれば金銭面での優遇が良いために試験を受ける。
ハンター試験でゴンが出会った強敵で、奇術師。顔面にハートと涙型のペイントをして、トランプを武器にしている。
ゴンに対して関心をもっているが実力ではヒソカのほうが断然上である。うそつきできまぐれ、快楽殺人をすることも。ゾクゾクすることが好きで異常な興奮をするときもある。強い相手と戦い、殺すことが気持ちいいという。
序盤に出てくるキャラクターだけでもとにかく個性的で魅力的なのだが、シリーズを読み進めると更に上を行くキャラクターが多々登場する。
この魅力的なキャラクターたちも人気を支える1つの要素なのである。
『HUNTER×HUNTER』の流れを大きく分けてみよう。
ハンター試験編
ククルーマウンテン
天空闘技場編
くじら島への里帰り
ヨークシン編(幻影旅団編)
グリードアイランド(G.I)編
キメラ=アント編
会長選挙・アルカ編
暗黒大陸編
このように分けられ、物語が進むにつれて、新しい能力や技がどんどんでてきて、みんな強くなっていく。
最初にハンター試験編が始まるが、この段階から本当に面白くすぐに『HUNTER×HUNTER』の世界観にハマってしまうだろう。
バトルアクションもかなり多く、一見、ただ単に戦っているだけだと思うのだが、『HUNTER×HUNTER』の世界における強さとは、力の強さだけではない。
ルールや条件、心理作戦や能力の相性、作戦とあらゆる面での強さが勝敗を決めるのだ。
ストーリーがすすむにつれ、そういった真の力が試される場面が多くなる。
こういった強さだけを求める作品ではないところも人気の要因だろう。
過去に何度も休載しており、コミックも1年に1冊出るかどうかという作品だが、ファンにとってそれは些細なこと。
人気が衰えることがないのか疑問に思う方もいるだろう。それは他の人気漫画をも凌ぐ圧倒的で独創的な世界観と面白さを感じられるのが『HUNTER×HUNTER』だけだと多くのファンが思っているからだ。
今の続きが読めるのならば、面白い作品が出来上がるのであれば、何年でも待ち続けるのである。