シェアハウスで暮らす4人の女性による、楽しい吞み会の模様を描く物語。転職をきっかけに女性専用シェアハウス「ステラハウス春野」に越してきた天月みちる。彼女を迎えてくれた住人は桐山直とその妹の真、そして緑川香枝の三人だった。仕事や学業で忙しい日々を過ごしている彼女たちが、おうちでの気楽な吞み会で癒される姿が微笑ましい。2018年テレビアニメ化。
本作はタイトルの『たくのみ。』に表されるように、自宅での吞み会が題材になっている。物語の舞台となっているシェアハウスで暮らす四人の女性は、地方から上京してきたOLのみちる、アパレル店員の直、まもなく就職活動を控えた大学生の真、ブライダル関係に勤める香枝。そんな彼女たちの楽しみは、くつろげる自宅での吞み会であった。好みはバラバラだが、お祝いやお疲れ様で開かれるささやかな呑み会は、彼女たちの明日からの活力となっていた。本作には実在するアルコール飲料が描かれ、その美味しさや合うおつまみ、呑みたいシチュエーションなどが紹介されている。あまり多くはないが、時には花見や旅行などアウトドアでの呑み会が開かれる場面もある。
容姿端麗、文武両道だが家では超グータラな女の子、うまるの日常を描いたコメディ作品。庶民的なアパートの一室でシステムエンジニアの兄である土間太平(タイヘイ)と暮らす女子高生の埋(うまる)。うまるは外では勉強やスポーツ、見た目も完璧な女の子だが、家ではグータラを体現する妹「干物妹(ひもうと)」であった。2015年テレビアニメ化。
本作の主人公であるうまるは、外面の良さは完璧である。学校では成績優秀で男女共に人望があり、外を歩けば芸能人に間違われるほどの美貌の持ち主。だが在宅時のうまるは、見た目も気にせず己の趣味全開で生きる干物妹。大好きなアニメや漫画、ゲームで夜更かししながらジャンクフードを貪るのが何よりも幸せで、曜日を勘違いして週刊発売の漫画雑誌を買い忘れた時はタイヘイに買ってきてと駄々をこねるような堕落っぷりを見せている。だがそんな土間家にうまるの友人が来訪した際には、タイヘイが驚くほど家が綺麗に片付けられていた。しかし実際は風呂場に荷物を押し込んだだけというオチであった。
とあるカップルの燻製ライフを描いたグルメ漫画。カフェの店長をしている頼子は年下でフリーターの彼氏・巡と同棲していた。そんな彼らは日曜日しか休日が被らない。ふたりが過ごす日曜日は、自宅で作れるお手製の燻製料理を楽しむこと。スーパーで燻製の材料を買ったり、燻製に合うお酒を選んだり、美味しくて燻している時間も楽しいハートフルな作品だ。
本作は家庭内で出来る燻製料理を描いたグルメ漫画。頼子も巡も食べることが好きなカップルで、休日をふたりで美味しいものを食べながら過ごすことに幸せを感じている。本作に登場する燻し器は、キッチンコンロで使用するものや、本格的だが安価でベランダの隅に置いて使えるものなど、家庭内で使用可能なもの。各話の後に燻製についてのワンポイントアドバイスが紹介されている。燻している間にふたりがする話題は何気ない日々のこと。巡がフリーターで年下だからまだ結婚は意識しないよう考える頼子。一方、巡は自分が頼りなく甘えていることを引け目に感じている。時々ちょっとした衝突もするが、燻している時間に気持ちがフラットになるふたりの関係が描かれる。
ニートの兄と妹が過ごす日常を描いたコメディ作品。対人恐怖症の妹・石井春子は引きこもりのニート。何か困ることがあると同じくニートをしている兄の守のところへ駆け込んでいく。朝の番組の占いで悪い結果が出たと落ち込む春子に、守はふたりとも夜行性でこれから寝るのに問題ないとアドバイス。そうして今日も彼らは平穏な日常を過ごしていく。
本作の主人公はニートの兄妹の守と春子。ふたりは夜通しゲームをしたりテレビを見たりして過ごすのが日課であり楽しみである。働いていないためにお金がないので、遊んでいるゲームはいつも中古の旧作ばかり。ただ、妹の春子が対人恐怖症で引きこもりな性分に対し、兄の守は博学で社交性のある性格であった。図書館で大量の本を借りてきて読んだり、友だちが遊びにきたり、ニートになる前は働いて海外旅行をしていたりと、春子からみればエリートなニート、略して「エニート」だと感じている。しかし春子に困ったことがあれば、いつも兄はさりげなく助けてくれる。また守の友人たちや、兄妹が気になる隣人など、彼らの周りには人の輪が広がりつつあった。
名門女子高に通うお嬢さまのコンビニグルメ漫画。頭脳明晰、文武両道の兎月翠里は、京都のいろは女学園に通う女子高生。彼女は多くの生徒の憧れの的であった。だがそんな翠里には秘密が。それはコンビニ食品が好きでたまらないこと。友人にも厳しい母親にも知られてはならない楽しみ。今日もお腹が空いた翠里は、コンビニに駆け込むのだ。
本作の主人公・翠里は良家の令嬢。進学に際して寮に入り、厳しい両親の目から解放された彼女は、趣味のコンビニグルメを満喫するようになる。学校や厳格な母にコンビニの買い食いを知られないよう、制服のスカーフで顔を隠して入店し、おにぎりやおでん、肉まん、スイーツやホットスナックなどを買いあさる翠里。育ちの良さのために立ち食いができず温かな商品は冷めてしまうのだが、翠里は再び美味しく食べられるよう、自室のキッチンで独自のアレンジ調理の腕を振るう。時にはそれを学校にお弁当として持参したり、友人に振る舞ったりすることもあるが、見事なアレンジぶりでコンビニメニューだと気付かれることは少ない。コンビニグルメの楽しみ方を漫画ファンにも伝える作品だ。