たくのみ。

岡山から上京して来た女性が、年齢も職業も違う3人の女性と、東京のシェアハウスで新生活を始める。そんな4人には酒好きという共通点があった。シェアハウスでの共同生活を中心に、酒に関する豆知識を描くほろ酔いコメディ。WEBマンガサイト「裏サンデー」で2015年8月19日から連載された作品。

正式名称
たくのみ。
作者
ジャンル
レーベル
裏少年サンデーコミックス(小学館)
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あらすじ

第1巻

天月みちるは、転職のため岡山から上京して、女性専用シェアハウス・ステラハウス春野に住む事になった。東京駅に着くなり、テンションが上がってしまったみちるは、人の多さに驚いたり、ついつい寄り道をしてしまったり、置き引きの被害に遭ったりと、都会の洗礼を受けて大忙し。電車で寝過ごすハプニングもありながら、何とか待ち合わせ場所に到着し、無事迎えに来てくれた同居人の緑川香枝と合流。新居へと足を踏み入れた。そこにはリビングで一人、昼間から酒を飲んで、すでにできあがった状態の桐山直が寝転がっていた。みちるの存在に気づいた直は、この日のために用意したという「ヱビスビール」を冷蔵庫から取り出し、歓迎会を開始。みちるは、酒や手作りのつまみで熱い歓迎を受ける。(1杯目「ヱビスビール」)

新しい会社への勤務が始まったみちるは、改めて毎日私服で勤務する事の難しさを感じていた。会社へ着て行く服がないが、お金に余裕もないと頭を悩ませながらみちるが家へ戻ると、そこにはオシャレな服に身を包んだ直の姿があった。アパレルメーカーのショップ店員を務めているという彼女に、服の相談を持ち掛ける事にしたみちるは、スーパーで買って来た「タカラ 焼酎ハイボール」を直に差し出した。香枝も交え、三人で酒を飲みながら、直の私服を使ったファッションショーを始める。(2杯目「焼酎ハイボール」)

水曜日、順調に仕事を終えたみちるは、定時で帰宅する事にした。真っ直ぐ帰宅してみたはいいものの、味気なさを感じてしまう。そんなみちるの目に飛び込んで来たのは、駅前のスポーツジムの体験入学のチラシだった。翌週の水曜日、朝からハイペースで仕事を片づけ、定時で会社をあとにしたみちるは、申し込んだスポーツジムへと向かうが、予想以上の疲労感を感じてしまう。ようやく帰宅したみちるは、すでにできあがっていた直といっしょに「水曜日のネコ」という名のビールを片手に盛り上がっていく。(3杯目「水曜日のネコ」)

ある朝みちるは、直と桐山真がケンカしているところに偶然遭遇してしまう。踏み込まないようにと、その場をあとにしたみちるだったが、その日の夜、帰宅途中に真とばったり会い、家でいっしょに飲む事になった。真おすすめの缶チューハイ「氷結」を飲み始めたが、真が就職活動を目前に控え、社会に出る事に対する不安を吐露し始める。社会人の先輩として、役に立ちたいと考えたみちるは、真にアドバイスをし、氷結を使って面接の受け答えを実践してみる。(4杯目「氷結」)

みちるが洗濯機の様子を見るために脱衣所の扉を開けると、そこには風呂上りに下着姿でボディチェックをする香枝の姿があった。驚きつつもすぐその場をあとにしたみちるは、リビングにいた真に、香枝の魅力的なボディや、セクシーな下着について語り、感動を顕(あらわ)にする。一方で香枝は、思いがけず若い子に体を見られた事に困惑しながら、ガウン姿でリビングに登場。みちると真に赤ワインを勧めるが、ワインが苦手な様子の二人に、改めて赤ワインを使ったカクテル「キティ」をお勧めする。(5杯目「キティ」)

ランチタイムに、お昼ご飯を食べに出たみちるは、しばらく食べていなかったお魚を食べたい欲に駆られていた。しかし、そんな時に限ってどこへ行ってもお魚が売り切れ。夜になってもお魚にありつけないままだった。そんなみちるが帰宅すると、そこには箱に入った大量の魚があった。それは直と真の実家からの仕送りで、みちるはようやく念願の魚料理にありつくのだった。香枝が料理した魚が続々とテーブルに登場する中、直は日本酒「獺祭」を取り出し、魚と日本酒の組み合わせの素晴らしさをみちるに知らしめる。(6杯目「獺祭」)

みちるは勉強をするため、近所のカフェを訪れていた。そこで声を掛けて来たのは、アルバイト中の真だった。真はカフェの店員として働いていたが、メニューを間違えたり、どことなく浮かない様子。自分がいた事で、真の仕事の邪魔をしたのではないかと考えたみちるは、真へのお詫びにと、帰り道にドーナツを購入。帰宅した真に、スイーツに合うコーヒーリキュール「カルーア」をベースにしたさまざまなカクテルを用意してもてなす。しかし酒に酔うにつれ、真に元気がなかった理由が明らかになる。(7杯目「カルーア」)

転職して3か月、みちるは初めて取引先にプレゼンをする大役を任される。不安と緊張に打ち勝ち、みちるは見事新規受注を勝ち取った。そのお祝いにと、香枝、直、真の三人は自宅で「サントリー ウイスキー 角瓶」を用意し、香枝手作りの唐揚げで共に喜びを分かち合った。しかしそれ以降、一気に仕事が忙しくなったみちるは、深夜に及ぶ勤務により、寝不足と疲れに苛まれる。そんなみちるに声を掛けたのは、先輩社員の花森だった。(8杯目「角瓶」)

みちるは、つい食べ過ぎてしまう冬を迎え、ダイエットを決意した。しかし家に帰ると、そこには大量の駄菓子をつまみに酒を飲む直の姿があった。直はみちると駄菓子を食べながら一杯やろうと誘うが、ダイエット中のみちるはそれを拒否。それでも引き下がらずに、駄菓子で誘惑し続ける直にみちるはとうとう根負けし、いっしょに駄菓子に手を伸ばし始める。そんなみちるに、直はお菓子に合う酒「男梅サワー」を差し出す。(9杯目「男梅サワー」)

年末に差し掛かり、みちると直は香枝が職場の友人といっしょに沖縄旅行へ行く事を知る。去年の夏、香枝と直は二人で沖縄に行った時の話で盛り上がり始めた。思い出の写真を見ながら話すうちに、すっかり沖縄気分になってしまった直は、今回自分が誘われなかった事にすっかり気落ちしてしまう。直の勤めるアパレル系にとっては一番忙しい年末年始。沖縄に連れて行く事はできないものの、元気を失くした直のためにと一念発起した香枝は、みちると真の力を借りて、沖縄料理を準備。思い出の「オリオンビール」を用意して沖縄の夜を再現する。(10杯目「オリオンビール」)

第2巻

年が明け、天月みちるは、緑川香枝桐山直桐山真といっしょに初詣に訪れていた。四人それぞれが実家でのお正月を満喫し、戻って来たが、みちるは特に見違えるように意識を高めて帰って来た。東京人としてより一層自分を磨きたいという気持ちが盛り上がってはいるものの、本質はそうそう変えられず、みちるはみちるのままだった。おみくじでは末吉を引き、すっかり落ち込んでしまう。その後、自宅に戻った四人は、冷え切った体を温めるべく鍋を用意。そのお共にと直が取り出したのは、「大七 純米生酛」だった。(11杯目「大七」)

深夜、トイレに起きたみちるが物音に気づき、リビングに行ってみると、そこにはお菓子を貪り食べている真の姿があった。話を聞けば、就職活動を迎えるにあたり、自分が何をしたいのか、どうやって企業を選んだらいいのかわからないという悩みを抱え、ストレスを食にぶつけている様子。みちるは、自分の経験談を話して聞かせ先輩に話を聞いてみる事を勧めた。そして、みちるからのアドバイスをもとにOBに直接話を聞いてみる事にした真は、OB訪問を兼ねた食事会を開催する事になった。そこで、先輩に対するマナーを学ぼうと、社会人の先輩とお酒を酌み交わす練習を始める。そこに登場したのは、サラリーマンの定番瓶ビール「アサヒスーパードライ」だった。(12杯目「アサヒスーパードライ」)

バレンタインデーの前日、みちるは直とチョコレートの事について話していた。話題は去年のバレンタインデーの事に及び、香枝が手作りしたチョコレートを渡す事ができなくなり、夜中に自分で食べる事になった経緯について話を始める。そこへ帰宅した香枝が、秘密だと約束した自分の話を勝手にされたと怒って自室へ入ってしまう。翌日、自分の行いを反省した直は、香枝へのお詫びにと、「モーツァルト チョコレートクリーム リキュール」を購入。バレンタインデーに手作りのチョコレートカクテルを御馳走する。(13杯目「モーツァルト」)

みちると直は、[□横浜中華街]にやって来た。中華まんに手相占い、足裏マッサージと、中華街を満喫した二人は、予定が合わずいっしょに来られなかった香枝と真のためにと、中国酒「杏露酒」と黒豚焼売をお土産に購入。香枝が帰宅後、焼売をつまみに杏露酒で晩酌を始める。しかしその後、杏露酒は実は日本生まれのお酒である事を知る。(14杯目「杏露酒」)

今日、みちるは21歳の誕生日を迎えた。しかし、なんとなくきっかけを逃し、同居人の三人には誕生日の事を話さないまま、いつも通り会社に出社してしまった。その日は1日中仕事に追われ続けた挙句、仕事でミスをおかし、そのうえ携帯電話を自宅に忘れた事で周囲に迷惑をかける始末。最悪の誕生日だったとすっかり落ちこみ、深夜に帰宅したみちるを待っていたのは、バースデーパーティの準備が整った食卓と、スパークリング日本酒「すず音」。そして香枝、直、真の三人の笑顔だった。(15杯目「すず音」)

ある日、職場の先輩、花森とみちるは、シェアハウスのステラハウス春野](l9944bh1w)について話をしていた。そんな中、花森と香枝が高校時代の友人だった事が判明。花森を自宅に招き、晩ご飯をいっしょに食べる事になった。高校卒業以来、10年ぶりの再会を果たした香枝と花森。直や真も加わって、世界で一番売れているウォッカ「スミノフアイス」を片手に、思い出話に花を咲かせる。(16杯目「スミノフアイス」)

桜が満開の日、ステラハウスの四人は、毎年恒例の花見にやって来た。香枝特製の豪華三段重弁当に、甘味まで用意され、欠かせないお酒は「チョーヤ梅酒 紀州」。ちょっと肌寒い今日は、お湯割りで暖まりながら楽しんでいた。トランプ大会にボート遊びと桜を満喫したところで、直がまだ10代の頃、ステラハウスに入居してすぐに行われた花見の時の事に話が及ぶ。(17杯目「チョーヤ梅酒)

久しぶりにジムに行ったみちるは、ヨガのあと、インド式マッサージを受けてデトックスを行い、すっかり内側からキレイになって自宅へ戻った。家にいた直と、インドつながりでカレーの話になり、一番好きなのは香枝の作った「カエカレー」だという直の一言を聞いたみちるは、帰宅したばかりの香枝にカレーを作ってほしいと懇願。出て来たカレーは、ルゥを使わずスパイスで作り上げた本格カレーだった。これに合うものとして、直は、強い苦みが特徴の「インドの青鬼」を用意する。(18杯目「インドの青鬼」)

秋になり、みちるは新たに配属される新入社員の尾木礼子の教育係を務める事になった。みちるは、年上の新人指導に自信がないながらもフォローを続けるが、尾木の頑なな性格が原因で、みちるが距離を縮めようと行う気遣いはすべて空回り。仕事内容も人間関係もいつまでも前進しない状態となり、尾木のできなさに、みちるが教育係として課長からお叱りを受ける事態となってしまった。尾木との関係に煮詰まったみちるは、帰宅して直に相談。直はみちるに国産ウイスキー「ニッカウヰスキー シングルモルト 余市」を出し、自分の経験談を語る。(19杯目「余市」)

今日は尾木の歓迎会。酒の席で落ち着かない様子の尾木は、今まであまり酒を飲んだ事がなかったため、メニュー選びに苦労していた。みちるは、そんな尾木がなぜか名前を見て興味を持った「ソルティドッグ」を勧めてみる事にした。お酒を飲み始めると、いつもの頑なな様子とは打って変わって、尾木はまったく違うキャラクターになってしまった。すっかりできあがった彼女は、一人で帰れないとみちるに甘え、自宅まで送り届ける始末。もちろん尾木はそんな自分の失態など記憶の片隅にもなかった。週明けの月曜日になり、状況を理解した尾木はみちるに陳謝。その後、ペットの話題になると、今まで彼女が頑なだった理由が判明する。(20杯目「ソルティドッグ」)

今日は会社での健康診断の日。みちるはこの日のために3日間禁酒に励み、かわいい下着をつけて臨んだ。帰り道、これで晴れてお酒が飲めると、スーパーでお酒を買い込んで帰ったみちるが自宅へ戻ると、そこには会社の健康診断を翌日に控えた禁酒中の直が、元気なく横たわっていた。そんな直を前に酒を飲むわけにはいかないと、へこんだみちるだったが、見かねた真が、直のためにとノンアルコールのビールテイスト飲料「サッポロプラス」を手渡す。(21杯目「サッポロプラス」)

第3巻

打ち合わせ前、天月みちるは、尾木礼子と二人でランチに出かけた。これから人に会うという時に限って、餃子が食べたくなってしまったみちるはその場はぐっと堪え、夜こそ餃子を食べようと誓う。しかし残業後、スーパーに寄ってみれば食べたい物はことごとく売り切れ。餃子への情熱だけが、くすぶり続ける結果になってしまう。そこで直が、週末「餃子を作りまくる会」を開催する事を提案。日曜日になり、緑川香枝桐山直桐山真といっしょに材料を買い出しにスーパーへと向かったみちるは、餃子に合うビールとして、「キリン 一番搾り」を選ぶ。(22杯目「キリン一番搾り」)

雨の季節。就職活動も本格化し、周囲がにわかに殺気立つ中、真も同様に心休まらない日々を送っていた。エントリーシートの作成に締め切り、面接に企業研究、あまりの忙しさとプレッシャーに心が折れそうになる。解放されたいがためにイライラを募らせた真は、ノーテンキな姉・直の無責任な発言に、苛立って怒ってしまった。真の余裕のなさに気づいた直とみちるは、真を癒してあげたいと、「疲れとるとる作戦」を決行。翌日の夜、帰宅した真に、入浴剤入りのお風呂やマッサージ、リフレッシュできるお酒「キレートレモンサワー」を用意する。(23杯目「キレートレモンサワー」)

みちるは、香枝、直、真、花森の五人で海にやって来た。泳ぎの得意なみちるは、本気の装備で泳ぎを楽しみ、香枝と花森は日焼け止めを重ね塗りしながら砂浜での遊びに夢中。真は日焼けを気にするあまり怪しいほっかむり姿でカニと戯れ、直は海の家で夏にぴったりのカクテル「マリブコーラ」を堪能。それぞれが思い思いの楽しみ方で海での1日を満喫する。(24杯目「マリブ」)

香枝が応募した懸賞で、軽井沢行きのチケットが当たったため、みちると直、真の四人で軽井沢へ1泊旅行に行く事になった。バスの中や、サービスエリアからはしゃぎ始めた四人は、軽井沢に到着後、二手に別れて行動する事にした。みちると真はアクティブにレンタサイクルでお買い物へ、香枝と直はまったり練り歩きながら現地のグルメを味わう。直が昼間から飲む事にこだわり、購入したのは、軽井沢のご当地ビール「軽井沢高原ビール ワイルドフォレスト」。あとで合流するみちる達の分も購入し、直は軽井沢の空気ごと昼呑みを楽しむ。(25杯目「軽井沢高原ビール」)

尾木は、夏の定番花火大会に行きたいが、友達がいないから行けないと嘆く。みちるは先輩として彼女のために一肌脱ぎ、浴衣でいっしょに行こうと尾木を誘った。浴衣を購入しようとしていたみちるに気づいた直は、たくさん持っている自分の浴衣を貸す代わりに、自分もいっしょに行きたいと言い出し、花火大会へ三人で行く事を決める。花火大会当日、尾木は初対面の直に、「キラキラショップ店員」だからと苦手意識を向け、何をしても裏の意図を感じて、表情が硬くなってしまう。いつまでも頑なな態度の尾木と直の関係を心配していたみちるだったが、直は気にする様子もなく、強い酒が苦手な尾木に「ほろよい」を勧める。(26杯目「ほろよい」)

本命の会社の最終面接を終えた真は、後日面接結果の連絡を受け、とうとう念願の内定を手に入れた。お祝いにパーティーを開く事にしたみちる達は、本人の希望によりメニューを焼き肉に決定。たくさんのお肉と、それに合う酒「ビーフィーター」を使って作った「ジントニック」を用意する。(27杯目「ジントニック」)

近頃、香枝の様子がいつもと違う事に気づいたみちるは、香枝に彼氏ができたのではないかと花森に相談する。それを聞いた花森は、何も聞いていないとショックをあらわにし、週末、香枝に彼氏ができたのかどうか見極めるために、みちると共にあとをつけようと決意。家を出て、職場に着いた香枝を調査するためにも、みちるが男装し、花森とカップルを装い、ウエディングプランナーとして仕事をする香枝の姿を追っていた二人は、花屋の男性の登場に、香枝の表情が変わった事に気づく。しかし残念ながら、その男性には婚約したばかりの彼女の存在があった。すっかりその気になっていた香枝は、失恋によるショックで、帰り道すっかり元気を失くしてしまう。そんな香枝に、花森はワインカクテル「キール」を差し出し、元気づけようとする。(28杯目「キール」)

お月見の日、実家に帰ってお母さんの誕生日を祝ってあげたいと考えたみちるは、仕事をテキパキと片づけ、新幹線で岡山に帰る予定を立てていた。しかし、夕方から台風接近に伴って新幹線がストップ。誕生日に実家に帰る事が叶わなくなってしまった。ステラハウス春野に戻り、落ち込んでふて寝してしまったみちるが、夜ふと目を覚ますと、台風一過の夜空に綺麗な満月が浮かんで見えていた。みちるは香枝や直、真といっしょに韓国焼酎「鏡月」で乾杯し、思いがけずお月見を楽しむ事になった。(29杯目「鏡月」)

ある日、自分の料理の腕が壊滅的な事に気づいた真は、遠い未来の自分に危機感を抱き、みちるといっしょに料理教室へ行く事を決める。しかし真は、料理教室で作ってもなお、美味しく作れない自分にすっかり自信を失ってしまった。家でも必死に練習しようとする真の様子を見た香枝は、彼女に助け舟を出す。香枝に優しく教えてもらい、手伝ってもらいながら作った料理が大成功を収め、元気を取り戻した真に、香枝が出したお酒は、手軽なチリ産ワイン「サンタ・へレナ・アルパカ」だった。(30杯目「アルパカ」)

最近、尾木は新しく取引を始められそうな状況になり、忙しく仕事に奔走していた。しかしある日、接待飲み会のあと、相手企業から担当の変更を希望するメールがあった事を知り、尾木はすっかりふさぎ込んでしまう。ビールが苦手な尾木は、その原因が飲み会の時ビールが飲めないと、お酒を拒絶した自分にあったのではないかと推察し、ビールを克服しようとする。それを知ったみちるは、何か力になれるかもしれないからと尾木をステラハウスへ招いた。すべての事情を知った直が、尾木に勧めたのはビアテイスト飲料「ホッピー」だった。(31杯目「ホッピー」)

ハロウィンの夜、ステラハウスではハロウィンパーティが開催される事になった。みちるは魔女見習いの仮装、直はおばけの仮装、真は吸血鬼の仮装、香枝はセクシーミイラに仮装し、カボチャで作ったランタンに火を灯してハロウィンの雰囲気を楽しむ。ハロウィンにぴったりのお酒といえば、「バカルディ ラム」を使ったハロウィンモヒート。カボチャをくりぬいて作ったグラタンもできあがり、ハロウィンの夜はより一層雰囲気を増していく。(32杯目「バカルディ」)

第4巻

天月みちるは、緑川香枝桐山直といっしょに、高尾山へ日帰り紅葉旅行にやって来た。秋の自然を満喫しながらハイキングコースをまわる三人。さくさくと進んでいく田舎育ちのみちるに対し、香枝と直はついて行くのがやっとの状態。特に香枝は、年齢による体の衰えを感じずにはいられない。お参りに温泉とひとしきり楽しんだ三人は、お土産を買いにリカーショップへ立ち寄り、季節限定品「ひやおろしの上善如水」を購入する。(33杯目「上善如水」)

仕事の帰り道、電車の中で偶然香枝に会ったみちるは、二人で銀座に寄る事になった。香枝に促されるまま、デパートのコスメ売り場にやって来たみちるは、香枝行きつけのお店でメイクをしてもらい、大人のアフターファイブならぬアフターセブンを楽しむ。その後デパートの地下に足を運んだ二人は、解禁になったばかりの赤ワイン「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー」を購入。帰宅後、買って来た晩ご飯と共に赤ワインを飲み、ちょっとした贅沢を味わう。(34杯目「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー」)

年の瀬を迎え、仕事もにわかに忙しくなって来た頃、尾木礼子は、今年の忘年会の仕切りを任される事になった。初めての事で大変だろうと、みちるは忘年会によさそうなお店のリストアップをするなど、みちる自身も目の回るような忙しさの中、尾木のフォローを行っていたつもりだった。しかし、忘年会が行われるまでには予想しないアクシデントが多々あり、思った以上に事はスムーズに運ばなかった。それでも何とか忘年会、二次会も終え、みちるは酔ってしまった尾木といっしょに花森の自宅に泊めて貰う事になった。そこで先輩としての自分の力不足を吐露し始めたみちるを心配した花森は、彼女を元気づけようと、紅茶の茶葉を漬け込んだお酒「ティフィンティーリキュール」でカクテルを作る。(35杯目「ティフィン」)

クリスマス直前の休日、みちるは直といっしょにショッピングに来ていた。直が勤めるショップの系列店に入ったみちるは、そこで直の事をよく知るお店のスタッフから、思いがけず直の日頃の素晴らしい働きぶりについて耳にする。その後、勢いに乗じてチキンにケーキ、スパークリングワイン「フレシネ コルドン ネグロ」を購入。クリスマスの準備がすっかり整ってしまったため、自宅で直と二人、一足早いクリスマスパーティーを開催するのだった。(36杯目「フレシネ」)

年末、みちるも直も真もそれぞれの実家に帰省したため、特に予定のなかった香枝は、一人ぼっちになってしまった。そこで、同じく一人で年末を過ごす予定だった花森に泣きついた香枝は、花森の自宅に泊まり込み、二人でいっしょに年を越す事になった。こたつに入ってDVD鑑賞、年越しそばを食べたら、年越しカウントダウンのテレビ番組を見ながら、普段はできないグダグダ感を楽む。年が明け、二人が新年最初の乾杯に選んだのは、米焼酎「吟香 鳥飼」だった。(37杯目「鳥飼」)

年末、直と真が実家の北海道へ帰省してみると、そこにはいとことその子供の清水初が遊びに来ていた。台所仕事で忙しいいとこに代わって、初の面倒を見る事になった直と真は、初の気を引き、距離を縮めようと一生懸命。そんな折、初が真のしていたネックレスに釘づけになっている事に気づき、真は初につけてあげる事にした。その後、近所のスーパーに買い物に来た三人が、買い物を終え、帰ろうとすると、そこにいるはずの初がいない。慌てて探し始めたが、スーパーの階段で一人座っている初の姿を真が無事発見。初は、借りたネックレスをどこかで落としてしまった事に気づき、探し回っていたのだ。帰宅すると、件のネックレスは思わぬところから発見され、事なきを得た。夜の宴会では、立派なカニを酒の肴に、北海道限定「サッポロクラシック」を堪能。北海道のよさを実感する。(38杯目「サッポロクラシック」)

ステラハウス春野の四人は、いっしょに長野のスキー場に来ていた。香枝はスキー、みちると直はスノーボード、真はそり遊びに夢中。さらに四人は晩ご飯に限定のビュッフェを堪能し、露天風呂ではスキンシップを楽しむ。そしてその後、直が持参したベルギービール「白濁」で乾杯するのだった。(39杯目「白濁」)

みちると花森は、社内システム担当の川崎隆に対する尾木の態度がなんだかおかしい事に気づいた。それは紛れもなく恋する乙女の姿そのもの。バレンタインデーが近いという事もあり、勝手に盛り上がり始めた花森を中心に、尾木の恋を成就させようと奔走する。しかし、バレンタインデー当日。タイミングが合わず結局チョコレートを渡す事ができなかった尾木を元気づけようと、花森はみちると三人で会社帰りに食事へ行き、チョコレートにも合うバーボンウイスキー「フォアローゼズ」といっしょにデザートを堪能する。(40杯目「フォアローゼズ」)

何かと忙しい3月。不摂生が続いたみちるは、今までにないほど太ってしまう。忙しさにかまけて食事を抜くなど、無理なダイエットをしようとした結果、フラフラになってしまったみちるは、同じく太り気味だった直に誘われてジムに行く事にした。ハードな運動を続けた二人はなんとか体型を戻す事に成功。ジムでの運動のあと、いつも飲んでいた「オロナミンC」の買い置きが余っている事に気づいた直は、それを使ってお酒を作り、ダイエット成功の祝杯を挙げる。(41杯目「オロナミンC」)

真は、東京に遊びに来た初を連れ、みちるといっしょに浅草へやって来た。初とみちるは、初対面にもかかわらず、すっかり打ち解けている様子。人力車や、仲見世通りでの食べ歩き、花やしきではお化け屋敷まで堪能した。初を無事に母親のもとへ引き渡し、別れた真とみちるは、予定が合わなかった直に人形焼きを渡し、浅草生まれのお酒、「電気ブラン40%」で作ったカクテルで、酒の話に花を咲かせる。(42杯目「電気ブラン」)

直はある日、真あての郵便物の中に、引っ越し屋の見積もり書がある事に気づいた。ショックのあまり、本人に話を聞きに行くが、郵便物を勝手に見た事から口げんかに発展してしまう。真意がわからないまま、真と直の関係が悪化していく様子に、しびれを切らしたみちると香枝は仲裁に入る。そして直は、真が社会人として新たに巣立つ事を認める決意をし、真の送別会を密かに計画する事にした。新社会人として会社に勤め始めた真に、たくさんの手料理と、お祝いごとにぴったりのシャンパン「モエ・エ・シャンドン」を用意。祝杯をあげ、真の巣立ちを祝っていると、そこに大きな勘違いが存在している事が判明する。(43杯目「モエ・エ・シャンドン」)

第5巻

ステラハウス春野の住人あてに突然の退去通知が来た。それから2日後、天月みちる緑川香枝桐山直桐山真のもとへ、ステラハウスの大家を名乗る春野蝶子が訪れた。蝶子は、自分がステラハウスに住む事を理由に、金銭をちらつかせて四人に即時退去を言い渡す。その日、蝶子は一旦帰宅したものの、思いもよらない事態に動揺を隠せない四人は、自分達がバラバラになってしまう事だけは避けたいと、ステラハウスに蝶子もいっしょに住む事を提案する方向で、決着をつけようと作戦を練り始める。1週間後、再びステラハウスを訪れた蝶子を待っていたのは、ステラハウスの素晴らしさをわかってほしいというみちる達のプレゼンだった。そこには、香枝の手作り料理と、みんなで飲む酒のよさを語るための「よなよなエール」があった。(44杯目「よなよなエール」)

香枝は、ウェディングプランナーとして自分が担当する事になった女性、黒田はちが、高校時代のクラスメイトである事に気づいた。当時クラスに馴染んでいなかった彼女の結婚式を担当する事に、少々複雑な心境を抱えた香枝だったが、仕事として一線を引き、きちんと務め上げる事を決意する。そんな中、結婚式に向けてさまざまな決定がなされるにつれ、はちが時々曇った表情を見せるようになった事に気づく。はちは、義母から嫌われている事に悩んでいたのだ。それでもなお、義父母のために頑張ると言ったはちの様子が気になった香枝は、結婚式当日、思った通り、気負いすぎてカチカチに緊張してしまっているはちに、思い切って一言声を掛ける。おかげで式は大成功を収め、帰宅した香枝を待っていたのは、29歳を迎えた香枝の誕生日を祝おうと準備していたみちる達だった。香枝は、おすすめの「蜂蜜酒(ミード)」を楽しみながら達成感をかみしめる。(45杯目「蜂蜜酒」)

しばらくぶりにステラハウスにやって来た蝶子が四人に差し出したのは、別のシェアハウスの物件だった。二子玉川にあり、最寄り駅まで徒歩5分の好立地。四人で住むには申し分なく、むしろ条件は今より格段によくなる。しかも蝶子の口利きで、家賃はステラハウスと同じでいいとの事だった。蝶子の強引な誘いに、みちるがいっしょに内見に行く事になったが、この物件は実は自殺した前の住人の幽霊が出るという、いわゆる事故物件だったのだ。そんなもの信じるつもりもなかった蝶子だが、実際に入ってみると自分達以外の足音が聞こえたり、いないはずの人影が見えたりと不審な事ばかりで、二人は恐怖のあまりステラハウスに逃げ帰る。帰宅してもなお怖がる二人の様子を見て、直はお清めの意味も込めて、「純米吟醸 八海山」を用意する。(46杯目「八海山」)

勤務中、腹痛を感じていた真は、トイレに行ったまま倒れ、救急車で運ばれてしまった。連絡を受けた直とみちる、香枝が病院を訪れた時、真はすでに手術を終え、ベッドに寝かされていた。真は急性盲腸炎だったのだ。そんな術後の真の様子を見に来た看護師は、なんと蝶子だった。だが、患者が真であるとわかると、蝶子はいつもの調子でつれない態度を取る。まだ新人の蝶子の仕事ぶりに不安を漏らしていた真だったが、ヒマすぎる入院生活と、術後の痛みにぐったりしつつ、入院患者の話を聞いていくうちに、蝶子が入院患者との信頼関係をきちんと築き、看護師としてしっかり仕事をしている事を知る。そして無事退院の日を迎えた真は、蝶子に素直に感謝の気持ちを伝え、ステラハウスで行われる退院のお祝いパーティに彼女を誘う。反発しつつも、しぶしぶやって来た蝶子に用意されたお酒は、「養命酒製造 フルーツとハーブのお酒」だった。(47杯目「フルーツとハーブのお酒」)

みちるは、尾木礼子からの誘いで、花森と三人で秋葉原に行く事になった。その目的は、意外にも二人組の地下アイドル「チームおもち」のライブに行く事だった。そして、尾木がハマっているメンバーの「かしわもちこ」は、かつてメイドカフェの店員だったのだという。ライブのあと、彼女が働いていたというメイドカフェに足を延ばした三人は、本格的な秋葉原メイドによる甘い接客を堪能。ピーチリキュール「デ・カイバー ピーチツリー」でさまざまなカクテルを楽む。そんな中、メイドカフェに来ていた男性客から、花森が思いもよらぬ事で声を掛けられる。(48杯目「ピーチツリー」)

20歳の頃、直はショップスタッフとしてアルバイトを始めたが、お金が貯まると突然家を出て、身一つで外国へ行くという事を繰り返すアクティブな生活を送っていた。さまざまな国で友達をつくりたいとの一心で海外へ行っては、現地から真に写真を送っていた。直がそんな行動をするようになったきっかけは、初めて訪れたメキシコにあった。そこで財布を盗まれ、一文無しになってしまった直は、現地で出会った女性、オリビアのおかげでメキシコを楽しみ、無事日本へ帰国する事ができたのだ。当時まだ飲み始めたばかりだったお酒も、彼女が「コロナビール」を紹介してくれた事をきっかけに世界のビールに興味を持つ事になった。今回久しぶりに届いたオリビアからの手紙を見て、メキシコに想いを馳せた直は、メキシコ料理「タコス」を作り、真やみちるに御馳走する。(49杯目「コロナビール」)

みちるは、社長からの頼みで、来月に開催される営業部のゴルフコンペに参加しなくてはならなくなった。とはいえ、ゴルフの事などまったく知らないみちるは、偶然会った蝶子にゴルフの事を教えてもらいたいと懇願。蝶子はイヤイヤながらもみちるを連れてゴルフの練習場に行く事になった。しかし90球打って、ボールにあたったのはたったの1回という絶望的な状況。へとへとになって帰宅したみちるに直がプレゼントしたのは、スコッチウイスキー「ジョニー・ウォーカー ブラックラベル12年」だった。(50杯目「ジョニー・ウォーカー」)

真が企画部に配属されて1か月。すべてにおいてわからない事だらけで、先輩や上司に迷惑をかけながらも頑張る日々が続いていた。ある日、新しいスパークリング日本酒について意見を求められた真だったが、企画部の一員としてきちんとした意見が言えず、課長の桜井から叱られてしまう。翌週に予定されている打ち合わせまでに、説得力のある意見を準備するように言われたが、忙しさのあまりじっくり考える余裕もなく、雑務でもミスを犯してしまう始末。自分のできなさにすっかり落ち込んでしまった真を見かねた香枝は、週末に川越の夏祭りに行こうと誘い、真と二人、気分転換に浴衣で祭りを楽しむ。そこで香枝が真に勧めたのは川越の地ビール「コエドビール」だった。これをきっかけに、暗雲立ち込めていた真の頭がひらめき、仕事にいい影響が現れる。(51杯目「コエドビール」)

香枝からの提案で、伸びきった庭の草むしりをする事になった。完全防備で始めてみたものの、暑さと虫、生い茂る草に予想以上に悪戦苦闘する。みちると直、真を加えた四人ではなかなか終わらなそうな現状を打破しようと、蝶子を呼び出して戦力になってもらう事になった。蝶子が入った事で、夕方には見違えるような庭が姿を現し、労働後の夕暮れをのんびりと味わっていた。そこに登場したのは夏の定番アイスバーと缶チューハイ。酒のつまみにアイスは合わないと困惑していたみちるだったが、直の提案で、お酒の中にアイスをイン。お酒とアイスの組み合わせが無限大に広がっていく。(52杯目「アイスとお酒の組み合わせを考えよう!」)

お盆休み、新幹線で帰省したみちるを駅で待っていたのは、以前勤めていた会社の同僚・野々山はなえだった。二人は、みちるの運転ではなえの自宅へと向かった。はなえが用意してくれた料理と、国産ワイン「グランポレール 岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア(薫るブラン)」を飲みながら、互いの現状報告と思い出話に花を咲かせ、約1年ぶりの再会を楽しむ。(53杯目「岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア(薫るブラン)」)

第6巻

ステラハウス春野にやって来た春野蝶子が、なにやら悩みを抱えているらしい。自分が馬主を務める競走馬「ハルノバタフライ」が負け続けているせいで、食肉にされてしまう危機に瀕していると言うのだ。天月みちる緑川香枝桐山直桐山真の四人は、蝶子からの誘いを受け、茨城にある育成牧場へと足を運んだ。そこで馬のよさを知った四人は、レース当日、蝶子と共に馬券を購入して競馬を楽しむ。そしてハルノバタフライは、奇跡的に勝利を収め、みちる達はステラハウスで祝勝パーティを開催。直が選んだお酒は、「三国志」に登場する名馬の名前が付いたお酒「赤兎馬」だった。(54杯目「赤兎馬」)

9月のシルバーウィーク。香枝からの提案で、みちると蝶子は木更津へ向かうバスツアーに参加する事になった。もともと参加するはずだった真が出勤となり、急遽代打として指名された蝶子は、バスで国内の旅行に行く事自体が小学校の遠足以来初めての事。何もかも知らない事だらけの旅は、驚きとアクシデントの連続だった。最終目的地である「木更津アウトレット」に向かうまでの道中、「海ほたる」や富浦での「ザ・プレミアム・モルツ」を飲みながらの海鮮網焼き食べ放題のランチなど、バス旅を思う存分満喫。しかしご機嫌に見えた蝶子は、意外にも日頃の悩みを口にし始める。(55杯目「ザ・プレミアム・モルツ」)

ある日の仕事帰り、みちるはゲームセンターのクレーンゲーム機に、幼い頃大好きだったアニメ「プリムーン」のキャラクターグッズが入っているのを発見する。なつかしさに負け、クレーンゲームに挑戦するが、普段あまりゲームセンターに入らないみちるは悪戦苦闘。そこへ、偶然にも直がやって来た。ゲームセンター常連の直の力を借りて、無事「プリムーン」のフィギュアをゲットしたものの、直から、景品を渡す条件としてゲームでの勝負を言い渡される。さまざまなジャンルのゲームで遊び、すっかり楽しんだ直は、みちるに景品をプレゼントし、自宅へ帰って「プリムーン」にちなんだカクテル「ブルームーン」を作る。(56杯目「ブルームーン」)

会議中、SNS戦略を広げるにあたり、企業公式アカウントを開設する事になった真は、年齢が一番若い事もあり、担当者、いわゆる「中の人」になる事が決まった。とはいえ、SNSにあまり詳しくなかった真は、みちるからの紹介でフォロワー2万人超え、SNSの達人・花森に話を聞く事にする。若者受けする公式アカウントを目指し、主に写真の取り方についてレクチャーを受けた真は、SNSを始めるにあたって、本当に大切なものが何であるかを知る。花森は、そんな真を自宅に誘い、広島のお土産にもらったという「もみじ饅頭のお酒」を紹介する。(57杯目「もみじ饅頭のお酒」)

忙しさにかまけてしばらく美容室に行けず、髪が伸び放題だったみちるは、直に誘われて原宿の美容室へ行く事になった。そこは、直の高校時代の後輩、卜部ゆかりが開いたばかりのお店。みちるは、ちょっと根暗なイメージの卜部に及び腰になりながらも、美容師として確かな腕を持っていた彼女の仕事ぶりに感動する。久々の再会を果たした直と卜部は、高校時代の思い出を語りつつ、帰りには三人で酒場に向かい、いっしょにりんごのお酒「ハードシードル」を楽しむ。(58杯目「ハードシードル」)

出張先のアメリカから帰国した社長は、向こうで経験した本場アメリカ式のバーベキューを会社のみんなにも伝えたいと、総務部と相談し、秋のBBQレクを開催する事になった。そこで、社長と同じくらいやる気を見せたのは、意外にも尾木礼子だった。大学時代、短期留学でアメリカへ行っていた尾木は、ホームステイ先でバーベキューについて学んだ事があり、知識が豊富だった。そんな彼女を中心に、BBQレクは順調に進んでいき、アメリカ生まれのすっきり系ビール「バドワイザー」も登場し、レクはさらに盛り上がっていく。(59杯目「バドワイザー」)

桐山家の集まりがあり、東京に来ていた清水初は、集まりが終わるまでみちるが預かり、ステラハウスにやって来た。みちるが初を連れて帰宅すると、そこには蝶子が一人でくつろいでいた。蝶子は、突然やって来た初に困惑している様子だった。なぜなら彼女は子供が大の苦手だったからだ。しかし、なんとか体裁を取り繕って初と遊ぼうとする蝶子だったが、なかなか相手にされず、あの手この手で初の気を引こうとする。意外にも初がくいついたのは、お絵かき。並外れた画力を持つ蝶子が描いた絵を気に入った初は、すっかり蝶子の虜になっていく。しかし、蝶子のある一言が原因で、初は彼女を誤解し、蝶子を悪い人だと認識してしまう。すっかり落ち込んでしまった蝶子を元気づけるため、犬のラベルが特徴的なチリワイン「ペリート シャルドネ」を出して来たみちるは、初の誤解を解くため、手紙を書いてはどうかと提案する。(60杯目「ペリート」)

東京でしか上映していない映画をみちるといっしょに見たいと、岡山から野々山はなえが遊びに来る事になった。おっとりした印象とは裏腹に、彼女が観たがった映画は任侠物。はなえのお目当て、新宿歌舞伎町を歩いてから映画館へと向かった二人は、鑑賞後、すっかり気分が盛り上がり、お酒を飲むためにお店に入った。そこで、アウトロー好きのはなえが目を輝かせて注文したのは、シネマカクテルの代表的なメニュー「ゴッドファーザー」だった。(61杯目「ゴッドファーザー」)

お正月休み、今年はステラハウスでのんびりと過ごしていたみちるは、直や真、香枝といっしょにアイススケートリンクに行く事になった。北海道育ちの直と真が、転ぶ事なく氷上を滑り、香枝も経験した事がある一方で、スケート初体験のみちるは、うまく進む事すらままならない状態。直と真はそんなみちるをフォローし続け、香枝はまるで保護者のような気持ちで見守った。帰宅後、もう氷はしばらく見たくないと言ったみちるに、直は用意しておいた手の込んだ丸氷を出し、氷にこだわった酒の楽しみ方を披露する。(62杯目「氷にこだわってみよう!」)

メディアミックス

本作『たくのみ。』は、2018年1月からTBS、BS-TBS、サンテレビなどでTVアニメ版が放送された。監督は小林智樹天月みちる役を今村彩夏、緑川香枝役を小松未可子、桐山直役を安済知佳、桐山真役を内田真礼が務めた。『だがしかし2』とのセット放送となっており、駄菓子を題材にした第9話では、回想シーンに『だがしかし2』のヒロイン・枝垂ほたるが登場するコラボレーションが行なわれた。

登場人物・キャラクター

天月 みちる (あまつき みちる)

転職のため、岡山から東京に上京して来たばかりの女性。年齢は20歳。3月5日生まれのうお座で、血液型はB型。シェアハウス「ステラハウス春野」で緑川香枝や桐山直、桐山真と生活をともにすることになった。何かと思い込みが激しく、東京に対しても若干偏見を持っている。東京では、ベンチャー企業で営業職に就いた。 緊張すると言葉尻を嚙む癖がある。入社時の挨拶でも同様の失態をさらしたが、社長から、「嚙めば嚙むほど味が出る」とのお墨付きをもらった。入社2年目には、新入社員、尾木礼子の先輩指導員として仕事の指導にあたることになり、心を開かない年上の後輩への接し方など、慣れないことに頭を悩ませる日々を送る。ジャンルを問わない酒好きで、同居人たちと飲むことで、さらに酒好きに磨きをかけていく。

緑川 香枝 (みどりかわ かえ)

シェアハウス「ステラハウス春野」で天月みちるや桐山直、桐山真と生活をともにする女性。年齢は26歳。5月12日生まれのおうし座で、血液型はO型。しっとりとした女性らしさにFカップの巨乳と抜群の色っぽさを誇るが、年齢とともに衰える肌が気になる今日この頃。シェアハウスでは頼れるお姉さん的存在。また、料理上手で、同居人たちと飲む時のつまみなどは、いつも緑川香枝が作っている。 結婚式場でウエディングプランナーを務めており、幸せなカップルを見続ける日常に、独り身の寂しさを感じている。出会う男性は既婚者であったり借金があったりと、何かと男運が悪く、恋愛体質であるにもかかわらず、彼氏はいない。酒の中では特にワインが好きで、酔うと寂しがり屋になり、みちるを抱きしめて寝たまま朝まで放さなかったこともある。 花森とは高校時代は仲が良かったが、大学に進学して以降は連絡がとれなくなり、疎遠になっていた。しかし、みちるの会社の先輩であることが分かり、のちに交流が再開する。

桐山 直 (きりやま なお)

シェアハウス「ステラハウス春野」で天月みちるや緑川香枝、妹の桐山真と生活をともにする女性。年齢は27歳。8月28日生まれのおとめ座で、血液型はAB型。北海道出身。酒の中でも特にビールが大好きで、休日には昼間から飲みっぱなしになることもしばしば。もともと朝から晩まで鬱陶しいほどにぎやかな性格だが、酒に酔うとさらにおしゃべりになる。 妹の真のことが大好きだが、気の強い真の尻に敷かれていることが多い。普段、部屋ではよれよれの部屋着で1日を過ごしているが、アパレル業に就いていることもあり、仕事中はショップの服を見事に着こなしており、見た目のオンオフがはっきりしている。ただ、仕事でストレスを溜めることも多く、酒で発散する日々を送っている。

桐山 真 (まこと)

北海道出身の大学3年生の女子。年齢は21歳。6月24日生まれのかに座で、血液型はAB型。シェアハウス「ステラハウス春野」で天月みちるや緑川香枝、姉の桐山直と生活をともにしている。大学ではダンスサークルに所属し、近所のカフェでアルバイト中。みちるが上京した日、駅で泥棒に遭っていたところを偶然助けたことで知り合った。 食欲旺盛だが、酒については人並みにたしなむ程度で、何より酔っ払いが大嫌い。そのため、よく酔って絡んでくる姉の直に対しては当たりがきつく、日常的にも素っ気ない態度を取ることが多い。ちなみにツンデレ体質であり、実際は直のことが大好き。就職活動を間近に控え、最近はさまざまな不安からナーバスになっている。 酒については、甘めのカクテルを好む。料理が苦手だが、上手になりたいと思っている。

花森 (はなもり)

天月みちると同じ会社に勤める先輩女性社員。入社5年目のベテランで、みちるの隣のチームではあるが、手が回らないみちるを見かねて手助けしたり、落ち込みがちなみちるを励ますなど、後輩愛に溢れている。幅広い方面で仕事のできる人物だが、新入社員の頃にはミスを量産。時には1000万円弱の案件を失注しそうになり、課長の首を飛ばしかけた経験もある。 緑川香枝とは高校時代に仲が良かったが、大学進学時に携帯電話を水没させてしまい、友人と連絡が取れなくなって以来音信不通となっていた。その後、みちるからの誘いでシェアハウス「ステラハウス春野」を訪問したことがきっかけとなって、香枝との交流が再開。みちるとの仲もより深まることとなった。

社長 (しゃちょう)

天月みちるが勤める会社の社長を務める男性。おっとりしていて、いつも優しい笑顔を浮かべている。出社初日、緊張で嚙んでばかりのみちるに対し、「嚙めば嚙むほど味が出る」と褒めてフォローした。また、ミスばかりで落ち込んでいた新入社員の頃の花森に対しては、「新入社員は亀であれ」という言葉を送った。これはゆっくり着実に前進してほしいという気持ちの表れで、焦るばかりの新入社員の心をほぐし、軽くすることに成功。 社員皆に慕われる人格者である。

尾木 礼子 (おぎ れいこ)

天月みちるが勤める会社に、新しく入社して来た女性社員。大学卒業後に入社したため、年齢は23歳でみちるより年上だが、入社2年目となったみちるの後輩にあたる。何事にも素直になれない頑なな性格で協調性に欠け、社内でも単独で先走りがち。しかし、みちるの献身的な指導と、彼女を通じて知り合った桐山直のおかげもあり、協調性に欠けた部分が改善され、次第にとっつきやすくなっていく。 酒に酔うとすっかり骨抜きになってしまうタイプで、酒の席でなにかと粗相しがち。犬好きだが、最近飼い犬と離れて暮らし始めたため、寂しい思いをしている。同じ会社の川崎隆に密かな想いを寄せている。

お母さん (おかあさん)

天月みちるの母親。岡山に住んでいる。かなりの天然ボケで、新しく買ってきたシャンプーのボトルを無意識に冷蔵庫にしまっておいたり、電話しながらスマートフォンを探したりと、その逸話には事欠かない。一方で、みちるになかなか友達ができなかった小学生時代、友達を作るきっかけを用意するなど、娘想いの優しい母親。夫とは今でも仲良し。

清水 初 (しみず はじめ)

桐山直と桐山真のいとこの子供。5歳の女児。外見は小さい頃の真にそっくり。ませた性格で彼氏もおり、クリスマスには母親とクッキーを焼いてプレゼントした。特に直に懐いているが、若干人見知りの気がある。北海道在住だが、母親の用事で上京した際に天月みちると東京観光をし、すっかりみちるに懐いてしまう。

川崎 隆 (かわさき たかし)

天月みちると同じ会社に勤める男性社員。年齢は26歳。協力会社から出向している常駐エンジニアを務めており、社内システムを担当している。人当たりが良く優しい人柄で、面倒見が良い。また犬好きで、5年前に近所に捨てられていた犬が、今では自慢の飼い犬となっており、同僚に動画を見せては自慢している。尾木礼子が密かに想いを寄せている相手。

春野 蝶子 (はるの ちょうこ)

20歳の女性。ステラハウス春野の大家を名乗り、ステラハウスの住人である天月みちる、緑川香枝、桐山直、桐山真に退去を迫った。12月5日生まれのいて座で、血液型はB型。春野製薬の社長令嬢で、東京都内に多くの土地を持つ資産家。類まれなる美貌と頭脳の持ち主で、ほしいものはすべて手に入れて来たと自負している。 一見して人当たりは悪くないが、少々強引な手を使ってでも、自分の思い通りにしないと気が済まない性格。ステラハウスの大家だった祖母を慕っていたが、祖母が亡くなった事で、現状は父親が大家となっており、ステラハウスを自分の物にしたいと考えている。出会いの経緯から、ステラハウスの四人とは当初険悪な関係になりかけたが、マイペースな四人のペースに巻き込まれ、次第になかよくなっていく。 実は看護師として病院で働いている。馬が大好きで、競走馬「ハルノバタフライ」の馬主。また、ゴルフが得意。

黒田 はち (くろだ はち)

結婚間近の29歳の女性。緑川香枝の高校時代のクラスメイト。結婚式を挙げるにあたり、香枝の職場である式場を訪れた際、香枝が元クラスメイトである事に気づく。当時、「わんだふるワンワン」という名のバンド活動に夢中だったため、クラスメイトにはあまり馴染んでいなかった。そのため、香枝とは顔見知り程度で、特に仲がいいわけではなかった。 夫になる人とは職場で知り合った。結婚の挨拶で彼の実家を訪れた際、夫の両親の前で酒に酔い、醜態をさらした事で義母に嫌われたと心を痛めている。

オリビア

メキシコ人の女性。桐山直が20歳の頃、初めて訪れたメキシコで財布を盗まれ、一文無しになって困っていたところを助けてくれた人物。食事やお酒を提供し、無償で自宅にも泊めてあげただけでなく、メキシコの観光にも連れ出し、直が帰国を果たすまで面倒を見た。そのため、直にとっては姉のような存在となっている。浅黒い肌の美人で、色気たっぷり。 ダンスやお酒が大好きな明るい性格。

桜井 (さくらい)

桐山真と同じ会社に勤める女性。企画部の名物課長で、仕事ができると評判が高く、周囲からの信頼も厚い。何でもはっきりと口にするちょっとキツめの性格。新人の仕事ぶりや、仕事に対する姿勢に厳しくダメ出しをする事が多いが、新人の甘えを許さず、一人の社員として自信を持って仕事ができるようになってほしいという信念を持って、指導に当たっている。

野々山 はなえ (ののやま はなえ)

岡山県に住む22歳の女性。天月みちるの友人で、みちるが転職する前に働いていた会社で同僚だった。帰省したみちるを駅まで車で迎えに行ったが、もともとあまり運転スキルが高くないため、運転をみちるにまかせ、助手席へと乗り込んだ。車内の空調の調整や音楽、ガムの準備に至るまで細かな心配りを見せ、高度な助手席スキルを発揮する。 現在は同じ会社の総務部に勤める柿崎と交際、同棲中で、近々結婚する運びとなった。のんびりおっとりとした性格だが、映画は任侠物が大好き。料理上手で、昼のお弁当は自分の分と彼の分まで手作りしている。

卜部 ゆかり (うらべ ゆかり)

原宿で美容室を開いたばかりの女性。桐山直は高校時代の先輩で、美容師になるきっかけを作ってくれた人物。一見根暗な印象ではあるが、カウンセリングも丁寧で美容師としての腕は確かなものを持っている。高校時代から、原宿系ファッションに興味があったが、根暗な自分とのギャップもあり、周囲に言う事はできなかった。図書室で人目を忍んでファッション雑誌「APPLE」を読んでいた事がきっかけで、直となかよくなり、直からの誘いで東京旅行を決行。 原宿の美容室でカットしてもらった時に感動を覚え、美容師になる決意をした。高校時代、「卜部」という名前を正確に読めなかった直からは、未だに「トベ」と呼ばれている。

場所

ステラハウス春野 (すてらはうすはるの)

女性専用の一戸建てシェアハウス。天月みちると緑川香枝、桐山直と桐山真の4人が生活をともにしている。各部屋がパーソナルスペースとなっており、水回りやリビングは共有スペースとなっている。食事などは各々が好きなようにしており、特に厳しく決められたルールはない。皆で飲み会を開く時には、主に料理上手の香枝が調理を担当し、リビングで行っている。

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