推し色はどれ!?キャラクターにイメージカラーがあるマンガ55 Pt.

戦隊モノ、戦う少女モノ、アイドルなどではキャラクターごとのイメージカラーは今や定番となった。好きなキャラクターのイメージカラーを身につけたりするのも意思表現のひとつだ。グループで戦う群像劇をベースに、バリエーション豊富な世界観と共にキャラクターを色分けした、魅力的な作品を紹介する。

グループで戦う少女モノの先駆けといえる名作。月を守護に持つ「セーラームーン」を中心とした10人の戦士は、それぞれ守護に持つ星と、そのイメージカラーを背負っている。気が強く沸き立つ炎のような赤の「マーズ(火星)」、ブレーンとして冷静沈着な青の「マーキュリー(水星)」、金色に輝く美の女神「ヴィーナス(金星)」。”セーラー服の戦士”というビジュアルも先駆的で、今もなおどのキャラクターもそれぞれに魅力的な、色とりどりの「美少女戦士」である。

「桜ヶ丘高校」で廃部になりかけていた軽音部だったが、「澪」と「律」、そして二人に導かれるように「紬」が発起人となり部を再建。半ば間違いの状態でメンバーとなった「唯」が入り、バンド「放課後ティータイム」を結成する。担当楽器とイメージカラーが相まって、ガールズバンドのワクワク感が伝わってくる楽しい作品だ。時が経ち後輩「梓」も登場し、より学園モノとしての奥行きが現れ、今の時代の女子中高生に夢を与えてくれる。

美しい輝きと、割れてもまた接合し直せる不死の身体を持つ人型の「宝石」は、自分たちを狙う「月人」と日々戦いながら、何千年という時を過ごす。彼らの身体は色とりどりに輝く宝石そのもので、色も彼らのアイデンティティのひとつ。主人公「フォスフォフィライト」は脆くて稀有な翡翠色。身体から毒を放つ体質の「シンシャ」は悲しげな深い紅。彼らの中で最強を誇るダイヤモンド属の戦闘狂「ボルツ」は他を寄せ付けない黒。28の色は、死を知らない彼らを永遠に輝かせる。

お金持ち学校の生徒会は、会長の「閑雅」を中心とした個性派な面々に主人公「灰音」が加わった5人。明るく前向きに「閑雅」を照らす「灰音」は赤系。キュートな女装男子「まおら」は黄色。空回りする「灰音」の恋、謎めいた「閑雅」、「まおら」と「真栗」のトランスジェンダーな恋心、他人に不器用な「潮」。彩り豊かなパーソナリティを持つ5人の、絡まり合う心模様から目が離せない。

異世界で謎の導きを受けた少女3人が、姫を守り、その世界を救う旅に出るRPGのようなファンタジー。おてんばで心根の真っ直ぐな「獅堂光」は炎や稲妻を操る赤、繊細で仲間思いだがお高くとまっている「龍咲海」は激しい水や竜巻を操る青、おっとりタイプの策略家「鳳凰寺風」は優しくて強い風を操る緑。三者三様の、美しくて迫力あるバトルが魅力だ。